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リブスタート 〜ニット③(編み物)ニットとカットの見分け方〜

ニットとカットの違い続きですが前回、編んでる機械が違うという説明をしました。

ニット は横編み機
カット は丸編み機

このわけ方かなり頼りになるわけ方なんですが
店頭の商品をみても編んだ機械はわかりません。
でも商品をみればだいたい見わけられます。

なぜかというと  『つくり方がちがう』 からです。

横編み機では成型編みが可能でパーツ、パーツを直接編んでつくってしまうと説明しました。

横編み機はもともと手編みを機械化したからか手編みニットのつくり方を再現するような発想でつくられてます。
手編みニットが前身頃、後身頃を編んで、袖身頃編んでつなげるように機械あみでも同じことができるようになってます。

そのせいでニット独特の特徴が製品にもあらわれます。

1、リブスタート
2、ファッションマーク(減らし目、移し目)
3、リンキング縫製

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ニット①で画像に使ったクルチアーニのクルーネックです。
身頃は天竺に、袖口・裾はリブになってます。
この身頃とリブのつなぎ目に注目です。

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(拡大画像)天竺とリブで続きで編んでます。

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(さらに拡大図)
編み地がつながってるのがわかりますかね?
これが“リブスタート”です。

裾や袖口のリブ目から編み始めてそのまま上方向に編み進んでいって、身頃で天竺目に切り替わってそのまま上まで(首もとや肩線まで)編みきってしまいます。
裾リブからスタートして身頃の天竺へと編み地を切り換えて続き編みすることができるのが横編み機の特徴の一つです。

だから“リブスタート”といいます。

これはどうでしょう?

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ちょっとわかり辛いですが

画像5

このスウェットの裾部分です。 厚地カットソーの代表です。
裾と袖口はニット同様だいたいリブがついてます。

画像6

裏側です。
身頃とリブを縫製でつないでます。
(二本針偏平縫いミシンによる二本針ロックだと思われます。
カットソーの縫製もまたやり方がたくさんあります。難しい・・)

丸編み機は筒状の生地が編まれるので、筒の一箇所を割いて平面の生地にして、
布帛と同じように生地に型紙をおいて裁断して縫製します。
リブは別で編んで後で縫製でくっつけます。

<まとめ>

・ニット、カットの見分け方その1は、リブと身頃が続きあみか?(リブスタートか?)

です。自分のニットなど見てみてください。

補足:リブから編み出して一着分を編んで、またリブから編んで一着分を編んでというのを繰り返しでやっていくのをガーメントレングス といいます。
ニットの場合、前身頃編んで、後ろ身頃編んで、袖身頃あんで、最終パーツ、パーツをつないで(縫製して)形にするというやり方です。
カットソーのように生地を一旦編んじゃってまとめて裁断するほうがスピードも早く断然効率がいいです。
が、そうしないことでニットはニットらしく(カットソーより綺麗に品よく、大人っぽく)あがります。


リブスタートだけでこんなにかかってしまいました。
ファッションマークは次回に!

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