免許更新を忘れた!! 〜仮免許からの道のり〜
免許未更新に気づいた経緯
子どもたちがまだ未就園児だった頃の話です。
あろうことか免許の更新のハガキに気が付かず、数ヶ月後に気がつきました。
「更新を忘れたからって、そんなに大事になる?」
と思っていますか?
なります。笑
少なくとも、手がかかる盛りの幼児をほぼワンオペで世話していたら、本当に大変!!笑
振り返ると、その前にも何回か伏線はあったんですよね。
まずは私の更新日の前後あたりで、友達が免許更新日から1年以上経っていることを役所で指摘されたという話。
「もう、ほんっとに大変だから!!!」
一瞬言われた意味が分からなくて、文字通り硬直していたそうです。
付箋や折り線でボロボロになるまで読み込まれて本を片手に、
「免許更新だけはぜっっっっったい、忘れるもんじゃない」
と涙ながらに熱弁していました。
私はというと、完全に他人事ですよね。
「うわぁ〜大変!いや本当頑張ってね」
純粋に、大変そうだなーと思っていました。
それを聞いた時に、
「自分の免許はどうだっけな?」
と確認しておけばよかったものを、、、
さらにある時、財布のいつも入っているスペースに免許証がないと気づきました。
レシートを整理する時に一緒に出ちゃったのかな?
かなり焦って、ちょうど来ていた母に
「本当にないんだけど! やばいどこだろう」
ソファに座っていた母は、
「でも家の中にはあるんでしょ?
焦るけどあるわよ。
こんな、ソファの隙間なんかに入ってるんじゃない?」
嘘でしょ、、と思いますが、
「え?ひゃあ!」
なんとも突拍子のない母の声。
本当にソファの隙間から出てきた!!
こんなことがあるなんて笑
よかったー!!!
安堵と、ギャグみたいな見つかり方にひとしきり笑って。
、、、気づけばよかったのに、、、。
ハァ。苦笑
さらに数ヶ月後、何かの書類に記載する際に運転免許証の番号を書きながら、、、
ん?
え、、、有効期限切れてる、、、、!!焦
友達の話で気づいていたら問題なく更新が出来ていた。
ソファの隙間から出てきた時点で気づいていたら、更新時期はすぎていたけど6ヶ月以内だったので手続きと適性検査、講習を受ければ済んでいたのに、、、
6ヶ月を過ぎて気づいた私は、仮免許からの再出発。
筆記試験をパスし、運転試験場で警察官の試験に合格しなければなりません。
(さらに6時間の講習も別途受けました。)
今その状況になっても最悪ですが、当時は幼児を抱えてのこと。
2時間ほどの預かり保育はしたことがあるけれど、試験場の往復に試験時間も合わせると1日仕事です。
そんなに長時間預けたこともないので母親に都合をつけてきてもらうことにしましたが、母は母で色々と都合があります。
たくさんの段取りを経て空く貴重な時間。
「他人と過去は変えられない」
なんて、別の記事にも書きましたが、この時ばかりは過去の自分を責めました。
「なんで気づかなかったんだ、あんなにわざとらしいヒントがあちこちにあったのに。自分のバカーー!!!」
と。
冒頭のママに連絡をしてことの顛末を話したら、びっくり!という表情でした。
そりゃそうですよね笑
路上試験も6回目で受かったというほど長い道のりだったといっていた彼女。
試験車の中で、自分も含め何人もの涙(もはや慟哭?)を見てきたと話していました。
その道を今度は私が通るというのです。
あんなに言ったのに!
と、きっと思っていたでしょう。笑
「これが一番わかりやすかった」
例の、付箋と折線でくたびれた本を貸してくれました。
私は大学入学と共に通いで運転教習場に入り、マニュアルで免許取得しました。
結局はオートマ車ばかりの運転でしたが、1速2速と切り替えるのも結構楽しくて。
だけど、マニュアルで再取得するのはハードルが高すぎる、、。
さらに取得当時と規定が変わって、運転できる車の大きさも制限されるのだとか。
「一度引越しの際に2トンの軽トラを運転したけど、今はもう出来なくなるってことかな?
まぁ、もうしないからいいか。
とにかく早く再取得したい。涙」
筆記試験
さて、まずは筆記試験です。
先ほども書きましたが、筆記試験を受けに行くのも子どもの調整に一苦労。
こんな調整何度もできない。
本当に今の自分には1発合格しかない、、、!!
2回ほど、2人一緒に一時保育に2時間預けました。
その保育所の下にカフェが併設されていて、そこで時間ギリギリまで集中します。
果たしてこれまでの人生でこんなに集中したことがあったでしょうか?
大学受験もなんとな〜く、で受けた私が、今しかないと一心不乱にテキストに集中します。
一読しただけだとふわっとした理解ですが、2巡目に入ると別の章ごとの繋がりが見えてきます。
「あ、ここにアンダーライン引いてるのはそういうことなんだ!」
友達の勉強の軌跡も手にとるようにわかりました。
後日、
「そう!2回目以降であそこの繋がりがわかるよね!」
などと盛り上がったことは言うまでもありません。
筆記試験当日。
遅れまいと母も私くらい緊張して前夜眠れなかったとのこと。笑
外に遊びに行く時のおもちゃセット、公園の場所やおむつにご飯などの説明をして、いざ、試験場へ。
かなりものものしい気持ちで出かけました。
試験場には思ったよりたくさんの人が受けにきていました。
よく考えたら私みたいに再試験の人の方が圧倒的に少ないでしょうが。
「教室でこんな風に座って試験受けるのなんて、ほんと学生以来だな。」
どんな問題が出るのか緊張しながら、開始の合図があります。
ん?
ん???
わかる。
なにこれ。
ほとんど全部わかるんだけど、選択とかじゃなくてもちゃんと答えわかるし!
相当読み込んだのが功を奏し、かなりの安定感で試験を終えることができました。
そう思っているのに、終わってベンチに座って結果を待っている間の体感時間の長いこと。
絶対に受かってほしいので、緊張がすごい。笑
無事受かったことがわかると、速攻で母に電話しました。
「試験に受かるって、こんなに嬉しいことだったんだ!!涙」
いや、受かった喜びはきっと、がんばった努力に比例するんでしょう。
こんな経験したくなかったけど、苦しみのあとのこの喜びを体験できたことには意味がありました。
しかし。
喜ぶのはまだ早い。
筆記は所詮第一関門に過ぎません。
次が本番。
マリオで言うと、クッパ?
あんまりゲームとかしらないので、例えがしょぼくてすみません。笑
難関:路上試験
路上試験は本当に厳しいという話はあちこちで聞きます。
でも、学校に入り直す余裕もない。
(遠いですし、週に何度も子どもたちを預けるとなると、、、)
かくなるうえは、落とされることは覚悟で、何度もトライするしかない!!
運転ができなくなるのは無理、となると本気にならざるを得ません。
履歴がびっしり埋まるくらい、路上試験についてググっていました。
落とされた人の話を読むと心が暗くなります。
試験の日は選んで決められたので、それまでにできることを探していると、スポットで教えてくれる先生を見つけました。
時間単価で言うと安くはなかったですが、背に腹は変えられない。
学校に再入学することを思えば安いものだと言い聞かせて受けました。
受けて正解。
試験のルートを走りながら、注意すべきポイントを細かく指導してくれます。
私の運転の癖も瞬時に指摘してくれて、それも良い気づきでした。
家でも言われたポイントを反芻して公園でもイメトレを繰り返し、いざ当日!
筆記試験の時よりさらに緊張感を増し、電車の中でもエアー3点確認の動きをしたりとかなり落ち着きがなく不審だったと思います。笑
天気も良く、試験じゃなかったら最高の行楽日和なのにな〜と思いながら。
同じ車で試験を受けたのは私を含めて3名。
試験場を出てまた試験場に戻るまでのルートを3人で交替しながら運転します。
私は2番目だったかな。
もう頭が真っ白で運転はほとんど覚えていませんが、
「大きな失敗はないかな、、」
「でもどう採点されているかわからない」
「人の運転なら冷静に見れるのに」
不安と緊張で頭の中は大騒ぎでした。
ここまで長らくお読みくださりありがとうございます。
気になる結果を発表致します。
ダダダダダダダダダ。
なんと、
なんと!!
合格でした😂
え、、本当に本当に?!
ポーカーフェイスの警察官にハイタッチをしたい気分!
2回目以降の試験者もいましたが、担当してくれた警察官がたまたまいい人だったのか?!
3人全員揃って合格を頂けました!
この日の帰り道の足取りの軽さと言ったら♡
早速友達に連絡しましたが、路上試験一発合格はさすがに予想外だったようで大変驚いていました。
自分でも頑張ったと思いますが、運もあったと思います。
でも、この合格の本当の喜びはこの友達しかわかちあえなかったはず。
「路上試験の厳しさと辛さを知っている私だから、一発合格の価値がわかるよ!」
と大層喜んでくれました。
ありがとう、友達!!
その後別日の6時間講習も非常に長かったですが、ただ受ければいいだけなのでオマケのようなもの。
そこの教官にも、一発合格は初めて聞いたといわれ、またテンションの上がる私。笑
晴れて再発行された免許証はゴールドでも水色でもなく、黄緑でした。
こんなトラブルは見舞われないに越したことありませんが、過ぎてみればまたひとつ人生のネタが増えたと思えます。
この記事を読まれた方は、今頃免許証の確認をされているでしょうか。
更新を忘れたのが70を過ぎていたら諦めもつきますが、あと20年、30年運転するだろうと思うと諦められないものです。
10秒くらいの手間で膨大な時間の節約になるので、小さな確認を怠らないようにしましょう。←自分への戒め。笑
みなさんも、安全運転で楽しいドライブライフを♫
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