続きです。
補足として修理ができるかどうか?(受けて大丈夫か?)
いろんな事例をあげて4項目チェックします。
◉デニムウエスト詰め3cmくらいの場合(ちなみにダシはまるっきり無理です)
(デニムの縫製自体が特殊なのでハードル高いですが設備と経験があればできそう。その辺はこの修理シリーズの❹を見てください。このセンターシームはデニム縫製の真骨頂の一つです)
◉袖本切羽女子ジャケット、袖丈詰め
本切羽仕様のジャケット袖口はボタンの切羽がほんとに空いていてほぼいじれません
(1の「つくり上〜」が✖️の時点で、2〜4を検討する意味はないですが。
なのでこの場合は肩を外して上から詰めることになります。それはそれでリスク高ですが、、 )
◉アキミセを袖詰め(3cmくらい)して本切羽に仕様変更
「アキミセ」を「本切羽仕上げ」に仕様変更する時は、袖詰めをやってアキが短くなりすぎるとホントに開閉可能な穴のあいたボタンホールがつくれなくなるので“問題あり“になります。
こういうアキミセ仕様のものを上の画像の女子ジャケットのように本切羽にしたい。
アキが閉じてあって、あいてる風の仕様ですが、もともとホントにアキはつくってあるので本切羽へ変更可能です。
丈詰めしたらその分、釦自体を上に移動しなくてはいけないのですが、画像のようにアキの部分の長さが短くなると、上から1つ目(2つ目)くらいの釦ホールがつくれなくなります。(それでもお客様と相談して大丈夫ならokです)
<まとめ>
とはいえ、
わからないものは結局わからないので、うまく対応していくしかありません。
ここで大事なのは、やっぱり「わからないということがわかる」ようになることです。
お客様に事前に的確に「〜という理由で預かってみないとわからない」と伝えられるか?相談できるか?で結果は結構変わると思います。
そのための4項目でもあるので困ったら思い出してください。