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Jリーグシーズン移行(秋春制)の積雪心配問題について1アルビサポの考え

▼誰?

新潟在住のライトなサポ
以前は年5,6回ビッグスワンに行っていたが、近年は子供も小さくて全然行けていない
冬の記憶だと2008年最終節のビッグスワンは寒かった・・・(試合は熱かったけど)

▼このnoteの主旨

Xとかでアルビサポが怒り狂っている「積雪期に試合するなんて選手や両サポへの負担がやばい!事故や死者が出ても知らんぞ!」みたいな部分について、
Jリーグが現在出している情報を元に「その心配は要らないのでは・・?」という持論を書く

秋春制移行のメリットの是非や、積雪以外のその他不安についてはここでは触れない
まずは積雪期の不安についてのみ書く

▼情報元

自分が参照しているのは以下Jリーグのサイト
https://www.jleague.jp/season-transition/
一応ここが一次情報だと思うので、他のメディアで書かれている事には基本触れない
(本当は賛成派も反対派もまずは一回目を通してから意見してほしいが、そんな暇な人ばっかりではないと思うので各々に任せる)

今回は以下の「スケジュール」だけ説明する

▼Jリーグが出している、『シーズン移行』した場合のスケジュール案を見ていく

https://www.jleague.jp/season-transition/#sec4
ここにある通り、現在は
・A案
・B案

の2パターンが案として出されている
(一部報道でB'案も検討されているとあったが、ここでは触れない)

細かな違いは書いてあることを見てほしいのだが、
「積雪期への心配」という視点だけで見ればB案一択なので、B案を元に検証する

https://www.jleague.jp/season-transition/から引用

■B案

  • 8月1週頃に開幕

  • 12月1週頃にウインターブレーク

  • 2月3週頃にウインターブレークから再開

  • 5月最終頃に閉幕

となっている
ここで表記されている時期だけを見ると「2月3週頃なんてまだ雪積もってるだろ!」とか「12月頭に積もったこともある!」という意見・不安が出てくるのだけれど、

「その他参考資料」として、このB案での"日程くん"シミュレーションも掲載されているのでそちらも見ていく
https://www.jleague.jp/season-transition/#sec6

字が読めないくらい小さいので、全体像は是非スマホなどで拡大してみてほしい
今回は注目する部分だけ引用・加筆させていただいた


https://www.jleague.jp/img/season-transition/sec6_09.jpgより引用加筆

①赤枠のところ、これは「アウェイ戦が多く続く日程」となっている
= 「積雪エリアのチームはこんな日程になりそう」と読み替えて良いと思うが、
一番積雪に対して配慮されているチームだと

①2月20、21日~3月6,7日が3連続A(アウェイ)戦
②12月5、6日にH戦 (ウインターブレーク前最終戦)

となっている

12月6日にビッグスワンで試合をやって、その次にビッグスワンで試合をするのは3月13日と仮定すると、
この日程は現在の日程とどれだけ異なるだろうか?
是非実際にスワンに参戦しているサポのみなさんは自分の参戦履歴を振り返ってみてほしい

(私個人の意見で言えば、以前あった積雪での順延[対柏戦]は12月5日だったので、ウインターブレーク前最終戦もアウェイにしてしまえばもっと不安が減るかもしれない
そうすればホームは11月28日くらいまでになるので、より積雪リスクは減る)




とここまでは「ホーム戦での積雪不安」についてのみ書いたのでまだ不十分と思う
具体的には

  1. ウインターブレーク期の選手の調整はどうするのか? それにかかる費用は?

  2. ウインターブレーク後、アウェイが続く際に選手のコンディションは維持できるのか?

  3. ウインターブレーク後、まだ積雪がある期間にサポーターはどうやってアウェイに行くのか?

の3点


1.ウインターブレーク期の選手の調整はどうするのか? それにかかる費用は?

これついては正直積雪エリアにとっては面倒な話で、「暖かいエリアに移動してキャンプを行う必要」「キャンプ地から直接アウェイ戦に臨む必要」が出てくると思う

このキャンプ費用についてはJリーグから試算が出ている事と、
https://www.jleague.jp/season-transition/#sec6 ページ末尾
一部報道で「移行時のサポートに100億円規模の財源を用意する方針」とあったので、このあたりはJリーグとしては織り込み済み、金銭的な支援があると思われる

「恒久的なサポートがされるのか?」とか「金額が足りるのか?」という不安については現在も検討中であったり試算内訳が分からない以上、今は議論のしようがない気がする
(不安があること自体は共感します)

参考 :



2.ウインターブレーク後、アウェイが続く際に選手のコンディションは維持できるのか?


こちらについて、コンディションの±は現状では正直分からない
肉体的、精神的な負担は確実にあると思うが、普段と違う場所でキャンプを張れるというのはチーム戦術的な面ではもしかしたらメリットが生まれる可能性がある
個人的意見としては「±どちらともいえない」

3.ウインターブレーク後、まだ積雪がある期間にサポーターはどうやってアウェイに行くのか?


これは正直アウェイに参戦したくでもできないサポが発生する可能性は十分あると思う

B案は
・2月20、21日~3月6,7日の3試合がA(アウェイ)戦

となっているが、特に2月中に行われる2試合はまだ積雪の影響が残る季節であり、新潟県(やその他)積雪エリアに住むサポにとっては身の危険も感じる時がある
(実際に直近2022年2月23日には津南町で416センチの記録がある 参考:https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2022/02/24/16245.html)

ただ「発生頻度」との兼ね合いをしっかり見ておきたい

「災害をもたらした気象事例」として新潟地方気象台のサイトでまとめられているページを参照すると
https://www.data.jma.go.jp/niigata/menu/saigai_NI.html

2001年以降の大雪は

・平成18年豪雪
 平成17年(2005年)12月17日~平成18年(2006年)3月14日
 ※長い期間において当時の積雪最大記録を更新した豪雪とのこと

・平成22年1月の大雪
 平成22年(2010年)1月13日~平成22年(2010年)1月16日

・平成22年2月の大雪
 平成22年(2010年)2月3日~平成22年(2010年)2月6日

・平成28年1月の大雪
 平成28年(2016年)1月23日~平成28年(2016年)1月25日

・平成29年1月の大雪
 平成29年(2017年)1月13日~平成29年(2017年)1月16日

・平成29年度豪雪
 平成30年(2018年)1月11日~平成30年(2018年)1月14日

・平成29年度豪雪
 平成30年(2018年)2月4日~平成30年(2018年)2月13日

・令和2年12月の大雪
 令和2年(2020年)12月14日~令和2年(2020年)12月20日

・令和3年1月の大雪
 令和3年(2021年)1月7日~令和3年(2021年)1月11日

・令和4年12月の大雪
 令和4年(2022年)12月18日~令和4年(2022年)12月19日

・令和4年12月の大雪
 令和4年(2022年)12月23日~令和4年(2022年)12月24日

注目すべきはB案の
・ウインターブレーク前、12月5、6日のホーム戦1試合
・ウインターブレーク後、2月20、21日と翌週のアウェイ戦2試合

にかかるかどうか?という部分だが、

「災害級の大雪」という観点で見ると「ここ20年で1回あったか無いか」という頻度になる
(平成18年豪雪については具体的日程が記載が無かったので要確認)
(繰り返しになるが、12月の試合はアウェイ戦にできれば尚積雪のリスクは減る)

勿論これは「災害」クラスの積雪についてなので、そこまでいかなくても「移動中にヒヤッとした」、「雪かきで外出できない」といった積雪はもっとあると思うが、懸念されている「身の危険が発生する」件数として参考になるかと思う

アウェイに参戦できなくなるリスクが
年間で2月のアウェイ戦(最大2試合) × 20年に1回の頻度 × 積雪エリアに在住もしくは車で参戦したいサポの割合

と現状考えると、個人的には「マイナスはあるが、ある程度しかたない」と考えざるを得ない
(異論はあると思うけど)

自分も新潟県民なので、立ち往生で車が何時間も進まない時の不安やホワイトアウトの怖さとか一応は知っている
ただ、近年は事前に予報されることも多いので「外に出ない勇気」も時には必要かなと
これは他の興行と同じでJリーグだけの話ではないので



ここまで降雪時の不安について自分なりにまとめてみた
自分は別に秋春制推進派ではないが「積雪時の不安」についてはJリーグが出している情報と、降雪エリアサポ(特にアルビサポ)の受け取り方にずれを感じて「???」となったのでまとめた次第

「参考になった!」という人は拡散してほしいし(記事の広め方が分からない)、「まだここが問題だ!」という方は是非意見を聞かせてほしい
自分もJリーグの資料を見てさっとまとめている状態なので、まだまだいろんな要素があるんだと思う



以下は蛇足で個人的な意見なので読みたい方だけどうぞ




秋春制についての個人の雑感をもう少し書くと

冬季の心配より平日開催がめっちゃ増えるけど大丈夫・・?
 (選手の疲労とか入場者数とか)
J2チームのアウェイ連戦エグいチーム出てくるみたいだけど・・?
 (最大4~7試合!)
ルヴァンの日程後出しでもっときつくなりません・・?

とか細かい心配は色々あるんだけど、
Jリーグの(いわば)経営方針が変わったのだから多少の変化は仕方ないか
 (国内向けに製品作ってた会社が、世界に輸出しよう!と言い出した感じ。これもhttps://www.jleague.jp/season-transition/をさっと上から読んでみてください。賛同するかどうかは別として)
諸々を含めて、一番現場を知っている各クラブが秋春制に(方向性としては概ね)了承しているのであればきっとそれは必要な変化なのだろう
という気持ち

サポーター視点だけだと多分利益は最大化していなくて、
Jリーグが書いている通り「全体での利益の最大化」を目指しているんだと思う

https://www.jleague.jp/season-transition/から引用


そのあたりは情報格差があるので難しいところはあるのだけど(Jリーグと1サポでは見えてる情報が違う)、「経営者の視点」みたいなのが無いと共感しずらいんだろうな~とも思う

現場で熱狂的にチームを支えるサポも必要だし、
世界の情勢を見て実際に外交しながら戦術を考えるJリーグという組織も必要

Jリーグもサポも「Jリーグを良くしたい!」という気持ちは一緒だと思うので、その点忘れないでおきたいなと

以上です

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