前の会社が「やべ〜っ」って話③
今回も元気良く最悪な思い出の続き書いていこうと思う。
〜あらすじ〜
都内採用なのに入社4ヶ月で仙台に飛ばされる事を告げられた。
、、、
〜第3章 コールセンター延長編〜
【仙台】
仙台市(せんだいし)は、宮城県の中部に位置する市。宮城県の県庁所在地であり、東北地方で唯一の政令指定都市。約109万人の人口を有し[1]、人口や経済規模など多くの分野で東北地方最大の都市である[2]。
Wikipediaより引用。
小さな文字で間違いなく書かれていた。
1番前の席で座っていた僕はそれにいち早く気づいた。
『っっ!?仙台!!??』
僕は物凄いでかい声出した。
本当にびっくりすると人間声が出る。
周りの皆遅れて事実を知った様だった。
若干のパニックに陥る会議室内。
不穏な空気がさらに濃くなった。
重い空気の中、躊躇することなく専務はまた口を開いた。
「今回4ヶ月札幌に居たメンバー以外は仙台に行ってもらいます!」
半数以上じゃねーか!!
ふざけんな!!
ザワザワがすごい事になってた。
そりゃそうだ。
札幌に居たメンバーってのは札幌のコールセンターで勤務してた8人くらいを指す。
ちなみにこいつらは札幌行けるけど行く?って言われて自ら北の大地入りを決めたやつらだった。
でも今回は訳が違う。強制的に仙台に行かされる。
僕はさすがに呆気に取られていた。
ザワザワしているところに間髪入れずまた専務が口を開く。
「会社が行けって言ったら何も言わず従うしかないんだよ!少なくとも俺は昔そうだったし!」
専務相手には誰も言い返せなかった。
なんだこの会社。
嘘しか付いてねーじゃねーか。
あとてめーの昔話なんて聴きたくもない。
心の中で罵倒しても、馬鹿でかい会社の専務になんて新卒のガキが言い返せるわけもない。
とりあえず話を聴く事しか出来ない僕らは一通り話を聴いた。
映画カイジで利根川が借金まみれのやつらに向かって罵倒するシーンがあるが何も言い返せない感じがもう、完全に一致してた。
↑圧倒的パワー
話を簡単にまとめるとこんな感じだ。
①札幌組以外のやつらは全員仙台行き。
②仙台組は給料にプラスして出張手当が出る。
③期間は12月末まで。
④札幌組は多摩センター勤務になる。
出張手当とかどーでもよかった。
こっちで住んでない部屋の家賃払う事になるんだぞ。
期間に関しても信じられない。
また延長とかザラであるかも知れない。皆もここは1番ネックに捉えていた。
しかし、僕には一つの小さな希望があった。
④札幌組は多摩センター勤務になる。
これだ。
僕は今多摩センター勤務だ。
多摩センターの事ならなんでも知っている。上司だって仲良しだ。
なんなら僕をずっと多摩センターに居させた方が仕事回るに決まってる。
唯一の糸はここだった。
、、、
最後に人事のババアが言った。
「何か家庭の事情とかあって出張厳しい人は後で連絡下さい。」
そうして講義?は終わった。
戻りのエレベーターでは皆ブチギレてた。
「何の為に都内採用選んだんだよ!」
「仙台って牛タン以外魅力ゼロじゃねーか!」
各々不満が募りまくっていた。
その後は営業の大きい催し物があってそれ参加して帰った終わったと思う。
、、
〜次の日〜
僕はO埼くんと相談していた。
唯一の希望。多摩センター勤務についてだ。
家庭の事情をでっち上げここに居座る作戦を考えて居た。
僕は、
『実家が北海道でばあちゃんが死にかけだからすぐ帰れる距離に居たい。』
と言う、嘘しか無い家庭の事情をでっち上げた。
(仙台⇨僕の地元では直線距離近いが乗り換えとか大変な為)
ちなみにばあちゃんは元気モリモリだ。
そしてそれを人事に送った。
O埼くんは
「家の下が飲食店で虫が出てくるから家空けたくない。」
って人事に送った。
流石に面白かった。ただのボケだろ。
↑一階がドミノピザと言うやば過ぎ物件に住んでいた。
ダメ元で送ったが
その後はまだ決定してないから分からないけど多分仙台行きだから準備しとけって言われたと思う。
心の準備をするしか無かった。
仙台行きまで1ヶ月を切りそうな頃、僕は人事にまたメールを送った。
仙台に行く便は3つに分かれる事になる。
9月の前、中、後半の3つで、
僕は有給を使い実家に帰る用事があった為、前半は無理だと人事に伝えた。
返事はすぐ来た。
「あなたは後半に仙台に行く事になると思うので準備しておいて下さいね。」
日程も決まった。
確か24日とかだったと思う。
もうそこからは友達と片っ端から連絡を取り遊びまくった。
もしかしたら年内に戻ってこないかも知れない事。
遊びたい人と遊べないのは悲しいから遊び貯めしまくった。
軽く送別会みたいになり、僕も流石に心の準備は出来ていた。
、、、
最初の仙台組の出発が2週間前になった時、
1通のメールが届いた。
それは人事からで、【最終確定!】と記載されたメールだった。
仙台行きの人と多摩センター組の人の名前が記載されて居た。
一通り見て、もう一度見て、さらにもう一度見た。
、
、
、
僕の名前は多摩センター組にあった。
あと何故かO埼くんの名前も多摩センター組にあった。
虫が出るという理由が効いたのだろうか。
ちなみにM谷くんはローラースケートで転び、肩を脱臼し、仙台行きを逃れてた。
脱臼した連絡をすぐにしなかったから人事のババアにブチギレされてたのを覚えている。
何は思われ、僕のダメ元のお陰か仙台行きを逃れたのだった。
親、友達にすぐ連絡をした。
テンションは上がりまくって居た。本当に嬉しかった。
友達は皆なんやねん!って笑ってたけど僕は心底喜んでいた。
〜次の日〜
朝の10時頃だったと思う。
僕だけに人事のババアからメールが来てた。
完全に嫌な予感がした。
恐る恐る開いてみた。
そこには、
「1人足りなくなったからお前やっぱり仙台行ってきて。」
って、書いてた。
絶句。
本当に泣きそうになった。
〜第4章 人事とガチバトル編へ続く。〜