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20日間の絵本制作~愚か者の失敗談~後半「改善点」

前回は絵本コンペに向けた制作の話を書きましたが、今回は反省&改善編です。
イラスト多めの記事です!気軽に読んでください。

〜前回のあらすじ〜

絵本出版を目指す私。
昨年度は絵本塾に通うが、うまくいかなかった。

今ならいいものが描けそうと思い立ち、直近の絵本コンペを目指して制作。

しかし、締め切りまで21日。でもいいお話ができたと思ったので頑張る。

途中、絵本塾の先生に講評をしてもらえるが、ダメ出しで自信喪失。

苦しみながらも完成!

できた作品に罪はない…。私が悪い…私が…。

⇨そして、前回は出てなかった結果が出ました!

一次選考!

【 落 選 !】

残念無念また来年です。

今回挑戦したのは「有田川町絵本コンクール」でした。
絵本のまち有田川が主催のもので、審査員にプロの編集者の方がいて、受賞後に出版化された作品もあるコンクールです。

さあ、反省反省!!
やはりこれではダメだったとわかり、スッキリした気持ちです。

そこで、これからの具体的な改善編を2つ考えました

最後にチェックリストも作りましたので、興味のある方は最後までご覧ください☺︎

改善点① 案だし&ラフの時点で何度も検討する。

最初の案出しとラフは何より力を入れていきたい点です。

絵本塾でもこの大切さを学んだはずの私でしたが、
難しさゆえに、今までサボってしまったのを自覚しています。

1−1.先生からの指摘

私が絵本塾の先生にラフを見せる時、よく指摘を受けるものが以下です。
1、何を描きたいのかわからない

2、矛盾が生じている

3、アイデアが足りない

4、キャラクターがはじめと終わりで成長していない


もうボロッボロですね!

先生にいつも同じことを言わせていた。

いつも「これはいい話だ!」と思って走り出し、それなりに考えて、これなら大丈夫だと確認しているのだけど、出来上がりを先生に見せると全然だということがわかります。

1-2.細かいところまでこだわる

しかし、世の中には色々な絵本があります。
だから、「ちょっとおかしな話でも面白ければいいじゃん!気にしすぎかもよ!」
と思ってくださった優しい方もいるかもしれません。

私も何度か思ったことがあります。

しかし、いい絵本には読後の納得感が必要だと思います。
そのために、矛盾や破綻があったり、「何がしたかったんだ?」という疑問を読者に残してしまうのはやはりよくない。

めちゃめちゃな話に思える絵本でも「あー面白かった」で終われるのは、そういったプロの技術の上にあるのではないでしょうか。

さらに、面白い絵本って何度も読めるんですよね。

私自身も学生の頃に、気に入っていたイラストレーターさんの新作絵本にがっかりしたことがあります。
何軒も本屋を探し、バイト代で手に入れた一冊だったのですが…。

お話をいい感じで終わらすためのような強引な友情展開にうんざりしたのです。

「大人が子ども向けに都合のいい話を書いてる」、「舐めんなよ」という気持ちになりました。絵は良かったのですが…。

いい例として、
著名な絵本作家、長新太さんの絵本はシュールな自由さが多くの人の心を掴んでいます。
しかし、どんなにヘンテコなお話でも、納得感があって後から「?」となることはありません。

「あ〜面白かった」で終われるのです。
すごい。

今の私にはとてもじゃないけど同じようなことはできませんが、
基本から始めて着実にできることを増やしていきたい!
そのためにも挫けずに挑戦していきます。

そうだそうだ。

1-3.具体的な改善策

具体的に何に気をつけて行くかというと、
私の場合はまず基本として
・シンプルかつ身近なお話で
・先生に言われる4つを意識して 話を考えていきたいと思います。

難しいお話は慣れてきてからがいいかな…。

また、自分の経験からも言えるのですが、手を抜くと子どもたちは見抜く気がします。

なので、何度もラフを見返そう。
疑問に思ったことは資料を探して勉強しよう。
それから自信を持って制作を進めていこう。

大変な作業ですが、
「それでも頑張ろう」と思える、良い案が出てくるのを期待して頑張りたいです。

「子どもたちの味方として信頼される絵本」を目標に丁寧に作っていきます!

意識しないといけません。

改善点②スケジュールを広く持つ。

前回の絵本は案出しから21日で完成をさせたのですが、
ハードすぎて後半は謎に半目で生活をしていました。

余裕がないと絵にも遊びが入れられません。

ということで次回は25日間で制作をしてみようと思います!!

不安です。

え?と思った方!!待ってください!!これには訳がある!!

次回はモノクロにします!小さめに作ります!!

アイディアだしとラフに12日取りました!(前回は2日間)

いける気がします!!

うまくいけば手製本でコミティア150に持っていきます!

不安です。

落ち着きましょう。

目的としては、「アイディアとラフに時間を取って制作した絵本制作がどうなるのか」に興味があるのです。

しかし、どれくらい時間があればできるのかがわからないので
実験的に、一旦、12日間✖️2時間の時間設定をしました。
難しかったらまた時間を伸ばして挑戦します。
(アイディアってそう上手く出てくるものなのかという疑問はありますが)

何事も実践しながらスキルアップするもの。
今回は制作のコストを少し落としますが、完成を目指してやっていきます。

週刊少年ジャンプの編集者も「完成させた回数」を増やすことが上達につながるとSNSや著書で何度も言っていました。

この制作が失敗したら、また反省して次回に挑みます。
なんだか、とても成長できそうじゃないですか?

(すでに制作を始めていますが、1週間経ち、もう詰みそうです!!)

まとめ:チェックリスト

最後に今回のことをまとめた、チェックリストを作りました。

1、わかりやすいテーマを軸に作っているか

2、矛盾が生じていないか

3、アイデアは足りているか

4、キャラクターに成長があるか

5、案出しとラフに時間を割いたか

6、時間の管理・記録ができているか

基本はシンプル。
過ぎたるは及ばざるが如し。

まずは自分がどれくらいできるのか、フラットな状態で考えて制作をしていきたいと思っています。

最後に

さて、これで終わりです。
まとめるのにも時間がかかりました。

自分の考え主観ばかりの記事ですので、参考にし過ぎず、面白がって読んでいただければ幸いです。

私自身はこの記事を書く中で自分の課題が明確になりました。
まだまだ絵本が上手くなれると思います!

1年に1回くらい今回のような絵本制作のまとめを記事を書くと思いますので、引き続きお読みいただけると嬉しいです!

長い記事でしたがお読みいただきありがとうございました☺︎


*鈴木いより
イラストレーター。名古屋出身、神奈川県川崎市在住。
米派、犬派。1995年生まれ。青山塾23−25期修了。
印象的な女の子、不機嫌な子どものイラストが得意。
お子様のポートレートも受注生産。
noteではマッチョと暮らすエッセイも描いてます。


*今後の予定

①11月17日(日)のコミティア150(東京ビッグサイト)に参加します

前半では「この記事と制作した絵本をまとめた冊子を販売しようと思っています。」と書いたのですが、できれば新作を用意したいと考えています。(25日で作るもの)
もし、紙媒体でのこのまとめ記事が欲しい方がいましたら、お声がけいただければ後日郵送で送ります!
もし質問等あればお答えもできます!気軽にお話ししてください。
お会いできるのを楽しみにしています☺︎

②来年1月7日より個展開催

キャンバス作品、立体作品、ドローイング作品を中心に展示します!
メトロ南北線_東大前駅から徒歩5分「River coffee&gallarey」様にて2回目の展示です。
2025年1月7日(火)~12日(日) 10:00~18:00
サンドイッチが美味しくて居心地抜群のギャラリーです。
入場無料、ドリンク代など無し。お気軽にお越しください!

前回の様子。奥にスペースがあり、展示もじっくり見られます。
コーヒーが300円とお安いのに美味しかった!軽食もあります。

*各種SNS
HP⇨https://www.iyori-illust.net
イラスト⇨ https://instagram.com/14ri14?igshid=NzZlODBkYWE4Ng==
エッセイ漫画⇨ https://instagram.com/iyoho_?igshid-OGQ5ZDc2ODk2ZA==
twitter⇨https://twitter.com/14iy_suz
LINEスタンプ⇨https://store.line.me/stickershop/author/505049/ja?lang=ja&utm_source=gnsh_staut

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