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『銀河鉄道の夜』6回目(九 続きの続き)

文 宮沢賢治 声 Kobayashi mu
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賢治さんには、4人の弟妹がいました。1922年に、賢治より2歳下の妹、トシさんが24歳で亡くなります。賢治さんの悲しみは、とてつもなく大きかったのでしょう。それから7か月ほど筆をとることなく過ごされ、その後の作品にも大きな影響を与えたようです。『銀河鉄道の夜』も、そのひとつ。

おはなしを朗読して、亡くなったとしても、この世から天上へ行くまでに、銀河鉄道に乗って、楽しく過ごしてほしいという、賢治さんの願いを、わたしは感じました。その間だけは一緒にいたいと、思われたのでしょうか。

ジョバンニたちの銀河ステーションから始まった旅は、はくちょう座、わし座、さそり座、ケンタウルス座、南十字星へと、星図をたどるように、続きました。

そして、カンパネルラとの別れもやってきます。けれど、大切な人と共に過ごした思い出は、決して消えることなく、ジョバンニの身の内に残るのでしょう。ジョバンニだけでなく、賢治さんも、それからわたしたちにも。

『銀河鉄道の夜』6回目(段落九 続きの続き)、お楽しみください♪これで、おしまいです。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

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