14says No.5
第5回 第1章 第2項 step1~4(全体を通しての基本)
第2項 少し練習を要する事柄(慣れるまで半月~一か月)
step1~4(全体を通しての基本)
以後、左手の親指とその他の指で輪を作り、右手でそれをこじ開ける、という形になります。
このため、これまで紹介してきたstep0とはまったく異なった形になります。
・左手の所作
左手の動きは、指の本数、組み合わせが変わるだけなので、その都度、写真を掲載するだけで、お判りいただけるものと思います。
力はできるだけ入れないようにして、指先だけが触れている状態を保つ程度の弱さにします。
これは前にも少し触れましたが、力を入れ過ぎていると、指の輪が開かなかった場合(ok)に指や手首の関節に極度に力がかかって痛めてしまう危険があるからです。
また左右の手に入れる力は、同程度の最低限、を心がけてください。どちらか一方だけ強くということがないように。
それから、step0にも当てはまることなのですが、身に着けるもので、肩から指先までに負担をかける恐れのあるものは外してください。
腕時計、指輪、輪ゴム、ミサンガ、サポーターなどいろいろ考えられると思います。つけておく必要のある場合には、外している場合とつけている場合の様子の変化を確認して、差異がなければつけていてもよいでしょう。
体調に問題のない方はほぼ大丈夫だろうと思います。
体調に不安のある方はつけていない方がよいと思います。
次の右手の所作と併せて、しばらくは最も使用頻度の高い、step-1A(親指+小指)を例として話を進めていきます。
左親指と小指で輪を作った状態
・右手の所作
右手に関しては全体を通じて同じとなるので、ここで説明します。
最初はstep0と同様に、身体判定として単純に左手の指の輪をこじ開けることだけを考えます。
・左手の輪を右手でこじ開ける
1-1 最初は右手人差し指と中指で、左小指をはさむ。
同時に右手親指と薬指で左親指をはさむ。
1-2 この状態で、左手親指と小指を引き離そうと試みます。力は最小限で。この段階では、まず左手の指の輪が開くことはありません。
2-1 次に右手親指と人差し指で、左親指をはさむ。
同時に右手中指と薬指で左小指をはさむ。
2-2 1-2と同様に輪を引き離そうと試みます。
ここが、左手の指の輪が開くかどうかの分かれ目となります。
当然判定は、
開かない …… ok
開く ………… NG
となります。
現時点で、どこか痛む箇所を抱えている場合には開きます。
不調箇所があっても痛みの無い場合には、ほぼ開きません。
これは判定評価の部分で詳述します。
ここでは、とりあえず気にしないで次に進んで行きます。
解消方法は、かなり後になりますが、説明致します。
説明が、ややこしくて大変イメージし難かったと思います。
ここで助けになるのは、幼少期に「お獅子ぱくぱく」とか言って遊んだであろう、折り紙の形です。
折り方は私も忘れていたため、ネットで調べました。「ぱくぱく」という名称で呼ばれていました。折り紙で作ると大人の手では小さいので、コピー用紙を正方形に整えて作るとよいでしょう。
これを右手で動かす感覚が、上記の一連の動作と同じになります。
この右手の指の動きと、両手の指の力の入れ具合。
これを、いつでもできるようになるには、半月~一か月程度かかることと思います。座ったまま楽な姿勢でできるようになるのが理想だと思います。
前にも書きましたが、動きながらという、安定していない姿勢では困難なようです。
指や手首を痛めないように、力を優しくすることを最重要に考えて練習してください。
ずいぶん悩みながら、この説明文を書いてきました。
内容は伝わっていますでしょうか?
次回まで2~3週間、開けさせていただきます。
その間に練習していただけますように。