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汝、今、自らを画れり

論語よりご紹介です。

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孔子の弟子に 
冉求 (ぜんきゅう)という人がいました。

3000人ほどいた弟子にも階級があって、冉求はずっと下の方にいました。
上にあがるために、それはそれは精進していたそうです。
それでも位があがることはありませんでした。

ある日、冉求は孔子に言いました。
…何年も何年も修行し続けてきたが、一向に昇進することができない、両親も年老いてきて私の帰りを待っている、もう故郷に帰ろうと思う…と。

孔子は言いました。
「汝今画自」
「汝、今、自らをかぎれり」
「あなたはいま、自分で自分の力はここまでだと見限りました。故郷に帰りなさい。」

「画」という字は見た目の通り、周りを壁で囲む、「かぎる」という意味だそうです。

それを聞いた冉求は、さらに精進を重ね、ついには一番弟子にまで上り詰めたということです。孔門十哲(孔子の弟子の中でも最も優れた10人)となったのでした。

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これは自分の力を限ってしまった話です。
「ああ、もうできないかもしれない」と思うことはよくありますが、
それでいいのか?と。

では、
「ウチの子が国立大学になんて受かるはずがない」
「成績上がるわけがない」「A判定なんて出るわけがない」
挙げ句、「ウチの子、バカだから」まで。

なぜ我が子を「画る」のでしょう。
自分でもなく別個のひとりの人のことをそんなふうに言っていいはずがありません。
よそのお子さんにそんなこと言うはずもないのに、自分の子には厳しく思ってしまう…。

最も身近な大人である親。こどもも親の言うことは「正しい」と思ってしまうかも。自分は大学になんて行けるわけがないと思ってしまうかも。

実態のないものに脅かされ、無意識のうちに誤った考えに押しつぶされてしまいます。


純粋無垢なこどもたち。

何にでもなれる
輝ける未来が待っているのです。





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