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届く宛てのない手紙 (二一話)

    容赦ない夏の陽射しが照り返し、甲板は熱を帯びる。
 伊一四一潜のデッキに腰掛け、大盛りのカレーライスを頬張る……

 と言っても米なんてものは殆ど入っておらず、カレー色をしたスープに片栗粉を溶かし数粒の米が申し訳ない程度に入っているような代物だ。

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