ホステスがプレゼントを身に付けてくれない理由をわかりやすく解説
ある、お客様が席につくなり『相談がある…』と、前のめりで話してきた。
「お金ならないですよ」
と、会話に食い気味にかぶせてみたが違うようだ。
まぁ……上から下まで全身エルメスのオッさんが、私にお金を借りるようになったら世も末だ。
どうやら、また新しいキャバ嬢に夢中らしく、恋愛評論家で名高い私のアドバイスを聞きに来たという訳だ。
北新地内に、新店がオープンしたので早速行ってみたら……
20歳……ババァ……20歳……ババァ……20歳……ババァ……で、ババァの方が多かったらしい。
(正直、この時点で話がよくわからないし、数えた感じ同数なんだが)
その中でも、ババァではない方の一際目立つ可愛い子をみつけて今はその子にハマって通ってるそうだ。
このオッさん、超お金持ちの癖にめっちゃケチ。
女の子との同伴で、唐揚げ1皿だけ注文して、他には一切何も食べさせなかったという黒歴史を持つ強者!
「何か1杯頂いていいですか?」
と、女の子に聞かれると
「お客様に負担をかけるな!」
と一蹴出来る、とんだ変り者なんですよ。
そんな彼の悩みは……
『他にも、お客さん沢山おるやろうけど、なんで俺に頻繁に連絡くれるんやろうか……』
と言うものだった。
「お客さんだからですよ」
と即答するのをグッと抑え
「全員に同じようにしてますよ」
と次に沸いてくる言葉をグッと飲み込み
「それは何か惹かれる所があるんでしょうね」
と言葉を選んで返してみる。
果たして彼には、引かれる所は満載なんだが、惹かれる所はあるのだろうか?
どうやら……好みも聞かずにサプライズと称して、聞いた事もない某ブランドのネックレスを彼女にプレゼントしたそうだが、たまたま予約せずに店に行ったら身に付けて無かったらしい。
敢えて金額は聞かなかったが、容易に想像出来た。
すると彼女は
「○○さんから貰った大事なものやし、他のお客さんに触られるの嫌やから、店には付けて行きたくないねん」
そう答えたそうな。
この彼女の言動……突っ込みどころ満載だ。
ホステスの彼女をフォローするべきか?
いや、待てよ。
店にも来た事ない女に助け船を出す理由もない
そうこう言葉を選んでる私を尻目に、彼からは思いもよらぬ次の言葉が……
『彼女、意外と潔癖症なのかもな?』
って、お前が一番意外やわっ!
今日も新地は平和です。
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