「難民偽装」ではなく「クルド人偽装」?…CIA 資料
昨日今日、産経新聞のネット記事が出たことで騒がしいので、少し釘を刺しておきたいと思います。
あれほど兵庫県知事選挙でオールド・メディアの悪行を見せつけられたのに、まだ新聞のいいなりになるのですか?
落ち着いて読めば「穴だらけ」の記事に狂喜乱舞している人々、少しは自分で調べてみてください。
問題の一連の記事をとりあえず貼って、疑問を呈しておきます。
今回はクルマンジーを「トルコのクルド人」と表現しています。
「クルド人」はよくトルコの南東部に住む少数民族、という説明がされますが、この記事では「ガジアンテプ、カフラマンマラシュ、アドゥヤマンの南部3県」と説明されています。南東部ではありません。
詳細は後述します。
写真が一点では本当の場所かどうかなど、遠く離れている日本人には何も判りません。最寄りの都市の様子もなく、せめて自動車のナンバープレートを写せるのであれば、大きくすれば地域を表す記号が必ず確認できると思います。
私は川口市在住、最寄り駅は東浦和です。
「3県は、いずれも民族的にクルド人の多い地域として知られるが、…」
どこからそのような話が出てきたのでしょうか?
「立派な「御殿」が立ち並んでいた。」
家並みの写真も何もないので、一般家屋と御殿の違いが何も判りません。
日本以外には日本人が広いと思う家などいくらでもあります。
知人がインドネシア人のお嫁さんをもらった時には、親族が日本に来て「雇われ運転手の部屋より狭い」と言われたそうです。
学校へ行くまではクルド語しか知らず、学校ではトルコ語。
クルド語は印欧語族で、トルコ語はチュルク語族です。
日本語と英語ほどの違いがあります。
日本のインターナショナルスクールとかであれば親は教育熱心でしょうけれども、トルコのクルド人の親は教育など興味はないのです。
当然、多くの落ちこぼれが生じ、中途で離れる者も多い事と思われます。
そのような中でクルド語の読み書きは義務教育最後の一年だけ教えられるのだといいます。
クルド人でクルド語の読み書きのできる人は余程の「知識人」なのです。
以下の動画で例のジャーナリスト氏はトルコのクルド人の出身地を「カフラマンマラシュとかガジアンテプという所では…(37:30)」と言っています。
:
私が、ここで疑問に思うことは以下の図の存在です。
カフラマンマラシュやガジアンテプは、
明らかにクルド人居住地区から西に外れているのです。
アメリカのCIAが作成した図なのです。
詳細をご覧になりたい場合には「図の注記」を検索すれば簡単に表示されます。
最初の2県がクルド居住区にかかっていないので、かろうじてかかっている「アドゥヤマン県」(シリアから北上するユーフラテス川が東に曲がる部分に作られたアタチュルクダム湖の北岸一帯になります。)を新たに加えたのかとも思ってしまいます。
詳細は「Google Map」で「日本語入力」しても表示され確認できます。
厳密には図示部分の定義を知る必要があるのですが、そこまでは表示されていませんでした。
別に、「クルド語の話されている範囲」という図もあり、
この図では、前出のトルコのクルド人の主な出身地といわれる3県は範囲に含まれています。
図の説明では、「影付きのエリアは、クルド語を話すコミュニティの存在を示していますが、必ずしも地元のクルド人が大多数であるとは限りません。」となっています。
上記の2つの図の差異を考えておく必要があります。
遊牧のできない季節に出稼ぎに行く範囲など、主な移動範囲なのだと思います。
クルド人とトルコ人は、風貌や言語、宗教では判別不可能だと言います。
つまり「自分はクルド人」だと言う人がクルド人で、トルコ人だと言う人がトルコ人なのです。
そこで注意すべきは「クルド人と称するトルコ人」の存在なのです。
上の記事で
例のジャーナリスト氏は、「ハッピーケバブ」のご主人が言う、
「また最近は、私たちの知らないトルコ人が増えています。トルコ人がクルド人のふりをして、難民申請をして日本に滞在し、会社を作り、解体業や飲食業をやっています。そのトルコ人が悪いことをしています。」
「クルド人を騙す日本人たち」
(実際には日本人のふりをしているものたちの所業と思われます。)
という言葉をまったくスルーしているのです。
この方の報告には今回取り上げない報告に関しても、
疑問のあるものが数多くあります。
この問題に関して一人だけの独壇場となっているのには疑問が隠せません。
一方的な意見だけを聞いているだけでは理解が深まりません。
「クルド人を偽装するトルコ人」の疑いが頭から離れないのです。
最初の一連の記事も「クルド人」を「トルコ人」と読み替えてみれば、なんら疑問の余地はないのです。
「性急な結論」は急がない方が良いと思います。
10以上の国々が絡む「複雑な国際問題」なのです。
現在、クルマンジー(北部クルド語)は特徴だけ確認して、急遽トルコ語の学習に取り掛かっています。簡単な挨拶だけでも、という所ですが。
お読みいただき有難うございました。