見出し画像

【街コン〜リベンジマッチ〜】 第三章


仕方なしに5人全員でエレベーターに乗った。


2時間前はあんなにドキドキしたはずのエレベーターだが、今ではため息しか出ない。


とりあえず腹を括るしか無い。


僕は絶対に奢らない事だけ心に決めていた。

ディモールト。



外に出て、何をするか決めようと話を進めた。





沈黙。



全員何も言わない。
意見を述べない。

まじでこいつらなんなんだ。





せめて何かしらの意見は出してほしい。

普通にムカついたし、もうこいつらは使い物にならない事は分かった。


とりあえず僕とネネちゃんはタバコを買いにコンビニへと向かった。


ちらっと後ろを確認すると、なんでか知らんけどもう一組カップリングが成立していた。


【追加メンバー紹介】

【リーバイスのユウト】

めちゃくちゃにディスるけど、
イキリ大学生(2回生)みたいな顔してる奴。
リーバイスのTシャツを着ていたがオシャレ感は皆無であった。(歳は知らねえ)
何となく好きなタイプの人間では無かった。



このユウトくんと千夏ちゃんが異常にくっついてた。

僕の知らない街コンの前半戦で何があったのだろうか。

腕まで組んでやがる。



良く観察してみると、
千夏ちゃんは割と出来上がっている状態で、
後輩の介抱してるフリしてワンチャン狙ってるやつの構図が出来上がっていた。

実写版こいつ



普通は2時間の街コンでここまでは酔わない。
千夏ちゃんはお酒弱かったのかも知れない。

分かっているかと思うが、この時点でトモさんの敗北が決定していた。

とりあえず2人の横を歩いて着いてきていたが、その姿はオトモアイルーさながらであった。

初期装備でクエストに来るな。








僕とネネちゃんは2人で先導を切る事にし、
勝手にダーツへと向かった。


まだ夕方にも関わらず、ダーツは混んでいて、
幸か不幸かカラオケ付きの個室しか空いてなかった。


遂に二次会が始まる。
制限時間は1時間半だ。





想像していた通りだったが、
全然盛り上がらなかった。



皆ダーツが下手で、トモさんに至っては的にすら当たらない始末。(ガチ)


千夏ちゃんはほぼソファーでぐったりしていた。
その横のポジションを譲らないユウト。

よく見たら恋人繋ぎしててまじで腹が立った。


2人でイチャつくなら一緒に二次会来るな。(圧)




ちなみにこの時点でトモさんの居場所はほぼ無くなっていた。

僕も困ったヨ。



5人で二次会は百歩譲って許すが、
つまらない事だけは避けたかった。


2ゲーム程して、ダーツは盛り上がらないと判断し僕はカラオケに移行する事を提案。


割と皆乗り気で、ここは一発盛り上げようとFランの血が騒いだ。

『SMAPのSHAKE』を入れた。

ブギーな胸騒ぎ



全力で盛り上げた。
シンプルに好きな曲だし、良く歌う曲だ。

キムタクの『プルルルゥハァー!!』まで決めてやった。



ネネちゃんは隣でめっちゃ盛り上げてくれた。

皆もいい感じに乗ってはくれていた。


開始40分くらいでようやく良い雰囲気になってきた。






しかし、ここでまた事件が起こる。


次にデンモクを取ったのはトモさんだった。



トモさんは誰も知らない、
平井堅の謎のバラードを歌い始めた。

マイク食ってる平井堅



本当に聞いたことが無かった。
トモさんの十八番だったのであろう。


だがここで誰も知らない平井堅を入れる行動がさらにマイナスを加速した。


おかげでクソカップリングの二人はまたイチャ付き始めてた。


その後はもうテキトーに皆で1番ずつ歌い回し、

僕とネネちゃんはずっと、タンバリン片手に盛り上げ続けるFラン出張ボランティア活動をして乗り切った。

ほぼこいつ。



無事、1時間半が過ぎ、お開きとなった。
結局、行きたくも無いメンツでの二次会で一番気を遣って終わった。

帰る前にまたトイレに行ったけど、
当たり前の様にネネちゃんは待っててくれてた。


時刻はまだ18時30分。
ここで三次会の打診をした。


僕たちの意見は一致した。

『もう、トモさんを駅まで送ろう。』

戦力外通告。



先に店を出て居た3人は、
この後どうするかみたいな話をし出していたが、

グループラインだけ作って半ば強引に解散する流れを作り上げた。



トモさんだけ地下鉄ユーザーだったこともあり、当たり前の様に送り届けることに成功した。


1人で改札を通り抜けたトモさんの背中はめちゃくちゃ弱弱しく見えた。

西ノ谷がいる世界線なら変わってたかもな。


何となく察しは付いていたのであろう。


悪いが僕はそこまで良いやつじゃない。
寧ろ二次会で盛り上げた僕らに感謝してくれ。


ちなみにこの時点でクソカップリングの2人はいつの間にかはぐれてた。



トモさんが見えなくなった事を確認し、
地下鉄から華麗なターンを決め、僕たちは横浜西口の喫煙所へととりあえず向かった。

ほぼアヘン窟な喫煙所



正直やっと二人になれる時間を作る事ができ、安堵していた。


クソカップリングの2人にはもう勝手にしてもらい、ここから2人で三次会に決め込もうと思ってた。







なのに、なぜか合流した。

別れようよ。


まじで何故かは分からなかった。
ユウト、てめーがゴリ押せよ。


やっぱりこいつはただのイキリ大学生だったのだ。
チキン野郎がよぉ!!!


三次会はボーリングになった。
もうやけくそだ。


ラウンドワンに酒を持ち込み、チーム戦で戦う事となった。

チームはもちろん既に決まっている。
ちなみに負けても別に罰ゲームは無い。


ダーツと同じく皆下手だったが、僕は割と覚醒して147のスコアをたたき出した。

(自己最高得点更新)



ボーリングに関しては普通に2ゲームやっただけで特に面白かったポイントは無い。

普通に終了した。



ラウンドワンを出ると、
また、あいつらは出てこなかった。

毎回歩くのが遅い。



外も寒すぎる為、もう奴らは放って置いて、
無理やり2人で近くの居酒屋に行った。


四次会にして遂にネネちゃんと2人での時間だ。
まだ、8時過ぎくらいだった。

深い話からゆるい話まで小一時間くらいして店を出た。

そして僕らは10時ごろに夜の街に吸い込まれて
五次会が始まったのであった、、、

They say it was in India







と、まぁこんな感じで今回は終わった。




今回は街コンが終了してからは、
正直ずっと確定演出が流れていたのでだるさもあったが頑張れた。




ちなみに後から千夏ちゃん本人から聞いたが、


僕らよりイージーゲームだったはずのクソカップリングの2人はあの後普通に解散したらしい。

理由は、『別に顔もタイプじゃなかったから。』


との事。


お前の方から割とくっついてたけどね!!?


女の子って凄い。

女心は難しい。




別れ際、次回会う予定決められそうになったから改札で逃げたらしい。


女の子ってまじで凄い。(n回目)

罪深いぜ。


三次会に合流したのも実は2人で居るのが嫌だったかららしい。

まじ、ドンマイ。




前にも同じ様な事を書いたけど、

結論、街コンは男の方がしっかりしてない場合が多い。



全体的に清潔感に欠けるイメージがある。

ちょっと髪と眉毛を整えて、自分に合うオシャレな服装を着て行くだけでかなり勝率は上がると思う。


大切なのは清潔な事では無く、清潔感が大切なのだ。(ってDJふぉいが言ってました)

こいつだったらレペゼンは解散してなかった。



後は性格面だが、そこはまぁある程度自信がある感じを出せれば良いと思う。

おどおどしてたりするとそれだけでマイナスだ。


自分を立てる訳じゃないけどそんな空間に居たら必然と良い人が輝いて見える物だ。

皆も輝く側になれる様に成長して行こう。

~Fin~








★スーパー後日談★

解散フェイクの為に作ったグループラインが動きました!!

返事が無い、まるで屍の様だ。


ドンマイ!



僕はネネちゃんと次回の予定を立ててます。(高みの見物)

僕もしっかり学んで成長に活かします!!

以上!〜これにて終幕〜

いいなと思ったら応援しよう!