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恐ろしい店
先日、駅のデパートをうろうろしていた時。
Aesopを見つけたので「お、『私にはおしゃれすぎるショップ』じゃ〜ん」と目的もなく入店。
実は友達のプレゼントを以前店舗で購入したこともあり、初入店ではない。
(おしゃれマウントはNO)(お香を買った)
何かを理解している風に商品を眺めていると、店員のお姉さんに声をかけられる。
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「何かお探しですか〜」
「いや、何かあるかなと思って」
「初めてですか〜」
「あ、あの友達ので…」
コミュニケーションはバッチリ。
しかし、何も買う気がなかったのにスキンケアのお試しをする流れになってしまった。
「これは、クレンジングオイルで〜、香りがよく、ダブル洗顔もいらないので〜」
「あ、はあ、あ、これは良いですね!おお〜」
適当に感動をしておく私。
しかし…
塗ってくれてる
お姉さんの手
もちもちすぎやしないか?
オイルなどの「剤」をぬりぬりしてくれるのだが、本当に気持ちのいい手なのである。
私の手はひらべったい。
薄情者の手のようで、コンプレックスだ。
対して、モチモチの手の方に出会うとすごく嬉しくなるし、羨ましくなる。
そういう特性を持つ私に、なんというプロモーションを…。
Aesop、恐るべし。
手の気持ちよさで思考がフヤフヤになり「なんか買っちゃおうかな〜でへへ」と思ってしまうほど。
ちょっと良いスキンケアで贅沢しちゃっても良いかも〜。ふふふ。
「それで、こちらの価格が〜」
「…。」
「あ、あんまりすぐに買える性格ではないので…その、品番写真撮っても良いですか?」
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その後、
もらった試供品を使うたびにあの上質な時間を思い出し、苦しくなった私。
「私にはあの「剤」が必要な気がする!」
なぜかそう思ってしまう。いや、だからこそ、ここで気持ちを断ち切るべきだ。
この先ランニングコストに耐えられない!!!
恐ろしい。
一度試したらまた求めてしまう…。
このAesopの依存性。何か行政が取り締まった方がいいのではないか。
この衝動に耐えきれず夜中に危険を感じた私は、Amazonで他のブランドの安めの「剤」を買うことで落ち着いたのだった。
それでも普段の相場よりも高い「剤」になっていたと気づくのは3日後のことだった。
ああ、恐ろしや。
お金持ちになったらまた買いに行きます。