【こうちゃん】のこと
発車直前の快速電車に飛び乗った8:45AM。
扉右手に<何とか立てます>空間を確保、ふと顔をあげたら、赤ちゃんを抱っこした紺のスーツのお母さん。・・・赤ちゃん連れでご出勤とは、なんて大変な・・・と感じた瞬間、赤ちゃんグズりモード。同じタイミングで「ママ、おしっこ・・・」とボクちゃんの声。あれま、お母さんの右手をしっかりつかんだ3,4歳くらいの男の子が、、、。
<本格的に泣きますモード>突入の赤ちゃんをあやしつつ、それでいて優しく「でんしゃのなかやから、ちょっとがまんして・・・」と声を潜めてなだめるお母さん。
「が・ま・ん・できへん・・・・」
と半泣きのボクチャン。
と、このやりとりが5、6回。
周りと言えば、赤ちゃんの泣き声にあからさまに怪訝な顔 or ガン無視。(そもそもスマホいじってて聞こえてないかもな?)
僕が立っているところから、車両のあっち側に<トイレ>マーク見えた。で、お母さんに「よかったら僕、お子さん、トイレ、いっしょにいきましょか?」声をかけたら、ドン引きされず「助かります~。」とのこと。ボクちゃんを抱っこして、それなりに人混みをかき分けてトイレへ。
ボクちゃんのズボンをさげて、出すもんだしもらって、お手々あらって、ママのところに戻って、その流れで次の駅までお手々つないでいっしょに立っていたら【こうちゃん】というお名前だと教えてくれた。
このクソ暑いのに、コロナのおかげで、マスクをさせられる今のおチビちゃんたちって、ホント、可愛そうだ。その子たちを連れて通勤するお母さんって、めっちゃ大変やん。ホンマにご苦労さんです。
新大阪駅で降りる時、お母さんが、赤ちゃんのあのぷくぷくのおててを小さく振ってくれた。こうちゃんも「バイバイ」言ってくれた。僕は朝っぱらから泣けて来た。
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