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【RICOH GXR】実はGR III / IIIxより明るいGR LENSを積んでいるすごいやつ
前回:外付けファインダー「VF-2」の話
前回の記事でVF-2やらなんやらの話をしたのでRICOH GXRの第2弾として作例を含んだ半年使用レビュー(?)をします。
スナップシューターに見えて実はしっかり腰を据えて撮るカメラ
RICOH GXR用の28mmレンズユニットは、開放がf2.5なので現行機のGR III / IIIxよりわずかに明るいという特徴があります。そのうえユニット一体型の専用設計のため開放から解像度が高く、隙がありません。解像度優先かと思いきやボケもなめらか、玉ボケもきれいな円を描いていたりとこのレンズを使うためだけにGXRを買ってもバチは当たらないでしょう。
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ユニット自体は1200万画素で、今でいえば低画素にあたる気がしますが使っていて気になることはほとんどありません。強いて言えば遠景の解像感がもっとほしいかなと思うタイミングはあります。しかし上の写真のように引きで見た画はとても雰囲気のあるものではないでしょうか。
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広角レンズですが被写体に寄ることできれいなボケを生み出すことができます。このなだらかでやわらかいボケ感は現代のレンズにも負けず劣らず、むしろ勝る?と思います。うるさい二重線も全く感じないのでぼかす背景も選びません。
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最近はホワイトバランスを固定して撮ることですこしでもフイルムらしさみたいなものが出ないかな、と模索していますがコントラスト高め彩度低めの設定に落ち着いてきたのでなんとも言えない……
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はじめは「なんだこの色……」と思っていたのですが設定をいじるうちにかなり自分好みに近づいていきました。もともとPENTAXしか使っていなかったのでその色味に馴れていたせいかな?今ではRICOHの子会社のPENTAXですが、撮って出しの雰囲気は各社の特徴が出ている気がします。
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RICOH GXRをいわゆる”プアマンズライカ”とするのなら常に露出はアンダーで撮るべきだと思います。僕はいつも露出補正を-0.3か-0.7にしてシャドウを締めるようにしています。ライカの写りについてしばしば言われている、「ハイライトは弱いけどシャドウの粘りがすごい」のシミュレーションです。
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今までの作例を見ていると寒色寄りの写真が多い気がするのもホワイトバランスを固定している影響な気がする……しかしその寒色の中にある黄色やオレンジが映えているのではないかと思っています。
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ハイライトがやさしい色になる傾向がある気がします。
GXRの真骨頂はモノクロ(かも)
カラー写真についてつらつら書いてきたわけだけども、GXRの力を引き出すのはモノクロモードだと思っています。「今日の色イマイチだなあ……」と感じたらモノクロモードにするとまた印象が変わります。
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GRでモノクロといえばハイコントラスト白黒(通称:森山大道モード)ですが、GXRのモノクロは少し柔らかさを含んでいるような印象があります。
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フイルム時代のスナップ写真を彷彿とさせるような絶妙な質感のグレートーンが僕を狂わせる……
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この写真を撮ったのは今年の夏真っ盛りで危険な暑さの時期です。そんな日に大きなカメラを担いで外に出るのは億劫なのでGXRの出番です。手首につるして歩けるので体力を削られることもありません。力を抜いてノーファインダーでもいいでしょう。
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やはり色の情報がなくなると被写体の質感が際立つように思います。撮影時も自ずと光を見るようになっていたり。
最後に:自分以外のユーザーを見てみたい話してみたい
RICOHのカメラを使っている人はおろかGXRを使っている人を見たことがないのでいつかタイミングがあればお話ししたいです。噂に聞くところによると夏コミでGXR本を頒布していたサークルがあったらしいのでそこに行けば色々と面白いお話ができるかな。(ブースの前じゃ長話はできない気がするけど)
少々長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございます。
VF-2の記事でも言っていた気もしますが、GXRはとても良い、むしろ良すぎるカメラです。6万くらいあればボディとレンズユニットがそろうので気になっている方は早めに買いましょう。
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