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Google Workspaceで健康観察のDXを進めましょう!

 毎朝の健康観察の集計、DX化できていますか。
 2年ほど前に公開した記事「健康観察のデジタル化をGoogleSiteで可能にしよう!(教師入力ver.)」が今でも多く読まれていることから、まだまだ十分に進んでいない現状を感じています。

 そこで、約1か月をかけて大幅なアップデートを実施しました!今回の改良では、学校ごとの状況に柔軟に対応できる機能をより充実させ、中でも新たに追加した「児童名の表示機能」により、入力作業が格段に効率化しました。
 また、このシステムを実際に体験できる専用サイトもご用意しました。ぜひお試しいただき、養護教諭の方々の負担が軽減されるのを期待しています。


注釈:以下をご了承の上、お使い下さい。

 有料クラウドソフトなどが整備されるまでの間のつなぎとして、自治体や学校が導入しやすいGoogleサービスを活用した互換性の高いデータを公開しています。そのため、アフターフォローの範囲に制限があることを、あらかじめご了承いただけますと幸いです。
※1 データの仕様については、スプレッドシートの「ホーム画面」シートに記載されていますので、ご参照ください。
※2 学校のニーズに応じたデータのカスタマイズや導入に関するご相談は、ストア(Base)よりお気軽にお問い合わせください。


1.Google Workspaceを活用した健康観察-校務DX-を体験してみましょう!

その前に… 従来版とアップデート版を比べてみよう

今回のアップデートでは、従来版と比べてカスタマイズできる部分が増え、より柔軟な対応が可能になりました。さらに、導入プロセスも大幅に簡略化され、わずか3ステップで完了するため、即日運用が実現できます。

従来版とアップデート版の比較表

まずは体験!Google Workspaceで健康観察をDX化すると、、、

「健康観察-demo-」では、健康観察の入力からリアルタイム集計まで、すべての流れを体験できます。まずはデータに触れてみましょう!
「健康観察-demo-」はこちら

Googleサイトをお使いの前にお読みください
・健康観察の入力にはGoogleアカウントが必要です。
・画面幅が狭いと埋め込まれたスプレッドシートが正しく表示されないことがあります。PCやタブレットでは問題ありませんが、スマートフォンで閲覧する場合はご注意ください。
・Googleアプリの仕様により、EdgeやSafariなどのブラウザでは表示や動作が異なる場合があります。

「健康観察-demo-」のページ

2.健康観察-校務DX-の魅力は?

 健康観察システムを体験していただけましたか?
 Google Workspaceを活用した仕組みだけでも、現場の、特に養護教諭の方々の業務負担が軽減することを実感していただけたと思います。

 ここでは、「健康観察-demo-」で体験していただいた、健康観察-校務DX-~Google Site~というデータの魅力を「設定する側」と「使用する側」に分けてご紹介します。

a. データを「設定する側」にとっての魅力 ~管理者・教育委員会・担当職員向け~

① 導入に必要なのは3ステップのみ!即日運用が可能
 1. 初期設定:ガイドに従ってクリックするだけ!
 2. 基本情報・名簿情報の更新:ダミーデータを変更し、更新します。
 3. Googleサイトの作成・設定:体験版を参考に作成してください。

② 年度更新もシンプル!3月末から作業も可能
 1. 作業期間の設定:PDFの自動作成を停止します。
  ※これによって、年度途中でも作業を行うことが可能になります。
 2. 基本情報と名簿情報の更新:翌年度の情報に変更し、更新します。
 3. 転入学名簿のクリア:転入学名簿を空にします。

③ データの不具合への対応(※利用途中において)
 新しいデータに切り替えることで、すぐに使用できます。
 ※元々の不具合の場合は即ご連絡ください。
 1. 新データの作成:新しいスプレッドシートのコピーを作成する。
 2. スタート設定:①と同じように導入作業を行います。
 3. データの引継ぎ:旧データから引き継ぎたい『フォームからの回答』をまとめてコピーし、新しいデータの「フォーム回答」シートに貼り付けます。
 4. 引継ぎ完了!

④教育委員会による一元管理が可能(カスタマイズが必要)
 Google Workspaceを活用して、管内全ての学校の健康観察を一元管理できます。これにより、教育委員会は感染症の発生状況や出欠情報をリアルタイムで把握でき、学校からの報告作業を大幅に軽減することができます。

b. データを「使用する側」にとっての魅力 ~養護教諭・現場教員・校務担当者向け~

① 健康観察の集計を自動化!情報共有もリアルタイムで可能
リアルタイム集計:Googleサイトを通じて職員全体で共有されます。そのため、緊急時や通学団等における人数把握にも対応可能です。
健康観察板の自動生成:毎日定時にPDFが自動生成されるため、資料作成の手間が省けます。また、臨時作成も可能なので、月末の確認作業時にも柔軟に対応することが可能です。

② 詳細な観察項目の設定や集計も可能!
・出席児童の健康状態も把握:
出欠黒板では対象外となる出席児童の健康状態も集計できるため、体調変化への早期対応が可能です。
・詳細な集計結果も表示可能:クラスごとの欠席人数や観察項目別の集計結果等が、養護教諭向けに数字でわかりやすく確認できます。

③ 転入学処理
転入学情報の即時反映:児童名簿と転入学名簿を更新すると、即時反映されます。
転入学記録の出力:該当月の健康観察板に「12/23 在籍最終日」のような情報が自動出力されるので、報告資料としても活用できます。

④ 緊急時の対応
感染症の流行や災害時など、急きょ観察項目を変更・追加する必要がある場合でも、簡単な更新作業で即時に反映されるため、迅速な対応が可能です。


3. Googleスプレッドシートを実際に使おう

 今回の健康観察のデータはGoogleスプレッドシートが土台となっているため、以下に埋め込まれているサイトをクリックし、コピーを作成してお使いください。
健康観察-校務DX-~Google Site~はこちら

4. 最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今年度、9月から12月にかけて全国の学校で公開授業を見学させていただきました。その中で、「管理職や教育委員会が主導しなければ、学校のDX化は進みにくい」という現実を痛感しました。私自身も数年前にICT主任として校務DXに取り組みましたが、一教員の努力だけでは、どれだけDX化を進めても一時的な改善にとどまることを実感しています。

これまでは、養護教諭の方々をはじめとする現場の先生方に向けて記事を執筆してきました。しかし、実際にデータを活用し成果を報告してくださったのは校長先生や教務主任の先生だけでした。この経験から、今回は管理職や教育委員会など、決定権を持つ方々に向けて記事を作成することにしました。

この記事が少しでも、現場の先生方の業務負担軽減につながることを願っています。

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