利潤最大化の必要性
先日のカフェゼミは、自分にとって初めて開催する立場になった日であった。ワークショップはそもそも全員が参加する立場でなければいけないから、と教わったので自分が開催する立場であり、それと同時に参加する立場でもある立ち位置を、うまく両立できていたかどうかは反省点であった。
長岡教授も言っておられたが、今回のカフェゼミでのテーマ「利潤最大化を目指さないビジネスの可能性を考えよう」は、非常に難しかった。障がいを持った方々にも健常者と同じ給料で、同じ仕事の立場で働いて欲しいという「公」の考えと、その活動をボランティアとしてではなく、利益を求めたビジネスとしての「私」の考えの中間を取った、まさに利潤最大化を目指さない「共」の考え方、新しいビジネスモデルはこれからなくてはならない。
今回のテーマに沿って、障がいを持った方々のことで考えると、彼らにももちろん一人一人に得意不得意があるのではないかと考える。例えば、今回のゲスト中富さんが仰っていたのが、障がいを持っている方だけれども、人一倍集中力が凄く、細かな作業を得意とする人がいるのだと。その方はまさにUNROOFの革製品の事業にとても向いているのだと思う。人は本当に十人十色で、それぞれが得意不得意があったり向き不向きがある。それをいかに自分に合ったものを見つけて仕事にできるかが重要なのだと思っている。参加者の広瀬さんとも話したが、障がいを持っている方の個性や特技を誰かがサポートすることによって、初めてその方の良さを引き出せることができるのではないだろうか。UNROOFのそうした活動は、確かに現代においてとても難しいものだけれども、これから世に広がるべくして広がっていって欲しい。
利潤を最大化させることで確かにその会社の規模は大きくなると思うのだが、それはつまり何かを犠牲にしていることにつながるのではないのだろうか。別に一学生の自分がそこらへんの企業いそんな大それたことを聞こうだなんて思ってはいないが、きっとおそらく世界と日本は違う方向に向かっている気がする。根拠も何もないけれど、中富さんの活動を聞いたり、海外の先進的な企業や日本の大企業がしていることを考えるとそう思ってしまう。