今日の一冊vol.1《うちの執事に願ったならば⑦》
試験的にこちらで読了感想をまとめることにした。馴染まなかったらまたTwitterのほうに戻すかもしれない。
記念(?)すべき初回はこちらの作品。
ようやく既刊全巻を揃え、新刊をリアルタイムで追いかけられるようになったシリーズの、待望の最新刊。
イギリスの古城で、友人の通う高校で、そして来樂美術大学で。花潁は自身の周りで起こる謎を、執事の衣更月と共に紐解いていく。
当主の座を継いでから一年あまり。時折覗く烏丸家当主としての顔に、成長ぶりを実感する一方、実直さやまっすぐさは変わらず。そのアンバランスさもまた、彼の長所。
執事を傍に置くほどの旧家の当主という、ともすれば読者が距離を感じるであろう設定に、身近な日常の謎を解明するという要素を巧みに織り交ぜて、ぐっと親しみやすくしている。
端正な文章の底に流れる静かな熱が、とても心地好い。
7巻では、断片的に語られるのみだった花潁の亡き母親の名前と過去の一端が明らかになった。
新章突入ということで、これから少しずつベールを脱いでいくのだろうか?
次巻も楽しみ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?