徒歩キャンパーのメリットについて
■filmでの記録
今年、FUJI & SUN というキャンプインフェスへ訪れた。
まず、こんなご時世の中リスクを負ってまで、この心地いい季節に相応しいフェスイベントを開催してくれた運営に感謝。
勿論コロナ禍である為、ニュースタンダードであろうフェスとの向き合い方のようなガイドライン、ルールはしっかりと設けられていた。
「予防意識を持ちながら大自然のもと楽しむ」
その手の話に対する結論としては、オーディエンス各々が最低限のルールを守り、問題なく共存できた言わば「成功したフェス」であった。
会場のキャパに対して相応しくないほど少数な2000人フェス。
2000人と言ってもぼんやりとしてしまうのですが、Zepp TOKYOのキャパがオールスタンディングで2700人なので、そのくらい。
運営側に利益なんて出ないんじゃないか。。。と思うほど少なく感じた。
その分開放的で、これがニュースタンダードにならないかな。なんて思ってしまうくらいに快適だった。
結果、2週間経過後も誰一人感染なく終演を迎えられたみたいで何より。
今回はそんなコロナ禍中フェスの在り方について、
ではなく
このFUJI & SUNに私達は新幹線を使いザック1つで訪れ、テント泊をして満足をしたというお話。
キャンプインフェスは車で行くもの?
空前のキャンプブーム、フェスブームの最中、これらのアクティビティは基本「車で行くもの。」こんな概念が先走りしている気がする。
実際便利だし、メリットだらけなのは間違いない。
ただ、デメリットも存在する。
例えば、
車を持っていない人は行けない
→行ったとしてレンタカーでのリスク、予算膨れ
疲れ眠い中行き帰りの運転が面倒
土日朝夕の中央道東名道の渋滞がエグい
オートサイトじゃない場合の運搬がしんどい、他
きっとまだまだあるけれど、一旦思いつくのはこの程度。
今回の新幹線でフェス、はこの先行した概念が覆る程メリットに溢れ満足だったんだ。
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というのもまず、
現地に着くまでの所要時間が短い。
東京駅から新富士駅まで新幹線で約1時間、そこからシャトルバスに乗り込み揺られ40分。乗り継ぎの待機時間を含めると約2時間で会場までアクセスができた。二人とも寝たり、携帯を弄ったり、本を読んだり、とそれぞれの時間を過ごしながら。
これにより車で行った時の運転手の疲労、伴う気遣い、渋滞でのスケジュール感の乱れ、その他諸々の邪念を取っ払うことができた。
すべてが計画通り、時間通りに進む。
渋滞で着く時間が読めなかったり、元々計画してたアーティストが見れなくなったり、早いもの勝ちのテント場所取り戦争に負けて傾斜しか残ってなかったり…
それを回避するために深夜移動をしたり、と。
そんな邪念や予備行動が払拭された。
想定していた時間通りに動けるメリットはかなり大きく感じた。
計画を立てて、その通りに進むとなんだか嬉しい。
持ち出すものが明確でストレスフリー
車で行くと、携行に余裕があり、余計な荷物をも持ち出してしまいがち。
予測して持ち出したが結局使わなかったもの、なんて当たり前、精査せずにあれもこれもとりあえず持ち出す。
何なら何のために持ってきたかわからないものも多数存在する。
ただそれがメリットで、あれもこれも持ち出せるのはやはり安心度が高い。
反面、ザック1つで乗り込むが故にスタイルは確立され、必要不可欠なもの、我慢するべきものが明確になり必要最低限の携行で充実する。
あ、あれ忘れちまったな…… → まぁいいか。
と削りに削って来たが故に、後悔も少なくストレスフリー。
これは気持ちの問題かな、。
と言ってもこれは長年の登山や徒歩キャンプで培った経験と予測、知恵がないと難しいかもしれない。
私も経験が豊富とは言い難いので「あれがあったらよかったかも……」なんてものは多数存在した。
駐車場からの往復運搬がとにかくしんどい
これはキャンプスタイル、持ち出しギア、妥協点などなどいろんな条件で変わってくるので一概に言えないが、
今回のイベントような、オートサイトではなく駐車場とテントサイトが分離しているタイプの場合、運搬がものすごくしんどい。
いくらキャリーがあったとて、炎天下の中長い道のりを何往復もしたり、積み過ぎて崩れながら進んだり、ダート路でキャリーが止まったり壊れたり………
これが地味に時間を喰う。想定しているよりもずっと大変で、運び終わってから大掛かりな設営を始めるとなると気が遠くなるよね……
かく言う私も過去に2度大変な思いを経験した。
朝霧JAMのダート路でキャリーのタイヤを壊して立ち往生、
ピーナッツキャンプフェスの泥濘で進まず立ち往生、
勿論その後にsnowpeakのTTを頑張って設営…
しんどかった…
初めて行くフェスの場合導線もわからない。
舗装路なのか、ダート路なのか、はたまた泥濘なのか。
このあたりの情報って調査が難しいから困ったもの。
正直今回の新幹線フェスはこの苦行から逃れるべくチョイスしたと言っても過言ではない。
駐車場からも片道切符で済む。
ザック一つ背負ってテント場までサクサクと歩き、バサッと幕栄してイベントへGO。
フェスを愉しむのか、フェスの場でキャンプを愉しむのか。人によって重点が違うので、それぞれの楽しみ方で快適に楽しんでいきたいですね。
そのための手段の1つとして、少しマイナーな徒歩キャンパーの良さ、でした。