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不妊治療のこと。採卵周期のこと。

不妊治療って何するの?ってよく聞かれますけど、ざっくり言うと、生殖機能が落ちてるからそれを医学の力で妊娠まで持っていくのが不妊治療で、その方法はたくさんあり、私が選択しているのは「体外受精」という治療法です。

排卵前の卵子を卵巣から摘出して、特別な機械のなかで精子と卵子を受精させて、それを子宮に戻す。言葉で書くととてもシンプルなのですが、体の中で自然に行われた事を別の環境で再現するのはとても大変。卵子は摘出するにも、成熟させて排卵ギリギリの卵子しか受精する能力がないので、タイミングが難しかったり。子宮に戻すにしても着床させるために子宮の環境がベスト(内膜の厚い状態)を再現してからでないとだったり、まあそうは上手くいかないことばかり!

今回無事生理がきたので、予約入れて病院に行ってきました。婦人科では生理がきた1日目を「1」とカウントして妊娠の週数を割り出すので、この数字を見ると、またリセットされたな…と心新たになります。

生理がおこると内膜が剥がれ落ち、卵巣の中で次の卵胞(卵子のベッドのようなもの)が育ちはじめます。今回はそれをチェックしに来たのです。病院のエコーで調べてもらったら、左右の卵巣に卵胞ができてるみたいでした。ただ、左の卵胞は卵子が入ってる…というより前回の卵胞の残存物のようなものらしい。だから右の卵巣の卵胞を育てていきましょうという話をされ、卵子を育てるクスリを処方してもらいました。卵胞の中で卵子は育ち、成熟するとそこから子宮に向かって排出されます。今回は、「成熟して排卵されるギリギリの卵子」を取り出したいので、それまで大事に育てます。

この、卵胞から取り出す事を採卵と言い、この採卵までの道のりを採卵周期といいます。(ざっくりとですが。)

私は以前左の卵巣が子宮内膜症で「卵巣チョコレート嚢腫」という病気になり、腹腔鏡手術で病巣を摘出して、この時医者から「左の卵巣は機能してないかもしれません」といわれたのですが、前回の体外受精時、採卵されたのはなんとこの左の卵巣からであり、卵子の状態も悪くなかった。人の身体って不思議。生きてるって事は、何かしら変化があるものだと改めて思いました。もう死んでしまったと思ってたけど、血が通っていれば何かしらが起こってる。自分の体から思わぬ気づきが生まれたりもします。

何事もやってみないとわからないな、と希望がもてました。



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