百合作品で打線を組んでみた
はじめまして、無銘と申します
今回はタイトルの通り百合作品で打線を組んでいこうと思います
記事内で作品の能力や成績などを筆者の独断で決めさせていただきましたが、こちらの数字はあくまで現実の野球に即して決めたものであって、その高低で作品に優劣のつくものではないということをご理解いただけると幸いです。
また野球用語が随所に出現しますが、分からない方はなんとなくすごいんだなと思っていただければ大丈夫です
以上のことをご留意いただいた上で、筆者の益体のない妄想にお付き合いください
それではさっそく選手紹介を行います
選手紹介
1番 センター ささやくように恋を唄う
打ってよし、走ってよし、守ってよしの攻守の要。美麗なイラストや優れたシナリオでヒットを量産する。また、一巻のラストシーンに代表されるように読者の予想をいい意味で裏切る場面も多く、意表を突いた走塁や盗塁で相手に揺さぶりをかける。パンチ力も兼ね備えており、リードオフマンでありながらホームランも大いに期待できる。
阪神の近本選手のような作品。
2番 セカンド ふたりべや
堅実な守備と小技を得意とする仕事人。日常系作品として調子にムラがなく、二人の安定したやりとりから右打ちやバントを駆使して確実にランナーを次の塁に進める。また、不意に差し込まれる激重感情から長打を放つことも可能で、相手バッテリーや読者は全く油断することができない。
元中日の井端選手のような作品
3番 サード 私の初恋相手がキスしてた
重すぎる設定と衝撃的な展開でホームランを量産する長距離バッター。地獄のような三角関係で相手ピッチャーと読者を絶望に叩き落とす。概念としての夏の描写が頭抜けて上手く、ジリジリと水分を奪われるような威圧感を放つ。
西武のおかわりくんのような作品
4番 レフト 安達としまむら
不器用にアプローチをかける安達のかわいらしさ、変化し色づいていくしまむらの心理描写、それぞれの精神的な成長やそれらの描写を可能にする構成、といった様々な要素でヒットやホームランを量産する。
また、チャンスの場面では文章力に裏打ちされた安定感で犠牲フライや内野ゴロなども駆使して確実に打点を稼ぐ。
元阪神の金本選手のような作品
5番 ファースト 週に一度クラスメイトを買う話
圧倒的な感情の質量と過激な描写で長打を連発する。また、ジリジリと焦らされるような展開で粘り、相手ピッチャーに球数を投げさせ四球をもぎ取る。クリーンナップとしてランナーを返す働きと自らが出塁してチャンスメイクをする役割の両方が可能。
ベイスターズの佐野選手のような作品
6番 ライト 雨夜の月
美麗すぎるイラストと切なさを全面に押し出した心理描写から読者の心を突き刺す鋭い返球が持ち味の外野手。聴力にハンディギャップを抱える少女へのケアの問題と同性愛の切なさがねじれあう斬新な構成でバッティング方面でも高い技術と長打力、意外性を兼ね備える
現日ハム監督の新庄選手のような作品
7番 キャッチャー 私の百合はお仕事です
昼ドラのようなジメジメとした展開と巧みな心理描写から繰り出されるリードで相手バッターを手球に取る女房役。ストーリーの地肩も強く高い盗塁阻止率を誇る。またキャラ同士の関係性の尊さからバッティング方面も申し分ない
元ヤクルトの古田選手のような作品
8番 ショート 女友達と結婚してみた
火力の高い設定とは裏腹に、日常を高い解像度で繊細に描いた守備が魅力の作品
第五話は特に主人公の心理が無駄なく美しい動作で描かれていて、シーズンのゴールデングラブ賞に選出された
ストーリー構成の安定感、絵の美麗さ、恋愛描写全てにおいて安定感があり、走打でも標準以上の活躍を見せる
西武の源田選手のような作品
9番 ピッチャー やがて君になる
チームの絶対的なエース
普遍的な恋愛ものとしてのストーリーの面白さから質の高い直球を投げ込む
また、アニメや小説や舞台といった変化球の質も一流で欠点のない投手
すり足のような動作とやり投げを彷彿とさせる特徴的なフォームから繰り出されるイラストも質が高く、独自の絵柄を高いレベルで確立している
近年の球回を牽引している投手の一人
オリックスの山本由伸選手のような作品
リリーフエース スクールゾーン
特徴的なアンダースローのフォームから質の高いギャグを投げ込む中継ぎ陣の要
ゆったりとした軌道とは裏腹に感情の球質は重く、ゴロを打たせてアウトを取る投球を得意とする
現在は一時的に戦列を離れているが、また元気な姿でマウンドに立つ日が来ることをファンは願っている
元西武の牧田選手のような作品
ワンポイントリリーフ 今日はまだフツーになれない
監督(筆者)お気に入りの投手
拗らせた打者や精神が病みがちな打者に特化した性能を持つ
シュールなオチや、素朴でありながら深いメッセージ性といった独特のフォームと手元で変化するストレートで相手打者を打ち取る
読前と読後でタイトルの意味合いが変わり、その変化量も大きな武器の一つ
松井秀喜キラーとして有名な元阪神の遠山選手のような作品
※ものの例えであり松井選手が拗らせているというような意図は全くありません
クローザー きたない君がいちばんかわいい
9回のマウンドでゲームを締め続ける鉄腕
大きく変化する話の展開とスライダーから死神の鎌の異名を取る
また不規則に動く回転のきたないストレートも大きな持ち味の一つ
心理描写も重く、相手バッターはボールを前に飛ばすことができない
元中日岩瀬選手のような作品
打線の完成図と成績
実際に完成した打線がこちらになります
スクールゾーン 7勝1敗 25ホールド 1.60 50登板
今日はまだフツーになれない 2勝1敗 2.09 63登板
きたない君がいちばんかわいい 1勝2敗 46セーブ 1.88 60登板
講評
攻守に隙のない、非常にいいチームが作れたのではないかなと思います
今回の主題である打線の並びも、1、2番でチャンスを作ってクリーンナップで返す。6番以降にも出塁率や長打力の高いバッターが続くという、理想的なものになったのではないかなと思います。
贔屓のチームの打線もこれくらい最強になってくれればなと、一抹の虚しさを感じたこと以外は全て良かったです
最後に
筆者の妄想全開の駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございます
百合も野球も大好きなのでおかげさまで楽しく書くことができました
今回取り上げられなかった作品の中にもお気に入りのものはたくさんあるので、また別の記事でそういった作品も紹介できればなと思います
普段、筆者はTwitterで漫画や小説のレビューをしたりカクヨムで百合小説を投稿したりしています
もしよければ、フォローしていただけると非常にうれしいです
それでは改めて最後までお付き合いいただきありがとうございました
阪神タイガースの「アレ」を祈願して本文の結びとさせていただきます