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30同一性

世に宗派は

ない

 

解説要約)

わたしは仏教である

わたしはキリスト教である

わたしはイスラームである

人は自分の枠を

自分で築き

自分で牢獄にいる

事を知らない

 

解説)

重箱の隅をつつく

ように

互いの違いを

独自性を

言いつらう

そこに何の益があろう

 

同じ重箱の内にいる

だけのことではないか

 

人は言葉に翻弄される

”絶対“というと

浅慮には思考は停止する

本来の意味とは違う

己で築いた牢獄に入(い)る

その牢獄を抜け出し

自由に己で考え

己で観ずることによって

始めて言葉を、

本来の意味を理解し

観ずる域に至る

この時初めて

言葉と世界がつながる

 

言葉は真理そのものではない

言葉や図絵を重ね

真理に近づく

だが真理そのものに

至るには

観ずることが必要だ

 

世の宗教の

基底は

同一である

その解釈は多様である

違いに、

多様性に目が行くのは

自然な事である

だが同一性を

観ずるには

少しばかりの努力がいる

自分とは異なる考えを

受け入れられないという事が

暴力である

同一基底を観ずれば

重箱の隅のような

ささいな違いに

惑わされることなく

本来の人間性基底に至る

それを仏性と呼ぼうが

神と呼ぼうが

神との合一と呼ぼうが

それは文化多様性の一面

である

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