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生きていた事、生かされた命③
救急の病棟には10日間お世話になった、通常は長くても1週間ほどで各病棟を移動させる事が多いみたい
この10日間で自分がいかに人に頼る事のたいして遠慮してしまうのか痛みを我慢してしまうのかは話題になっていたらしい
「hayatemaruさんはナースステーションでも いくら何でも痛みに強すぎる!」という事を後で聞いた
俺の意識としては我慢していたというより、俺の為にこれだけの人達が力を貸してくれているのに痛いなんて言ってられねぇ!という考えが強かったんだよね
でもこの考えは先生たちにとっては「もっとわがまま言っても良いんですよhayatemaruさんには今痛いって辛いって言っていい権利があるんです、だから遠慮なんてしないで?」
こんな風に声をかけてくれる人達に直接会った事も無かったから衝撃だった
こんな1場面もあって手の包帯の巻き直しの時に男性看護師さん2人がやってくれたんだけどその2人は先輩後輩の関係で
先輩の方が巻き始めたら「あ、先輩!hayatemaruさんはどんなに痛くても痛いって言わないから気持ちをくみ取ってあげなきゃ駄目っすよ!」
「え~痛いなら痛いって言ってよ~笑」
本当に皆さんあの時はすいません💦
その後にあまりにも骨盤が痛い場面があって声を上げた時は
「よし!!やっと痛がってくれた!それでいいんだよ~!!」って嬉しがってた先生達
でもほんの数日で俺の性格をすぐにわかってもらえてた事ありがたかったです
10月1日が最初の手術の日だった
「寝て起きたら手術は終わってますからね、安心してください」
不思議と気持ちは落ち着いていた
1度死にかけていただろうか?
手術室に運ばれる前に母親から亡くなったばあちゃんの写真を見せてもらって「大丈夫ばあちゃんがアンタを守ってくれるからね」
という言葉に凄く勇気をもらった
手術は「右頬と顎 右手首 右骨盤」を約9~10時間と長時間にも及んだ
個室の暗い病室で目が覚めた時
そうか生きてたんだなぁと
まだ起きたばかりで頭がぼ~っとしてる感覚と身体の右半分はじんわりと痺れている
病室に入ってきた看護師さんには「痛み止めが切れたらかなり辛いかもしれないからすぐに呼んでね?」
枕元に置いてもらったスマホを見た時に家族や友達 ツイッターのフォロワーさん達からの応援メッセージ
本当にありがとう
言われてた通り痛み止めが切れた時は地獄のような時間で、看護師さんを呼んでまた痛み止めを追加してもらったり寝返りもできないからクッションを挟んでもらったり
いつになったら夜が明けるのか
1分1秒があれだけ辛く長く感じたのは初めてで、もういっその事楽にしてくれと何回思ったか
ここからは効果が強めの痛み止めを打ってもらいながら何とかベッドの上で過ごしていました
手術後試しに右足を動かそうとしたら全く動かなくて
あ、、、俺の足壊れたわ、、、もう前みたいに動かないかも、、、え、、どうしよう、、どうしようって
この時は結構動揺していた
朝がきて これでも相当疲れていたというのに追い打ちをかけるように新たな試練が
先生に「今から嚙み合わせがずれない様に歯茎に4本ピンを刺してワイヤーで固定します、今日から次の左手の手術するまではこのままで」
一難去ってはまた一難、、、、はぁ