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「足の実寸」と「靴のサイズ」はなぜずれるのか? 欧米の表記は『靴型サイズ』 靴のサイズ表記がなんだかわからないのはなぜか⑥
これまで①〜⑤で「靴のサイズ表記」がなんだかわからないのは主に2つくらい原因があるという解説をしてきました。
例えば、
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50902987/picture_pc_46355c94fd2534c0404ed87ce055ace8.jpeg)
こういう表記をスニーカーではよく見かけます。
が、実はもともと
1、表記されてる「UK、US、EU、JPN(cm)」はサイズの計測の仕方、単位がそれぞれ違う
2、表記されてる「UK、US、EU、JPN(cm)」サイズの1カウント分(1目盛分)のピッチ(等差)がそれぞれ違う
ので、こういう表記も単位を合わせれば微妙に数値がズレている。知らなければサイズ表記がなんだかわからなくなって当然、という説明をしてきました。
すごく割り切って簡単に言うと
各国,昔の『靴サイズ表記』の独自の単位やカウント、計測方法のルールがあって,今もそれがベースになってるせいで
1、計測方法、単位が国によって独特で全然違う
2、1目盛リ分の長さ=サイズピッチ(等差)が全然違う
でした。
そのせいでよく見かける“サイズ対応表“の整合性は実はとれてないというのが実情です。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50903667/picture_pc_770bfeb71d17eaf9380f6b74090cb833.jpeg?width=1200)
そして
もう一つ致命的にサイズ表記を混乱させていることが
3、シューズのサイズ表記には『靴型サイズ』と『足入れサイズ』がある
です。
まず、ざっくりいうと
◉欧米のサイズ表記は基本、靴型(木型)のサイズ
◉日本のサイズ表記は基本、履く人の足のサイズ
ということになっていて、もともと表記してる内容自体が違います。
◉欧米のサイズ表記は基本、靴型(木型)のサイズ
「木型(靴型)」ちょこちょこ聞く単語だと思います。
メンズドレスだと「ラスト」と言ってたりもします。
「木型」というとこういうイメージ。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50748681/picture_pc_666d6690c335e13440e8bc0e209b814c.jpeg?width=1200)
まさに木型という感んじ。ですが、
既成履の靴型は実際はプラスティック樹脂が主流です。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50748922/picture_pc_546abd6165de1131ce93b2aca30f0650.jpeg?width=1200)
靴はこの靴型にアッパーとソールをくっつけて成形してつくります。
簡単にどういうことか下画像で確認してください。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50751390/picture_pc_db545366cf1b5489caec7928bf84d456.jpeg?width=1200)
中底は一時的に固定されてます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50751425/picture_pc_3041b9832954864a2becf11e09134ea2.jpeg)
アッパー部分は別で裁断、縫製してここで、ソールとまとめられます。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50749548/picture_pc_1d00a468b8278bb8de5e63dd8ea5dd38.jpeg)
アッパー・中底・アウトソールが全てくっついたら、最後、木型を抜きます。
というように既製靴も一足、一足、靴型がないとつくれません。
スニーカーはもちろんサンダル等もほとんど靴型が必要です。
(ビーサンはさすがに靴型使わないらしいです)
しかもこの靴型はサイズごとに必要なので
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50751873/picture_pc_15efd1f151cefc347d92823c13ba8c31.jpeg)
靴工場は多かれ少なかれこんなことになってます。
ちなみにプラスティック製が主流なのは木製に比べて
・気温や湿度による質量変化が少ない
・耐久性がいい(工場で既製品をガンガンつくるのに使います、釘も打ちますし、ハンマーで叩いたりもします。木製ではもたないらしい。)
簡単に靴型の形状と役割がわかったところで本題に戻ります。
欧米のサイズ表記は要はこの『靴型自体の大きさを表記してる』ということです。
この表記をNBも普通に採用してるとしたら、
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50770237/picture_pc_ded242fb47018c31faef06bc2f0547eb.jpeg?width=1200)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50770722/picture_pc_310506065a7fc8283b96b6ee8fa325e0.jpeg)
このスニーカーのサイズ表記は
「US 8 1/2(幅D)サイズに相当する靴型」で成形したNB990 という意味です。
ということは、
『このNB990は靴型の長さ・足幅が“US81/2“ “足幅D“ だからこの靴に自分の足が合うかどうかは試着するなりして自分でしっかり確認しなさい』
というのが欧米式の『靴型サイズ表記』です。
ここでもう一度このNB990の表記と各実寸を確認します。
●US表記 8 1/2 27.716cm
●JPN表記サイズ 26.5cm
●インソール実寸 27.0cm
●内寸の最も長い距離(つま先からヒールカップの一番窪んだ位置まで、つまり木型足長の最長距離)は、おそらく27.5〜28cmくらい?
(注:cm換算方法は複数資料を参考に独自に計算してます。正確なモノではないです。)
○足の実寸 25.5cm
これを履いている私の足の実寸は25.5cmです。(おそらくジャストサイズ)
『足の実寸』と『表記やインソール実寸・内寸』に1〜2cmの差があるのは
サイズ表記が『靴型サイズ表記』だからです。
25.5cmの足で内寸(靴型サイズ)25.5cmの靴はぴったりすぎて履けません。
1〜2cmの差は必要な捨て寸ということです。
また、長くなりそうなので続きは次回にします。
補足】私がNBのこのサイズを選ぶ際はランニングシューズを選ぶ感覚で選んでます。(本格的に走る訳じゃないんですが、それが正しい気がして、、)
・スニーカー用のソックスを履く前提です(例えばうらがパイルの厚手のソックス)
・実際に中長距離を走ると足がかなり前へ前へ行くので捨て寸の余裕がないとまず爪がやられて走れなくなったりします。余計に捨て寸は意識します。
注)US 8のサイズも正直、履けます。でも、やっぱりちょっと小さい
〈まとめ〉
・靴のサイズ表記には『靴型サイズ表記』と『足入れサイズ表記』がある
・欧米は基本『靴型サイズ表記』(足の実寸じゃない)
・だから自分のサイズは試着してしっかり選ぶ必要がある
・捨て寸は必要なので実寸よりも「大きいサイズ表記の靴」がだいたいジャスト
・靴の生産に靴型は必ず必要、しかもサイズ別で