
週末の葬儀に合わせてプロジェクターを入手
年始早々、義父が亡くなりました。もともと、会社を経営されていた方なので、葬儀には会社の元従業員の方々が出席されることが予想され……急遽、義父や昔の会社の写真をスライドショーで流すことが決まったのです。
週末までにプロジェクターが欲しい
これまでにも「プロジェクターがあったらいいな」というシーンはいろいろあったのですが、なかなか実現しませんでした。
仕様書とかを壁面にでかでかとプロジェクターで表示しておいたら、なかなかよいのではないか? そんなことを考えないではなかったのですが、とにかく動作音(冷却ファンの音)が大きいのが難点でした。
しかし、今回は事態が事態なので、葬儀の日までに何か選ばなくてはなりません。しかも、予算内で。必然的に中古ということになります。
猶予:5日間

ここで選択肢は2つ。日本メーカーの中古機か、半年ぐらいで壊れることを覚悟しつつ中華メーカーの新品を購入するか。
しばし熟考し、日本メーカーの中古品を選択することに。ぱそこん(Mac)とつないで画面表示することを考えなければ、中華メーカー品も悪くはないのですが。
選定条件はネイティブでフルHD解像度があること
選定条件は、この葬儀の用途だけでなく他の用途にも使えること。
いま中古市場で激安で売られているものは、1024x768ドットとか1280x800ドットの画面表示が行えるプロジェクター。このぐらいだと5,000円以下ぐらいで中古品が流通しています。もちろん、このドット数以上の大きさの画面を表示できるようにはなっているのですが、それでも、ネイティブでフルHDぐらいの解像度は出せて欲しいところ。

予算は、2まんえんぐらいでなんとか。4K表示とかわがままを言わず、フルHDを最終防衛ラインと決めました。

いろいろ調べてみたら、EPSONの「EH-TW5200」という機種(10年前の製品)の中古が条件を満たしていました。少しぐらい使い込まれていても、このさい気にしないことにします。同機は3Dメガネを利用して3D立体表示ができるようですが、3D機能には一切興味ありません。本体にはVGA入力やらアナログビデオ入力もあるのですが、HDMIぐらいしか使わなさそうです。
実際に届いたプロジェクタは予想よりはるかによかった
Amazon.comで条件を満たすものを神奈川県の業者さんが出品しており、これを購入。届いた箱を抱えて「かるっ!」と叫んでしまいました。中身が入っていないんじゃないかと思うほど軽量です。
「こんなに軽いんだー」(語彙力!)と、素直に驚いてしまいました。日頃から、MacBook Air 15インチ(1.5Kg)を抱えているので、2.6Kgぐらいならまぁ……そんなに重くはありません(昔のPowerBook G4 15インチと同じ重さ)。本体の幅も11インチMacBook Airと同じぐらいなので、けっこうコンパクトです(すべてMacで例えていくスタイル)。
実際に映写したさいの動作音は……それなりですね。以前にビジネス用の薄型DLPプロジェクターを友人から借りて、静かなマンションの室内で動かし、あまりの動作音の大きさに辟易したのに比べれば、ずいぶんと静かです。
さらにカラーモードを変更してみたら、「シネマ」「ナチュラル」設定だと光量がおさえられ、冷却ファンの動作音がさらに静かに。おお、これはすごい。
まだ(白くない)壁面にしか投射していないので、発色がどうこうという話は不明ですが、いまのところいい感じです。部屋にプロジェクターを常備するとなると、スクリーンはあったほうがよさそうではあります。
去年購入していたスキャナで写真をスキャン
ここでも書いていた、中古のカラーイメージスキャナが大活躍。昔の写真をスキャンしまくりました。
紙の写真は、これはもうスキャナで読み取るしかありません。アルバムからはがせるものははがし、はがせないものもスマホのカメラで読み取って写真にするなど、さまざまな方法で取り込みました。
1点だけ、紙の書類を読み取るなら不満のない600dpiという仕様も、昔の写真(しかも、けっこう小さい)を読み取るとなると、少々性能不足な点が見えてきました。
600dpiでしか読み取れないのは、macOS標準搭載のImage Capture側の制約によるものかもしれません。再確認が必要なようです。
写真のスライドショーはプロジェクタ側の機能で
macOS標準搭載の写真.appを用いれば、写真のスライドショー再生が行えることはわかっていたのですが……5秒単位で切り替えといった設定が行えず、逆にBGMに選んだ音楽との同期切り替えなどというウルトラ高度な機能が実装されていました。えっ? 同じ間隔での画像めくりができなくなっている????
これでは、穏やかに葬儀でゆっくりとスライドショー再生するのには、ぜんぜん使えません。いつからこんな仕様になっていたのやら。

そこで、USBメモリにJPEG形式の画像を入れて、プロジェクタ背面のUSB端子に差し込み、プロジェクタ側のスライドショー再生機能を用いて表示することにしました。
もともとの画像の形式はPNGだったりしたので、画像を自動調整しつつJPEGで書き出すAppleScriptを書いて、いい感じにスライドショー用の画像を作成。
あとから気になるグッズ類
EPSONの「EH-TW5200」の消耗品(ランプ)は、すでに純正品の生産・販売が終了しています。それでも、どうやら中華製の互換品がもともとの純正交換品と同じぐらいの値段で販売されているようです。
ほかにも、「EH-TW5200」のキャリングケースがあると便利ですが、どうやら純正品は入手できないようです。これも互換品がいろいろと売られているので、それでいいでしょう。
映写用のスクリーンではちょっと苦労しそうですが、それ以外ではこの機械でなんとかなりそうな気がしてきました。なんとかなってほしいです。
