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お化け屋敷の家

同棲が始まって3ヶ月。
ついに問題が発生である。

我々の賃貸物件は2LDKという、耳ざわりのいい間取り。

部屋としては2部屋+ダイニングがあり
彼の部屋、寝室、ダイニング兼私の作業場として使っている。

のだが、
クーラーが一つしかないのだ。

寝室とダイニングはパーテーションを開くと直結で、冷気が行き渡る。
ダイニングにいる私は快適。

ただ、彼の部屋は冷気の通り道にない。
大きな窓があるが、風とか関係ないくらい気温が上がってきている。
暑い。

この1年でみるみるマッチョに変わり果てた彼には酷な環境である。
週に何度か在宅勤務があるので、仕事の効率にもつながる。

かわいそうである。

私は快適。
彼は個室を得て空調を捨てた。

そこで私は色々と考えた。

①扇風機で冷気を送る

一定の効果はあった。しかし、持っている扇風機は人の頭くらいの大きさのものでこれで真夏の暑さがしのげるがと思うと厳しそうだ。

冷却機能付きの扇風機をネットで見つけたが、よく調べると水蒸気を飛ばすタイプのようで断念。

これ以上、大気中の水分は不要である。

②アイス枕で冷やす

こちらも一定の効果はあったが、すぐに常温になってしまったりジメっとするところがマイナスだった。また、この程度ではやはり根本的な解決にはならない。

しかし、アイス枕を渡した後に彼の部屋を覗くと

頭の上にアイス枕を乗せてアジアの果物売りスタイルで仕事に向かっている彼の姿があった。

なんだか気の毒だったので
「頭を使うから頭を冷やすんだね。スパコンみたいだね」とフォローすると
彼は「へへへ」と照れていた。
「京」らしい。

ちなみに「京」は退役し、現在は「富岳」である。
彼の机は伸び縮みするタイプ。

③冷気の通り道を作る

もう正攻法で行こう。そう思って壁を作ることにした。
イラストのイベントで使う用のポスタースタンドに布を挟んだら簡単なパーテーションの出来上がりである。

そこに扇風機も置いたら冷気が部屋に流れていくだろうという90%くらいの期待値があった。しかしどうも涼しくならない。
30分おきくらいに部屋を覗いて確かめていたが、ムシッとした暑さが根強い。

しかし、パーテーションによってできた狭い通路は「お化け屋敷みた〜い」と好評だった。
道を抜けると寝室でダラダラしている私がいるので「あ、いよ(私)だ!」「おーい!」などと一歩分の距離で声をかけられる。

いよが居て良かったね。



結局、今は通行の便宜上パーテーションが隅に追いやられており、
結局クーラーと扇風機でなんとかやっている。

大きい扇風機買おうかな。
最悪クーラーの温度を下げまくったらなんとかなる気もしているのでしばらく様子を見よう。

今日も平和です。

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