古いMacOSを動かすMacエミュレータ
書籍を山のように書いていると、古い環境の画面を引用する必要が出てきたりする。そうした場合に備えて、準備しておくと便利な、Macエミュレータ。
昔のMacOS環境を現代のハードウェア上に再現
自分には「昔のMacが懐かしい」という気持ちがわかりません。畳と○○は新しい方がいい(○○にはお好きな言葉を入れてください)。
それでも、ごくたまに昔のMacOSの画面キャプチャが必要になったりもします。そんな「いつ使うか分からない」ような太古の昔のハードウェアを取っておけるほど部屋に余裕はありません。
必然的に、エミュレータに関心が向くことになります。
黎明期の68k Macをエミュレートするmini vMac
Mac Plusのエミュレーションを行うエミュレータ「vMac」。そのバリエーションの1つである「Mini vMac」(Paul C. Pratt)。
初期の68k Macのエミュレーションを行い、Classic MacOS 1.0〜6.0.7あたりが守備範囲です。System 7.5.5を動かしているサンプル画面がありますが、自分は試したことがありません。
自分でも漢字Talk 6.0.7を動かしたこともありますが、いまひとつ安定していなかったような。
Apple Silicon版はBetaページからダウンロード可能です。
古すぎて、「一応インストールしてある」ぐらいの存在ですが、アプリケーションのアイコン(1024x1024ピクセル)の画素以下の要素で画面がすべて構成されているOSを楽しめます。
ただ、さすがにこのぐらいだと古すぎて実用性はありません。
PowerMacをエミュレートするSheep Shaver
PowerMacのエミュレータです。Classic MacOS 8.x〜9.xあたりが守備範囲です。自分はSystem J1-8.6を動かしています。
安定性がいまひとつといいますか、ネットワーク接続ができないっぽいので、macOS環境との間でファイルをやりとりして、画面キャプチャを現行環境に送るぐらいの使い方でしょうか。真剣に何かのアプリを動かして使いこなす、というものではありません。
Intel 64とApple SiliconのUniversal Binary版が存在しています。
Intel MacをエミュレートするParallels
Windowsのエミュレータとして有名なParallesですが、Intel系のマシンをまるごとエミュレートするソフトウェアでもあり、ゲストOSにMac OS X 10.5以降をインストールできます。
Parallelsは最近使っていないので、あまり詳しい話は書けませんが、「やれば動く」ぐらいの敷居の低さなので大丈夫でしょう。
こちらの電子書籍を執筆する際に、「Classic MacOSにおけるAppleScriptの歴史」の項にて、これらのエミュレータでキャプチャした画面を利用しています。
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