ドラマウォッチャーたちの正月 2025/1/2
NHKプラスで『あたらしいテレビ2025』を観た。日頃よく見ている大島育宙やTaiTanが出ていて嬉しかった。「ドラマウォッチャー」という肩書の人がいて、それは多かれ少なかれ全員そうだろ、とツッコみたくもなったが、彼女の発信を少し覗いてみたところ、2024年に130本の連ドラを完走したと書かれてあり、確かに相当な「ドラマウォッチャー」だったので納得した。彼女がそれぞれをどのくらいの熱量で見ているのかは気になるところではある。4倍速とかで見ているものもあるのではないかと思う(それがダメだとは思わないが、そこまでするなら「完走」にこだわらず見なくて良いような気もする)。彼女が1倍速でじっくり見たいと思えたドラマ=おすすめのドラマという方式で選別されるのかもしれない。
午後は親戚の集まりがあった。約1年ぶりに会う人ばかりだが、しゃべり始めるとぎこちなさはすぐに無くなる。学生のいとこたちにはお年玉をあげた。私たちの親戚が正月に集まるときは、社会人が学生にお年玉を渡すことになっている。
飼っている犬を連れてきている親戚がいた。その存在は完全に私の記憶から消えていたが、吠える声が聞こえた瞬間に思い出した。去年もその前も、たぶんその前も会っていた。とにかく吠えまくる犬。その犬にとって見知らぬ人全員に吠えているのかと思いきや、よく観察すると、私だけに吠えていた。私が動くと追いかけてきて吠える。撫でてあげようと思ってこちらが手を伸ばしても、少し離れて吠えてくる。もう何が何だかわからなかった。
飼い主に抱きかかえられると鳴き止んだ。そこを見計らって、お腹や頭を目いっぱい撫でてコミュニケーションを図った。「戌年まであと何年かな」と話し掛けると、「グルル・・・」みたいな声を出した。しばらく撫でていると気持ちよさそうな顔をして静かにしてくれた。心が通じ合ったような気がして嬉しかった。動物との触れ合いは、もしかしたら去年の正月にこの犬に触れて以来かもしれない。
親戚一同で焼肉をした。おせち料理に類するものもたくさんあって、お腹がいっぱいになった。別の親戚の誰々が『ライオンの隠れ家』に関わっていたらしいとか、『海に眠るダイヤモンド』が始まる前にたまたま軍艦島を見に行っていたとか、ドラマに関わる話も結構出た。やはり人類みなドラマウォッチャーなのだ。
食後にホットプレートが下げられると、すぐさまそこに、それぞれが持ち寄ったお菓子が並べられた。着席している全員が、「美味しそう」「どこで買ったの」などと口々に興味を示したが、決して食べようとはしなかった。ただただ、黙ってお腹の食べ物が消化されるのを待つ時間が発生した。多少こなれてきたところで、コーヒーを飲みながら、韓国のよくわからないナッツや珍しい柿の種を食べ始めた。
全員で記念写真を撮って、仏壇に手を合わせて帰宅した。他の家族がどんなお正月を過ごすのか全然知らないが、こんな風に集まれるのはすごく幸せなことなんじゃないかという気がする。
きょう聴いたラジオ
ウチらがエンタメ語って光になるまで #96