悩み
今年は学園祭に振り回された一年だった。僕の中での学園祭とは、まさに越境活動。普段大学では友達として接しているけれど、業務の間は仕事仲間。他愛もない会話をする中も、業務中は積極的に「もっとこうしてはどうだろうか」といったように、自分の意見を発信している。僕は渉外局員であるから、企業の人ともやりとりしなければならないし、協賛を得るためにプレゼンしなければならない。学園祭当日は、普段の大学校舎を学園祭の場として作り上げる。学生なのに学園祭を大学で作り上げる非日常体験と、企業とやりとりする非日常体験を味わえた一年だった。正直とても慌ただしい1年間だった。上級生になったことによって、下級生に教えなければいけない部分もあるし、背負うものだってある。学生センターと交渉する際にも、僕らはあくまで"自主"法政祭としてやっているので、なかなか縛りが多い。それでも学ぶものがとても多かったのは確か。今実行委たちは皆、来年度続けていくかどうかを悩む時期に立っている。先日引退式が行われた。引退する三年生の先輩方の中には、続けた方が良いと言っていた先輩もいる。でも殆どが「自分のやりたいことがあるのならば実行委を辞めることを進める」と言っていた。
改めてもう一度よく考えてみる。自分は何故実行委をやってるのだろう?そもそも一年生の頃は、テニスサークルやビジネスサークル、実行委など幅広い分野のグループに所属していた。様々な団体に入った理由は恐らく、大学での自分の存在を肯定したかったのだろう。しかし、本祭が近づくにつれ学園祭のことが忙しくなり、実行委以外は全て辞めていた。その時の心境は自分が持っている仕事を今辞めてしまうと、他の人に迷惑がかかると思っていたのだと振り返る。学祭が終わり、二年次に続けるかどうかの決断の時、実行委が大学での居場所の全てだった自分は、もう一年続けることにした。
さらに一年があっという間に過ぎ、二年目が終わった今、本当のことを言うとこれから始まる就活に恐怖を感じている。長岡先生や長岡ゼミ生はそんなことを真反対に考える場所だけれど、正直言って就活には恐怖しかない。一体自分は何がしたいのだろう?自分は将来どのように生活と仕事を両立していくのだろう?年金は?老後は?子供が生まれたら養っていけるの?様々な疑問と恐怖が今年に入ってから自分を襲ってきた。自意識過剰なのかもしれないけれど、皆んな自分の事を「意識高いね」とか、「将来のことすごくよく考えてるね」とか、「仕事したらどんどん昇格しそうだよね」とか言ってくれるけれど、全くそんなことないと思っている。むしろそんなの真逆だし、皆んなは逆に"なんでそんなことを考えないでいられるの??"と思ってしまう。自分は来年も実行委を続けることにしたけれど、先輩方を見ていると、業務と就活の両方をしていることを凄いと思うし、自分にできるのだろうかと思ってしまう。先輩の中にはインターンすら忙しくて行けなかった人もいるし、単位すら危うかった人もいる。来年の自分を想像すると、正直とても恐ろしい。流されやすい自分をまずは変えなければならないと思う。人にどう言われようが、自分を信じられなければ何もできない。