3Dプリンタの出力方法に合わせてパーツの形を変えたはなし
3Dプリンタと一口に言っても色々な方式があるのはご存知の方が多いと思いますが、逸般誤家庭で比較的扱いやすいのはFDMという方式かなと思います。
溶かしたプラスチックを積み重ねる方式です。
コチラのパーツ、積み重なって層になっているのが良く分かると思います。
以前紹介したホンダS660にドリンクホルダーを取り付けるパーツです
このパーツ、当初はSLS方式での出力を想定して射出成型で製作するパーツと同じように基準板厚2mmのパーツとして設計しました(画像左
基準板厚2mmの部分にリブを立てた形状になっています
SLS方式については下記をご覧ください
FDM形式の3Dプリンタで出力する場合、溶かした樹脂を積み上げていくので宙に浮いた形状になってしまう部分にはサポート材と呼ばれる支えを出力することになります
こういった場合、リブ形状があると隙間にサポート材が入ってしまい出力後の除去作業が手間になってしまうため、リブ形状を排除し両面ともスムースな面とした形状に改めました
正面・裏面、それぞれ右がFDM出力向けに形状変更したもの
見た目にはトンでもない厚肉で何とも言えない気分ではあるのですが(笑)、サポート材は除去しやすい形状となりました。
見た目には厚肉なのですが、内側は樹脂量を減らし中空になっています。こういう芸当ができるのはFDMならではですね。
中身が詰まっていると材料の使用量が増えたり出力時間が伸びたりするため、必要な強度に合わせて出力ソフト側で調整しています。
というわけでFDM形式でもバッチリ使えそうな感じに仕上がりました!
FDM方式で出力したものが車の中で使えるのかは以前書いた通りなので是非一緒に読んでみてください
FDM方式で出力したものはそっとヤフオクに、もっと頑丈なSLS方式ナイロン製はDMM.makeでご注文いただけますハイ
車に取り付けるとこんな感じになります。
この折り畳みタイプのドリンクホルダーがなかなか優れものですw(安いし