彼の元カノの話
彼には4年前まで同棲していた彼女がいる。人生を変えてくれた素晴らしい出会いだったみたい。彼は今でもその彼女を心から愛している。無条件の愛を注ぐと決めたんだ、と言っている。
「彼女と一緒に暮らすのは幸せだったんだけど、お互いに大好きすぎて、その生活の中で合わないことが出てきていることに目をつぶっていた状態が長く続いていた。ある時、大好きだけど、一緒に暮らし続けるのはお互いのために良くない、と泣きながら話し合って、そして彼氏彼女関係も解消した。」
この彼女とは今も毎日のように連絡を取っている。ついこの前までブエノスアイレスに住んでたんだけど、最近期間限定でロサンゼルスに来ている。その愛の形は、なんと名付けて良いのかよくわからない。家族への愛情に似ているような感じもするけれど、友達とは違う、大事な人への愛。今はセックスはないけど、彼女が望めば、今でも彼はそれも喜んで受け入れるだろう。
「それから1ヶ月後、その彼女との共通の知人と、電撃的に恋に落ちてしまった。このままのめり込むかというときに、その子の家から帰る車の中で、はっと、これは自分にとって正しくないと思った。そして、何が自分にとって正しいのかをよく考えた。結果、自分はポリアモリーなんだとわかった。自分の中では2人それぞれへの愛は両方100パーセントで、それぞれに愛していて、自分の意思として、これからも両方を真剣に愛したいと思った。そして、その気持ちを後に出会った彼女に真剣に伝えた。元カノは、すぐに俺に彼女ができたことに怒っていたけれど、彼女への愛をいろいろな形で伝え続けた。」
そのときの彼女とは初めからポリアモリーである彼をさらけ出しながら3年付き合っていた。彼女とのお付き合いの間には何人も別の彼女がいた。その彼女にも別の彼氏がいた。ただ周囲の友人たちにはこの彼女が彼女として紹介されていて、そのほかの彼女との関係は、彼の一部の友人しか知らないんじゃないかなと思う。結婚してはないけど、オープンリレーションシップみたいな感じだったみたい。
この彼女とは、結局、子どもが欲しいということで、別れることになった。でもその別れ側の話を聞くに、たぶんこの彼女は、彼をモノアモリー的に愛したんじゃないかなという気がする。彼を"独占"できないことが、3年付き合ううちに本当に理解できてきて、傷つきながら離れていったっていう感じがする。
この彼女はそのあと、ユタ州に引っ越していて、今はあんまり連絡とっていないけど、インスタも電話もつながってるし、彼は何かあれば今でもこの彼女を支えたい気持ちがある。
ちゃんとは聞いてないけど、たぶん、はじめの彼女と別れた原因の1つは、浮気、だったんじゃないかな、と思ってる。彼は、好奇心も性欲も愛情も強いから、どんなにある人を大好きでも、1人には多分おさまらない。そんな彼が、大好きな相手を無駄に傷つけずに自分らしく正直に生きていくには、って深く深く考えたら、その自分の性質を理解してもらえるよう、正直なコミュニケーションをしていくことが必要、って結論になり、ポリアモリーであるとコミュニケーションする形に行き着いてるんじゃないかな。
ということで、彼の恋愛遍歴の紹介でした。
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