生きていく力がその手にあるうちは_週報230110
笑わせてていつもいつもそばにいて欲しいよ。
朝起きたらバンドマンになってねえかなあ。
あんまり売れてないからバイトしながら曲作ってライブして、四年くらい付き合ってる彼女に生活支えてもらいながらなんやかんや楽しく無邪気に夢を先延ばしにして、みんなで酒飲んで忙しなくのんびり生きてえなあ。
そこそこファンはいて、わかる人にはわかるみたいなコアな感じだけど曲は正統派で、なんとなくスターって感じでバンドしてえなあ。
そんでちょっと認められてフジロックとかビバラとかまでは行かないくらいのフェスとかも呼ばれてちょっと前の緑黄色社会とかの感じのバンドと一緒にライブして、ちょっと意気投合しちゃってみんなで打ち上げとかいく感じになって、そこでアルカラとかナンバーガールとかなんかそういう話しながら、最終的にスマブラで盛り上がって朝まで飲み明かして、帰り道に奥田民生の話ししながら歌っちゃったりしてえなあ。
27になったら死にてえなあって言いながら27歳の誕生日にみんなで飲んで、それでもだらだらバンド続けて、もうそろそろ潮時かなあってみんなどこかで思いながら彼女とももうなんやかんや長いこと付き合ってて、もしかしたらもう色々引き返せねえとこまで来てんのかもなあってなりながら、そんな時になんか奇跡的にテレビかなんかに引っかかって、なんかスターってこんな感じなのかなあなんて思っちゃって、でも思ったよりこんなもんか、ってなりてえなあ。
そっからちょっとメジャーデビューとか出来ちゃったりして、あんまり実感ないままでっかいライブとかできるようになって、やめなくてよかったかもなあと思いながらもあんまりヒットとかはなくて、なんとなく細く長く売れて、30になった時にメンバーが結婚するからって言って、まあしょうがないかって解散することにして、キャパ100人くらいのライブハウスで解散ライブして、これからどうしよっかなあってなりながらバイトして、そんな感じでプラプラしてたら彼女に愛想尽かされて、なんか、俺ってなんなんだろうなあってなりてえなあ。
そんでライブハウスとかなんか音楽っぽいこと仕事にして続けながら、たまに弾き語りでライブとか出たりして、バンドやめてったやつとたまに飲んで子供とか見せてもらって、幸せっていいよなあって言われて、なんだよって思う気持ちとかももうなんもなくて、あの頃はよかったなあって言われて、なんかノリで昔のバンドメンバー集まって、一日限定再結成ライブとかやって昔のファンとか元カノとか来てて、だけどもう一回やり直そうって気持ちとかもなくて、なんかよくわかんねえけど最後の曲歌いながら、みんなで泣きてえなあ。