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M4搭載マシンの発表、繰り上がる?

Macのラインナップの中で、M3をとばしてM4を搭載するマシンが出てくるかもしれません。


M4搭載マシンの噂

5/7(現地時間)のiPad Eventでは、iPadの新製品が発表される見込みです。そして、6/10のWWDCではMac Studioなどの新製品が発表されることが確実視されています。すぐに発売されるのは難しそうですが。

ただ、ここに来てM3を飛ばしてM4搭載機が発表されるのではないか、という噂が飛び交うようになってきました。

もともと、M4搭載機は2024年の10月以降、2024年末から2025年の初頭の登場が見込まれてきました。ただし、さまざまな事情で登場が繰り上がったと噂されます。これが本当かどうかは不明ですが、ある程度の説得力はありそうです。

3つの理由

M4の(iPadへの)採用が繰り上げられたとする理由は3つ

1つには、iPadシリーズの製品としてのアップデート間隔の長さです。1.5年ぐらいをめどにアップデートされており、いまこのタイミングでM3を採用すると、かなり長い間M3を採用した(型落ちに見える製品が)販売されることになります。

もう1つの理由は、TSMCの3nmの製造プロセスに問題が多いことです。M3が採用した3nmの製造プロセスはN3Bと呼ばれる初期プロセスで、歩留まりが低く(不良品率が高い)、結果としてコスト高になることが知られています。すでに改良されたN3Eと呼ばれる製造プロセスが用意されているため、これに移行することをきっかけに、M3よりも世代の進んだSoC(あるいはM3そのもの?)を出して来たいのでは? と言われています。

3つ目の理由は、ライバルの存在です。Qualcommの「Snapdragon X Elite」が「M3よりも高速」を謳い文句に市場に登場してくるものと見られています。正直なところ、M1以降、Apple Siliconの改善スピードは穏やかで、数値のうえでさまざまなメリットを強調したとしても、体感できるほどの「差」を生むユースケースは少ないことでしょう。M3をターゲットとして登場してくるライバルに、次世代のM4を当てて競争を有利に運ぼうとするのは、無理のない話です。

iPadがM4ならMacも……

ただ、M4をiPadに採用しておいて、Mac StudioなどでM3を採用するというのは感心できません。

もともと、2024年末ぐらいをメドに製品化されると言われていたM4搭載Macが、

(1)WWDC(6/10)
(2)2024年末

のどちらかのタイミングで発表される、という話になっています。

「M4」が「単に製造プロセスがN3Eに移行したM3」なのか、「AIアクセラレータを搭載したゲームチェンジャー的なチップ」なのかで評価は変わってくることでしょう。

あるいは、これらの合わせ技で「M4」にはAIアクセラレータは搭載されず、「M4 Pro」「M4 Ultra」といった上位チップにAIアクセラレータが搭載されるといったら、話のつじつまは合う感じです。

5/7のiPad Eventに出てくる程度の製品であれば、「改良型M3」なのかもしれませんし、本当にAppleが危機感を持って1世代繰り上げて製品投入してくるのかもしれません。あるいは、これらの噂すべてが期待感だけを煽る「ウソ」なのかもしれません。

インサイダーではない自分には計りかねるところなので、5/7の発表を見て判断するしかないでしょう。

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