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【街コン〜リベンジマッチ〜】 第二章


開始5分前。

男性陣はおろか、女性陣までオロオロし始めてた。

もう絶対来なくね?みたいな話ずっとしてた。


スタッフのババアからは先ににドリンク頼む様指示があった。

QRコードを読み取ってとりあえずビールを頼む。


ドリンクはものの1分で運ばれて来た。
女の子よりも先にドリンクが来てしまった。


詰んだ。

もう終わったんだ、、、

あとなんか俺以外みんなソフドリ頼んでるし。

全部ミスしてんじゃんよ。

受付のババアがまたやって来て女の子にセパレートする様に指示をしていた。




諦めかけたその時、

女の子2人組がやって来た。

時刻は14時ジャスト。
滑り込みセーフだ。

オールマイトしかり、
ヒーローはいつだって遅れてやって来るんだ。

今回のヒーロー


全員諦めムードだったのもあり、なんか拍手とかしてて一体感エグかった。

カナダで美女と野獣見た時の
スタンディングオベーション思い出した。



ギリギリガールズ達は僕らの隣の席に座らされ、
改めて僕らは説明を受けた。

今回は8人のみ。
そして8人だから席替えは一回きり。
1時間ずつがっつり話せ。

との事。



今までの街コンではここまで少人数なパターンは無かった。

初対面と1時間話すのって中々にキツい。
女の子同士はペアで来てても男子は皆、個人参戦なのだ。

しかし、唯一今回でありがたかった事はギリギリガールズが可愛かった事であった。

その為、必然的に後半1時間にそいつらとお話しする事が出来る。

緊張感ほぐれて来たくらいで狙い目の子達と話が出来るのはチャンスだった。


遂に、僕の街コンが幕を開ける。




【メンバー紹介】

【当たり障りの無い男 トモさん】

僕とペアを組む事になった男。
色々話しも振ってくれるし特に悪いところも無いが別に良いところも無く、THE 普通の男。
可も無く不可も無い為、困る事は無かった。


【就活生のレナ】

僕の正面に座っていた、22歳の女の子。
今年大学を卒業したがまだ就活してるらしい。
こんなところ来てる場合じゃねぇだろ。
あと何となく実家が太そうな感じがした。



【飲食店勤務のカナ】

トモさんの正面に座っていた片割れ。
飲食店勤務らしい。申し訳ないが全く興味が無かったのであんま話して無い。名前も忘れたからテキトーにカナって付けた。すまん。
何の飲食で働いてるかも不明。

前半戦は以上の4名で始まった。
先程も書いた様に前半は完全に慣らしのアップ程度に構えていた。

ビールを飲みつつそれと無い話をしてた。

トモさんがプロフィールカード回しましょうって提案をし、交換したところカナちゃんの字がクッソ汚かった。


デスノートのラストシーンみたいな字してた。

まじでこんくらい歪んだ字してた。



僕は箸の持ち方とか、字の綺麗さとか割とそーゆーとこ気にしちゃう人間なので申し訳ないがより興味は薄れて行った。


リュークは放っておく事にして、
ほぼ正面の就活生と面談してた。

僕以外の3人はオレンジジュースしか飲まないのでビール3杯飲んでやった。

迷わずアルコールブーストかけました。


隣の卓は割と賑わって居て女の子達もお酒飲んでてより一層輝いて見えた。

次が楽しみしか考えてなかったから話した内容あんまり覚えてない。

最後の方に唯一、少し盛り上がった話題があるんだけどカナちゃんのスマホが折り畳める新型のやつでカッコよかった。

「ニンテンドーSPみたいだね!」

って言ったらなんも伝わってなくて
ジェネレーションギャップを感じた。

激似。


そんなこんなで1時間の新型スマホ体験会も無事終わり、席替えのアナウンスが入る。


ここからが腕の見せ所。本戦である。



【第二陣 メンバー紹介】

【ジャミロクワイのネネ】

大本命。
25歳でジャミロクワイみたいな帽子被ってた女の子。
第二陣では運良く、僕の正面に座る事となった。
来た時から一番可愛いと思ってたがジャミロクワイ過ぎる為、画像は男を使わせて頂く。



【黒髪ロングの千夏】

同じく25歳。
ネネちゃんとはまた違う系統の可愛い子。
既に酒を4杯飲んで割と出来上がっていた。
名前が若槻千夏に似てたが顔が似ている訳ではない。




さぁ本戦開始!
と行きたいところであったがここで事件が起きる。


隣の卓だった男の子が1人、途中離脱したのだ。


理由聞いたら酒飲めないのに飲んだせいで気持ち悪くなってそのまま帰ったらしい。


大学一年生の新歓か。

無理に飲ませたりとかは一切してないそうです。


7,000円払って途中で帰るなんて僕には出来ないが体質なら仕方がない。

まぁ、こちらには一切ダメージが無かったのでどーでも良い事件ではあったが、隣の卓ではまさかの女2:男1の逆ハーレム面接が開催される事が確定し本当に可哀想だった。


女の子が可愛いければ嬉しいんだろうけど人生そんな上手くいかない。

彼には後半サンドバッグになってもらう。

2対1の構図でも余裕の表情のラディッツさん




さて、隣の事は気にせずこちらも乾杯からスタート。


「最初から盛り上がってましたね〜」

みたいな会話から始めたと思う。

2人ともお酒が大好きな様子で先程とは違い、
かなりフランクな形で進められて楽しかった。

彼女達はギリギリで来た為、プロフィールカードに名前くらいしか記入して居らず、会話で色々な情報を聞き出す事にした。

ここで思わぬ共通点が発覚する。



なんと、ジャミロクワイのネネちゃんと僕は同じ大学出身だったのだ。

転校生あるある



何となく話してて想像よりも波長合うな〜とか思ってたけど学力が同じであればより納得だった。

類は友を呼ぶと言うがまさに運命的だろう。

なんかぽい事言ってみたが結論、2人ともFランだ。

流石に大学名は伏せる。


そんなFランの絆を7年ぶりくらいに感じた僕達はかなり盛り上がった。

トモさんと千夏ちゃんもなんか話してたけどもうグループトークは疲れてたしどーでも良くなってた。

そして2人ともタバコも吸う事が判明し、街コン中にまさかの喫煙所に行った。


今までの街コンだとタバコなんて吸う機会が無かったのでこれはありがたかった。


気になる子とタバコ吸いに抜けるとかなんかエロい。

まじでタバコ吸ってて良かったと思った笑

タバコ吸うキャラでこいつが一番エロい。



吸い始めたところで唐突にネネちゃんから、

『スマホ持って来てる?』

って聞かれた。



そう、連絡先交換求められたのだ。



女性側から連絡先交換を打診されるとは
思っていなかったのでシンプルに嬉しかった。

僕の心の中の西野さん。キュン。



その勢いで二次会のお誘いもして完璧なムービングを決める事に成功。

2人でいい感じにお店出て合流する作戦を立てつつ席へ戻った。


今回もこれでひとまず勝ち確である。
あとはなんかテキトーに4人でワイワイ話してた。(高みの見物)

タイガーショットの使い手


なんだかんだであっという間の1時間だった。


受付のババアより、終了のアナウンスが入る。
無事に勝利。

胸は高鳴ってた。

帰る準備をしようとコートを取ろうとした。


しかし、ここでまた事件が起こる。




他の男達が一向に席を立たないのだ。

桜木先生に従え。


全く、、
連絡先も交換してない癖に、諦めの悪い奴らだ。

確実に出るタイミングで二次会に付いてくるだろこれ。

新手の牛歩戦術には抗う力は無かった。

稀に見るクソみたいな戦術。



正直、こうなるのが一番の懸念点だった。

本当は2人or若槻入れての3人で二次会が良かった。
良かったと言うより、これじゃ無いと嫌だった。

こっちはもう勝利条件を満たしているのにも関わらず、別に興味無い男付きで二次会なんて最悪でしかない。


まじで5分くらい席を立たなかったので、
受付のババアにも再度出ろと言われて遂に会場を去る事となった。

(ちなみにスマホ体験会の2人は速攻で帰宅してました)


僕は一緒に出るのが嫌だったので最後にトイレだけ行ってから店を出る事にした。

トイレから出ると横にジャミロクワイの帽子が見えた。

ネネちゃんは待っててくれたのだ。

優しくて可愛い女は良い。







そんな優しさに触れたのも束の間、

入り口に向かうと当たり前の様に全員待ってた。

絶句。


何でだ。
どーしてだよ、、
帰ってくれ頼むから。

僕の心の中の藤原竜也さんも発狂してた。

再絶句。



勘弁してくれ。


次回!敗北者は出るのか!?
5人で二次会編!に続く。

To be continued...



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