榊原奈緒 自己紹介インタビュー vol.2
前回の続きです。
瑞穂(以下ミズホ)
さて第二回ですね。本人からはリハビリの話ということで。
お、これ撮ってますね。 入ってきました。放送席。放送席ということで、リハビリの話いきますか。じゃあ、どんなことがありましたか?
ナオ
印象に残ってるのは。HALですね。
ミズホ
なるほど、そうでしたね。ハル、ってなんでしょうか。
ナオ
ロボットリハビリです。足の関節にはロボットを装着して、、、。
ミズホ
なんかセンサー貼るんですよね?
ナオ
はい、貼って、自動的に動く。
ミズホ
うんうん。
ナオ
でトレッドミルの上をひたすら歩く。
ミズホ
そうすると何が起こるんですか?
ナオ
そうすると、そのロボットは 歩け歩けっていう、信号をセンサーから読み取って。それで、、、
ミズホ
センサーが、ナオの、弱くなったけど、まだこう、筋肉に対して命令がちょっといっているのを読み取って、 それに合わせて、、、どうするんですか?
ナオ
それを強くして、私の神経に戻す。
ミズホ
神経に戻す。攻殻機動隊みたいですね。ロボットはモーターで動かしてくれるんじゃない?
ナオ
そうだったそうだった。だから、私の神経から、弱いながらも歩けっていう信号が来た時に、うん、マシンが動かすことで、脳からの命令がスムーズになる。
ミズホ
なるほど、足への命令をする信号を強める、っていうリハビリなんですよね。やってみてどうでした?
ナオ
疲れた。
ミズホ
はい。他にはどんなことが?
ナオ
てんかん発作が起こりがちだった。
ミズホ
うん、なるほど。確かに脳が活性化するんですよね。だから色々あるかもしれないですよね、そういうのは。で、肝心のその、足の動きとかはどうだったんですか。
ナオ
すごく、よくなった。自動運動できてるって言われた。
ミズホ
そうですね。見た目にも、実際の運動の具合もだいぶ良くなったなと 思いましたね。
ナオ
私が歩けるようになったのはHALのおかげです。
ミズホ
はい、今日の中間の結論が出ましたね。
ナオ
HALはすごく私みたいに若い段階で脳血管障害になった人にはいいと思います。
ミズホ
はい、ありがとうございます。ちなみに、HALのリハビリでなんか思い出に残ってることってあります?まず、どこで受けてたんですか?
ナオ
つくば。の、研究学園駅。そこにロボットリハビリの拠点があって、通ってました。
ミズホ
リハビリした後は?
ナオ
お腹が空いてました。
ミズホ
どうしてたんですか。
ナオ
あの辺でご飯食べました。赤牛!
ミズホ
赤牛、出ましたね。なんですか。
ナオ
焼肉屋です。
ミズホ
焼肉屋ですね。体動かした後の焼肉は最高ですよね。
はい、ありがとうございます。リハビリの話で他になんか記憶に残ることってあります?
ナオ
こっちの、市ヶ谷にも。HALのリハビリ拠点があって。そこで腕のリハビリをやりました。腕はね、なかなか効きづらいんですよね。
ミズホ
そうですね。 HALの腕版を装着して、やりましたよね。アイーンみたいな運動をやりました。やったんですけど、なかなか、意思に応じて強く動かすには至らなかったかな。
ナオ
そうですね。
ミズホ
その帰りはなんか天ぷら食ってましたよね。
ナオ
あー、食ってた。うまかった。
運動したからいいんです。
ミズホ
リハビリはそんなところですか。
ナオ
そうですね。あとは、私は発病後に 船橋のリハビリテーション病院に入院してたんですけども。そこの系列のクリニックが台東区にあって、そこに通うようになりました。
ミズホ
はい。どれぐらいの頻度で?何をやってるんですか?
ナオ
週一で通ってて、エルゴメーターとか。腹筋マシーン、レッグプレスとか。
ミズホ
そうですね。ある程度筋肉を維持しないとやっぱ歩くのが辛くなってくるので、ちゃんとこう歩くとか、足の筋力を維持するとか、そんなことですかね。せっかく動いて歩けるので、ちゃんとそれを維持していこうということですよね。
一応もう定番で聞きますけど、リハビリの帰りはどこ行くんですか。
ナオ
お蕎麦屋さん。
ミズホ
なんか他にもいってませんでした?
ナオ
いきますね。佐竹商店街の焼肉屋さん。
ミズホ
焼肉ですよね。
はい、ありがとうございました。リハビリの件は結構伺ったんですけど、 前回インタビューの最後、仕事の話をちょっとだけしかけて終わったかなっていう感じでしたよね。
ちゃんと稼げるようになりたいな。っていうコメントでした。
ナオ
なりたい。
ミズホ
どんなことをしたいですか。
ナオ
文章を書く、っていうのが向いてるかな。
ミズホ
文章。文字。文面で何かを伝えるってことですかね。どんなことを伝えたいんですか?
ナオ
(長考)
ミズホ
じゃあちょっと質問変えますけど、文章を読んだ人にどう思ってもらいたいんですか。
ナオ
なるほど、なるほど、とか。
ミズホ
なるほどって思ってもらいたいんですね。 どんなことに、なるほど!になるんですか。
ナオ
障害を持っていたとしても、そういうリハビリ方法があるんだ!とか。
ミズホ
ふむふむ。そうすると、文章を、あなたと同じような障害を持っている人っていう人にはまず見てほしいと。
ナオ
そうですね。半身まひとか、高次脳機能障害とか。
ミズホ
リハビリの他にはどんな情報があると、その人たちは嬉しいですか?
ナオ
うん。例えば。はい、この間も話しましたバリアフリーのホテルとか。
ミズホ
旅行とか、そういう行った先の話ですかね。他にもあります?
ナオ
他には。例えば、先日ディズニーランドに行ったんですけども、その時にびっくりしたのが、東京駅に着いた時から、駅員さんが車椅子を押してくれたんです。遠い遠い、京葉線のホームまで。そういう情報。
ミズホ
なるほど。じゃあ、移動にまつわることですかね。
ちょっとずれるけど、ディズニーランド自体はどうだったんですか。
ナオ
パレードとかは、はい、障害者用の見るところがあって、割と前の方で見られました。
ミズホ
うん、いいですね。
ナオ
そう、なので、すごく楽しかったです。
ミズホ
はい、それはよかったです。旅行、リハビリ、日常的な移動ということですね。あとは、お仕事関連とかはどうなんでしょうか。
ナオ
仕事は、片麻痺なのでできることが限られてしまう。そういう人向けの就労情報というのは、あまりもらえなかった。
ミズホ
なるほど。ちょっと課題感がありますね。
結構色々聞いたんですけど、なんか今日の締めに話したいことありますか。
ナオ
そうだ!私がやりたい仕事として。うん。オリヒメというロボットのパイロットがあります。
ミズホ
どういったものなんで?
ナオ
ロボットが接客する場面に置かれていて、うん、それを家から操作する。
ミズホ
すると何が起きるんですか。
ナオ
すると、置いてあるとこに来たお客さんの接客ができる。
ミズホ
どんな感じなんすか。
ナオ
いらっしゃいませ~、みたいな(笑)。
ナオ
最近は千代田区の障害者施設などにも、導入されてるようです。
ミズホ
はい、そうですね。だんだん広がってくるといいですよね。
大(以下ヒロシ)
そこの、小伝馬町の先のところに。
ミズホ
ロボットカフェ、DAWNですね。
ヒロシ
お店に行くのもありかもしれない。
ミズホ
そうですね、またリニューアルしてるみたいなので、行ってみてもいいかもしれないですね。
今日はありがとうございました。
続きます。
2024-10-20
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