WWDC24でM4 Macが出てくるかも、という噂
「出ない」という噂と、「出る」という噂の両方が出回っているので、一応書いておくべきぐらいの内容です。
WWDC24の焦点は、2+1
WWDC24のテーマは、「生成AI」「iPadのOS」「空間コンピューティング」の3つです。
生成AIについては、LLMの小型版のSLMを用いて、言葉で何かいい感じの処理を行なってくれるかもしれません。現行のSiriではTim Cookには役立つのかもしれませんが、世間の大部分のユーザーは満足できそうにありません。
iPadOSについては、macOSのアプリケーションをそのまま動作させるようなモードが新設されるのではないか、と期待しています。
Vision Proによってもたらされた「空間コンピューティング」について、関連する技術やツールなどが発表されることでしょう。ただし、すでに世の中の関心が離れてしまっているため、+1ぐらいの位置付けです。正直にいえば、「+0.1」ぐらい。
AI、LLM関連は必須テーマ
今回、AIやLLM(SLM)関連の発表は必須でしょう。もちろん、従来のM1/M2/M3でも実行できることでしょうけれど、やはりM4でデモを行うことは必須です。
もちろん、M4搭載のiPad Proでデモを行うことは不可能ではありませんが、開発を行う側に訴求する場でもあり、M4搭載のMacがWWDCで存在する必要があることでしょう(多分)。
これらを後押しするM4搭載Mac
「WWDCにM4 Macが間に合う説」の根拠は、明確といえば明確、不明瞭といえば不明瞭です。
まず、M3をいくつかの機種でスキップしたことについて。Mac ProとMac Studio、おまけにMac miniでM3のスキップが行われるだろう、と見られています。
M3では最初から上位SoCが計画されていなかった?
そして、Mac mini以外のMac ProとMac Studioでは、
Mx --> Mx Pro --> Mx Max(Pro x2) --> Mx Ultra(Max x2)
という構成になっています。とくにMaxやUltraといった上位SoCは、複数のSoCを貼り合わせ(Ultra Fusion)て大規模なチップを構成しています。
その、貼り合わせのために、ダイツーダイインターコネクトと呼ばれる「連結部分」のパターンがSoC上に刻まれています。
しかし、M3世代のMaxチップに連結パターンは用意されていなかったのです。
そのため「M3世代で大規模な上位SoCを出すつもりが最初からなかった」と受け止められました。
M3スキップは計画的犯行?
外的な要因によってM3世代の上位SoCをスキップしたのではなく、M3スキップが「予定どおり」であったとしたら、M4 MacをWWDCに準備しないといった不手際を行うものでしょうか?
# 個人的には、Appleのことだから不手際しまくると思いますよ?
これによって、M4搭載MacをWWDCに合わせて発表(発売でなくてもいい)することだろう、という主張です。
個人的には、
・試作機でデモ、発表だけ行う。発売は数ヶ月後
ぐらいじゃないかと思います。
チップ製造が予定どおりに問題なく進むとかいったら「たいしたもの」です。でも、そんなにうまくいくものでしょうか?
AppleのOS開発は、目下「たいへんに残念な状況」「お通夜状態」「給料もらって不具合を追加する祭り」になっていますが、ハードウェア開発は好調のようなので、やってくれるかもしれません。