
【ブラックバイトに2年勤めてた話】 〜漆黒のカフェ〜
大学1年生の夏。
僕は遂にバイトを始めた。
そこは2駅離れた繁華街にあるオシャレなカフェ&レストランだ。
ここでのブラックな体験談を書いていこうと思う。
なぜ、このお店を選んだのかと言うと、
北海道のド田舎から出てきた為、どーせならお洒落なところで働きたい願望があったからだ。
新卒の時の就活でせっかくなら有名企業とデカいところに行きたいとか考えると思う。
その思考と同じ感覚だ。

面接ではテキトーに
「上京して来て始めて行ったお店だから」
とかしょうもない嘘を付き、
無事合格を勝ち取った。
僕もシャレオツな都会人の仲間入りだ〜!
とか考えてたと思う。
ここから2年間、僕は人生最初で最後のブラックなバイト先で奮闘する事となる。
約2年の思い出は漆黒エピソードが多く、
非常に長くなるのでやばかった点を箇条書きでまとめて行こうと思う。
~⭐︎ブラックバイトの狂ってる思い出⭐︎~
①出勤時に全員と握手する。
最初からアクセル全開でお届けするが、
まじでこの謎ルールがあった。
いつから出来たのかは分からない。
僕は人生初バイトだった事もあり、特に何も疑いはしなかったが今冷静に考えると非常にキモ過ぎる。

オシャレなところでもあった為、男女共に顔面偏差値が高く、最初の方は可愛い人と握手出来たのは嬉しかった。
しかし、握手が日常になると何も感じる事は無くなる。
②月に一度ミーティングがある。

そんなの探せばあるのでは??
と思う方もいると思う。
このミーティングはオープン前の朝8時から行われており、
社員はもちろん、アルバイトのメンバーも全員含めて開催されていた。
しかも無給である。

(僕が辞めた後にようやく時給発生する様になったらしい。)
このミーティングでは始まりと同時に隣の人と最近あったハッピーな事を共有し合う時間があった。(ガチ)

ハッピーな事なんていちいち考えてないし、
人に言うのも恥ずかしいので、
『先日、服を買いまして~』みたいな事を毎回言ってた。
オペレーション改善に向けての話し合いとかもあったけど普通に要らない時間過ぎる。
つーか思い出しててまじで怖い。
③給料が低い。
これに関しては最低賃金がほとんどだったし、
社員に至っては平気で15時間勤務を週7ぶっ続けみたいなのが横行していた。

クソ忙しい為、絶対に給料に見合わない働き方をしていた。
バイトですらそう感じるレベルだから相当だ。
ちなみ僕が大学2年生の時期に入社してきた新卒が5人くらい居たけど、
それぞれの店舗でしっかり全員2年以内に辞めてた。

離職率100%はまじで凄い。
④年に一度謎の集会がある。
怖いだろう。
さっきのミーティングの上位互換で、グループ店の方々が全員集まり、
売上上位4店舗の店がステージに立ち、
パフォーマンスをするという催しがあった。

シンプルに訳が分からないと思うがまじであった。
自分の店舗についてとか、実際に合ったお客様との泣けるエピソードとか、そんなんを話す。
僕は一年目の時にステージに立つ機会があり、色々全力でやったが結局4位で終わった。
リハーサルとかもあって当時会場の海老名に向かう交通費とかも出なかったから、
本当に何の為にやらされるのか全くの不明であった。
社員さんはこれで優勝することをモチベーションとしていた感はある。
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大体こんなものだろうか。
あとは店長がクソだったとか、
バイトあるあるはあったがもはやインパクトに欠ける。
ここまで読んでくれた皆さんなら気が付いていると思うが、ほぼ宗教さながらであった。

良くブラック企業がやりがいを搾取すると表現されているがまんまそれだったと思う。
『最高』を『最幸』とか書いちゃう企業だったので、今になってヤバさをより実感出来る。
当時のピュアだった僕は『おかしくね?』
とは思いつつもなんだかんだ郷に従っていたし、ミーティングもさぼる事は無かった。
(今だったら絶対続けない。)
週の半分以上、そんな環境に居ると疑う事も無くなってくるのだ。
軽いマインドコントロールだったのかな。

正直、中々にトチ狂ってたので辞める人は多かった。
お客様の前だと笑顔だけど裏ではめっちゃ詰められる事もあったし、怒られる事も多かった。
すぐに辞める判断が早い人も居れば、半年くらい働いてたのに急にバックれる人とかも居た。
なんなら社員さんが飛んだ事もある。

相当精神をやられてる社員さんは多かった。
僕は例の挨拶握手をする際に置いてあったお皿を持って行かなかっただけで、
『お前、0点』
って店長に言われた事もあった。

流石にクソ過ぎるし、これに関しては先輩も同情してくれた。
機嫌悪い時に当たる様なクソみたいな大人にはなりたくないと改めて実感した瞬間でもあった。
まぁ、こんな環境にいたらメンタルやられるか、性格が歪むかの二択だ。
仕事が出来る人しか居ないバイト先でポンコツの僕は辞めるに辞める事が出来ず、
結局カナダに留学行くタイミングで辞めた。
留学に行けてなかったらと思うとゾッとする。
そんなブラックな実態とは裏腹に、どこの店舗もかなりの人気店となっていた。
接客も良いし、内装・外装もお洒落なお店ばかり。
久々にその最寄りに行くとそのグループの店が増えているのを確認できた。
まぁ、散々に書いたが、
このバイトをして良かった事もある。
効率的に動ける様になった事だ。
常に頭で考えながら動いていた為、いつの間にか効率良いムービングが出来る様になっていた。

カナダから帰国後のバイトは、
当たり前に違うところを選んだんだけど、
めちゃくちゃ仕事出来る奴と認知されてちょっとびっくりしたのを覚えてる。
環境変えてマジで良かったと思う。
そこのバイトはとっても楽しかったし、
ブラックじゃないし何よりも給料もちゃんと上がるし、悪い事は本当に無かった。
社会人になった今でもそのバイト先のメンツで飲んでるしとても幸せだ。(最幸←)
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総括だけど、完全に僕の持論だがバイトレベルだったら逃げ出しても良いと思う。

自分の心と身体を一番に考えて楽しいバイトライフを送ってほしい。
お恥ずかしい話、バイトレベルでめっちゃ精神やられてたし沢山悩んでたけど時間の無駄過ぎるからね。
楽なバイトで空き時間に勉強するとか、まじで自分に合った働き方で良いと思う。
令和だしね。
この記事、社員さんとかの関係者に見られたら一発で『うちじゃね?』ってバレるレベルだと思う。
今どれくらい変わってるのか、そしてまだ生き残ってる社畜さん達はどんな変貌を遂げているのか非常に気になるところだ。
どー思われるかなとか考えたけど本当にあった話なのでまぁ仕方ないよね。
でも闇バイトだけはこんなレベルで済まないから気を付けてな!!!
それでは!