あの人たちは本当に「クルド人」なのか?…一括りにする危うさ
以前の投稿で、自宅周辺に「クルド人」と思われる人々が多くなったことを書きました。
「道行くクルド人と呼ばれている人々が何語を話しているのか判別できないものかと…。」
このところ、雨天が多かったりで、なかなかその機会がありませんでした。
やっと耳にしたのは、大声で携帯電話で話しをしている女性でした。
子供達も大声を出していることがよくありますが、子供たちの発声は文章ではなく単語なので、その単語知らなければ、まったくのお手上げです。
その女性の声を耳にして、ふと思ったのが「R」の発音が巻き舌のようということです。
クルマンジー(北部クルド語)の「R」の発音はほぼ日本語と同じなので、
「あれ?クルマンジーではないな」と思い、少し調べてみたところ、トルコ語のようでした。
トルコ語の「R」の発音は3種類あって、語中では多く巻き舌になるようです。
それから少しして、以下の動画が上がっていて、話されていた言葉も「トルコ語」らしいことが判りました。
この動画が撮られた場所は、自宅から直線距離で600m、徒歩10分程で行かれる場所です。(見出し画像はこの橋の遠景)
この場所は外郭環状線の下を通る一般道の橋で、計4本架かっているのですが、北側の2本しか映されていません。
現場に行ってみましたが、良くある多色の塗り絵のような文字で、橋脚の正面だけでなく、側面もいっぱいになっていました。
落したばかりなのにねぇ。写真にも取りたくない。
YouTubeで「落書き消し」と検索すれば沢山出てくるものです。
動画にある単色の文字などかわいいものです。
地域住民の話も、疑問が多く、「本当?」というレベルの話です。顔出しNGは判るとしても、服装すら撮影できないのはどういう理由でしょうか?
私は、この場所を30年間通っています。
この脇は結構有名な、川沿いのサイクリングロードです。
落書きは以前からずっと、ほぼ間断なくあります。
一瞬少なくなるのは、映っている場所が腰以上の草ぼうぼうになるとき位です。
自転車が猛スピードで通って危険なので、この辺の土手でネコなど一度も見たことがありません。
この動画に限らず、クルド人というと必ず出てくるジャーナリストとかいう人も、意図に対する疑問がたくさんあって、話をあいまいなまま膨らませて大きくしようという感じがして仕方ありません。文字通り、「針小棒大」なので、まったく信用していません。
少し調べればわかることなのですが、net 上ではこれらを鵜呑みにして「クルド人が…」というものばかりなのです。
事件をすべてクルド人のせいにして説明したがっていますが、「川口」という土地柄をまったく理解していないのです。
「川口なら普通じゃねぇか」というものばかりなのです。
「川口に10年住んでいる人が…」とか言っている動画などもありますが、私は住んで50年以上になります。母方の祖父は大正時代に草加から移ってきています。
解体業のヤードが集中している、といわれている赤芝新田は、市内で最も開発の遅れていた地域で、2001年に埼玉高速鉄道の戸塚安行駅ができるまでは、ほとんど人は住んでいなかったと思います。周辺は植木で有名な安行地域で植木屋が 300 軒以上ありましたが、鉄道ができたことによる開発で植木屋も 100 軒以下になってしまいました。植木畑もかなり減り、道路も舗装され、散歩していても面白くなくなってしまいました。
では、なぜトルコ語が話されているのでしょうか?
考えられる理由の一つは、
トルコでは最近までクルマンジー(北部クルド語)を使うことが許されておらず、最近やっと義務教育の最終年度で1年間だけ教えられているという状態だということです。
これによりクルマンジーで(彼らは自身のこと、または自身の言語をクルマンジーと呼びます)読み書きのできる人はトルコ国内では一部の知識人しかいない、ということです。
(英語字幕の自動生成はできるのですが、さすがに言語名などの固有名詞はグチャグチャなので完全に理解するには、まだ時間がかかりそうです。)
(発信国はトルコ)
概要から確かに日本に多くのクルド人が存在することが判ります。
またトルコ語のアルファベットには、クルマンジーに存在する Q、W、Xが無いため、自分の名も正確に表記できませんでした。これが認められたのはわずかに12年前のことなのです。
ルーマニアのコマネチを覚えている方は、被弾圧民族だったため彼女の実際の名は異なっていた、ということを聞いたことがあると思います。(netで調べても出てきません)
それと同様のことです。
学校で教えられるのはトルコ語のみ。
クルマンジーは自宅以外では話してもいけない。
これにより、クルマンジーはほとんど話し言葉として終始しているのです。
クルマンジーによる教育が認められているのは、難民として受け入れている北欧のフィンランド、スウェーデンなのです。
このため、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、フィンランド、スウェーデンがNATOの加盟申請をしたときにトルコは反対しているのです。
Official channel of Kurdish Universal Artist ARAS KOYI.
スウェーデン・クルド人のユニバーサルアーティストARAS KOYIの公式チャンネルより
出演している人々すべてを、「テロリスト」としてよいものだろうか?
2つ目に考えられるのはトルコ政府またはトルコ人による妨害工作。
クルド人と偽っているトルコ人も日本にいるようです。当然トルコ語しか話さないでしょう。
朝鮮人・中国人が迷惑なことをする時に「私は日本人だ」というようなものです。
いくつか、「学校で教える言葉や公用語をクルド語にしろ、と主張するクルド人がいる。」という動画が上がっていますが、ここまで読んでいただいた方であれば、クルマンジーは「クルド語」とは言わない、ということがお分かりいただけると思います。
彼らの行動は、少し前に投稿したクルドの愛国歌の歌詞にある、
というものと完全に矛盾しているのです。
くだんの人々にこの曲を聞いてもらって、その反応を見ることができれば、クルマンジーかトルコ人か判断できると思いますが、かなり微妙な問題になるかと思います。
上記の歌詞は独立運動を行なう人々にとっての常套手段なのです。
国外に理解、協力、賛同、援助してくれる人々を得て、国際世論を盛り上げる、という普遍的な方法があるからです。
孫文や周恩来、朝鮮の金玉均も日本に留学していました。
現在の「クルド人」と呼ばれている人々の行動または情報は、これにまったく反するものなのです。
評判を落すために活動しているとしか思えないのです。
このことが真実であれば、日本にクルド人の悪い評判が定着したと思われる時点で彼らはいなくなると思います。
全方位、八方美人、低姿勢外交を行なっている日本政府が政治的難民を受け入れる筈がありません。
難民の出身国を非難することになるからです。
自分から「弾圧しています」などと言う訳がありません。
チベット、ウイグルの人を受け入れれば、中国政府を非難することになります。
それと同様にクルマンジーを受け入れてしまえば、トルコ政府を批判することになります。
政府の意向であれば、当然、司法、検察、警察も従わざるを得ません。
ですから他国に比べ自国の優位を主張する白人の国だけが、難民を受け入れられるのです。
難民申請を何回も繰り返し、何時までも滞在するというのは、出身国から考えてみると、国内にいて欲しくはないし、海外で正当な権利を得てもらっては困る、ということの双方を満たせる最善の方法なのです。
いつまでも宙ぶらりんの状態でいて欲しいのです。
20年ほど前に、上野や新宿にイラン人がたむろしていた時には、この中に多数のクルド人が含まれていない筈がないのに「クルド人」という語は聞きませんでした。
テヘランの直ぐ西はクルディスタンです。
この違いは、イランとトルコの「クルド人」への対応が異なっているから、と考えるべきです。
Google Mapで「クルド」に関して調べてみると、
「クルド料理 メソポタミア」という北区上十条にある店が出てきました。
この店のメニューにはクルマンジー表記が併記されています。
ただし店のクチコミには「店員はお釣りの計算もできない」とありました。
有名な「ハッピーケバブ」にはクルマンジーの形跡は認められませんでした。
(ケバブは肉料理全般をさし、串に刺したものをシシ:串+ケバブ→シシカバブといいます)
う~ん、このままだと、どんどん深みにはまってしまいそうで困っています。
クルマンジーとトルコ語を並行して調べるなんて…。
他にもやることが山ほどあるのにねぇ。
またクルド関連の書籍やコーランなど、いくつか目を通して、正しく判断できるような情報が得られればと思っています。
お読みいただき、ありがとうござました。
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