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Mac mini M4は小型化する?

このところのMac系の噂では、2024年10〜12月に登場すると見られているMac mini M4モデルの筐体が一新されるという話が出ています。


噂の共通項をさぐる

さまざまなYouTuberが同様に噂を流しており、

・M4搭載のMac miniは筐体が変更になる
・M4 Mac miniは小型化されるらしい
・筐体サイズはApple TVよりも少し厚みがある程度らしい
・電源は本体内に格納されるスタイルが維持されるらしい
・筐体サイズが小型化されても、価格は下がらないらしい
・エントリー構成はRAM 8GB、SSD 256GB

といった話になっているようです。

個別に内容を検証

この噂を検証してみましょう。

(1)M4搭載のMac miniは筐体が変更になる

これは、変更されるべきでしょう。遅すぎたぐらいです。現行筐体は、途中で光学ドライブや赤外線リモコンポートの削除が行われたぐらいで、2010年から14年間使い続けられてきました。もういいでしょう。

もともと、現行のMac mini M2の筐体は中に2.5インチHDDを格納できるだけのサイズになっています。HDDがオンボードのSSDに変更。RAMもDIMMからオンボード(SoC上に装着)。現行のMac miniはひかえめに言っても「がらんどう」のマシンです。

Mac miniはMac全体のランナップから見ると1%ぐらいの台数しか売れていない、過小評価されているモデルだと感じます。もっと評価されていいぐらいです。

それはともかく、それほど売れていないのでひんぱんに筐体デザインを変更するものでもない、というのが13年間も同じ筐体を使ってきた理由でしょう。

結論:もはや他のメーカーのミニPCと比べても「mini」とは言えないので、変わるのは当然(願望)

(2)M4 Mac miniは小型化されるらしい

大型化したらMac Studioになってしまうわけですが、

・変わらない
・面積は変わらないが、薄くなる
・大幅に小型化(太いApple TVぐらい)
・大幅に小型化(スティックPCぐらいまで)

といういくつかの変化のパターンがあります。

・変わらないパターン
デザインだけ変わって、筐体サイズが変わらないパターンです。いい加減、あの筐体も飽きられているので、変えるべきでしょう。

・面積は変わらないが、薄くなる
現在のままポート数を維持するのであれば、ありそうなパターンです。ただし、可能性でいえば50%以下。

・大幅に小型化(太いApple TVぐらい)
噂の中に具体的にこのサイズ……と言われています。ただし、噂通りであったら「驚き」がありません。噂の出所がApple社内であったとしても、そのまま正しい内容が拡散されるわけでもありません。

・大幅に小型化(スティックPCぐらいまで)
これまで、歴史上でパソコンと言われる製品の最小サイズがこれでしょう。

このサイズでは、やっぱり周辺機器をさしたり放熱の問題などで無理があったようです(買ったことないんで)。ここまで小型化できるかどうか。

ただし、次の項目(電源内蔵)により、このサイズまで小型化されることはないでしょう。

・電源は本体内に格納されるスタイルが維持されるらしい
初代のMac mini筐体は外部に電源を追い出したスタイルでしたが、それはやらないという話のようです。この、外部に電源を追い出さないでどこまで小型化できるか、というのは……最近のMacBook Air用のACアダプタを見てみれば、コンパクトに作れることがわかります。

サイズを決めるのは、ポート数と放熱ファン?

筐体の大きさがどのぐらいかというのは、背面にまとめられた各種ポートによるのではないでしょうか。

USB-C/Thunderboltを2(M4)ないし4(M4 Pro)、USB-A(3.1)端子を搭載するかどうか。HDMIを1ポート。Ethernet端子は残すでしょう。

やはりUSB-Aポートが削除される、という話が出てきています。USB-Aを削除すると、たしかにスペースを省略できそうです。やってもおかしくないですね。

放熱ファンは搭載するものと思われます。ここで、従来型の回転タイプのファンを搭載するか、あるいは非回転型の放熱ファン(AirJet/AirJet miniのようなピエゾ素子採用の極薄ファン……風量がいまいちのようですが)を採用するか……非回転型は、これまでは風量の問題で採用されてきませんでしたが、熱量がそれほど多くなければ採用できないこともないでしょう。iPad Proにも搭載されたM4、どの程度の冷却が必要なのやら。

現行のapple TVのサイズというのは無理がありますが、他社のミニPCとそれほど違わない(ただし、電源内蔵)といった大きさの金属筐体になるのではないでしょうか。雰囲気はボックスというよりもキューブといった感じで。Appleロゴマークもひかえめなものになることでしょう。

ただ、ここで気になるのがMac miniのホスティング業社の都合です。

サーバー専用機なき今、Mac miniが唯一のデータセンターでホスティングできるMacという話になっています(Mac Proのラックマウントモデルもありますが)。AmazonのMacインスタンス(クラウド上で使えるMac)に使われているのは大量のMac miniです。

大きさが変わるとMac miniをホスティングするための器具が変更になるわけで、こうした業社側の都合を考えると、厚みについては変えず全体的なサイズを変更するぐらいが現実的かもしれません。

それとも、サイズが変わることをあらかじめ通告しておいて、対応器具の開発をすすめてもらうとか。そういう方法もあることでしょう。

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