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ラスベガスの勝ち方
つかの間の春休み。学期中にここまで削ってきたHPを回復させるべく、ややフライング気味に筆者とそのチングのJoonは賭博の都 Las Vegas へ飛び去った。
ホテルとは。
ラスベガスのホテルは寝るためにあるのではない。寝室で寝ることはあくまでも副次的なタスクで、それ以外のことに大部分の時間を費やせる(させられる)ようになっている。
まずどのホテルにも共通するのが、入口に入ってからの無限のギャンブルコーナー。体育館3個かそれ以上のフロア全面は、磨かれたタイルやふわふわの絨毯で覆われていて、その上に華やかなギャンブルテーブルやスロットマシーンがぎっしり並んでいる。ホテルのロビーはそれをやっとこさ通り抜けたところにある。それだけで一苦労だ。
特に豪華なホテルなんかは、ショッピングモールや映画館、劇場がぶっこまれている。さらに植物園や運河、エッフェル塔、ピラミッドまで出現してきて理解が全く追いつかない。頭がくらくらしてきた。くらくらしてきたときにたまたまそこがホテルだったのを思い出して、ありがたくいったん休んで頭を冷やしておくというのが定石である。
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ラスベガスではうまくいけば、経済的に持続可能な循環型生活を送ることができる。ギャンブルで金を稼いで、それを買い物や宿泊に費やし、金がなくなったらまた稼ぐみたいな。
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「ゥワクゥーダゥアー」って読みそう。
賭けの行方は・・・
ラスベガスに来てギャンブルをやらないで帰る訳にはいかない。メダルのない北島康介くらいやばい。これから留学をする人に一つ格言を伝えるならば、「アメリカは21になってから来い」である。ちょっとやばいカルチャーを合法的にいろいろと体験できるからだ。まあ、いろいろとね。あともう一つ追加。「アメリカではすべてが楽しい。死ななければ。」
ギャンブルはプレースタイルによって主に2つに分かれる。一つはゲーム機とかパチンコ台みたいな自動機械のやつ。もう一つがテーブルといってみんなでわんさか集まり、真ん中にディーラーが立ってプレイするスタイル。朝方だったせいか、テーブルはほとんど人がいなかったので、適当な機械を探して「ルーレット」をプレイした。ルーレットは地球の歩き方にも初心者向けと記されている簡単なゲーム。自動で回るルーレットで当たる番号を予想して、それにbetするのである。
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かけ方にはさまざまあるが、競馬と同じようなところである。一つの番号だけ賭けるのもあるし、奇数偶数、数字の色、さらに1~10とかまとまった番号のグループにかける方法もある。狙える番号の個数が少なければ少ないほど当たる確率が小さいけれど、その分当たったら払い戻し額が大きい。
筆者は結果掛け金40ドルで、払い戻し75ドルくらいだったので、35ドル(5000円くらい)の利益で無事終わることができた。帰りの空港に行くまでのタクシー代ぐらいになった。
ギャンブルのおもろさ
中高の時に学ぶ確率は、この時のためにあるようなものである。今思えば、袋の中の赤玉白玉を取る確率より、ギャンブルで当たる確率みたいな例題にした方が、よっぽど実践的だし、解く側のモチベーションになる気がする。だからこの際、教科書のタイトルを「数学の世界」とかじゃなくて、「Let's become a billionaire in Las Vegas」とかにするべきだ。学習目標が単純明快でやる気もup、教える先生も学ぶ生徒も夢中になって数学に浸れるわけだ。ついでに英語で教えちゃえばいい。I have a pen みたいな実用性ゼロのフレーズを習うよりよっぽど勉強になるはずだ。
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ギャンブルのよろしくないところは、そのシステムが人を中毒させるようにできていることである。買っている時は人間の欲が出る。もっと得をしたいから、打ち続ける。乗ってきたタイミングで賭ける額を一気に増やして、一獲千金を狙った背水の陣にでる。しかしそこで負け、手持ちの金が一気になくなる。負けている時は、損を取り戻すまではやめてためるかというプライドが出る。そして沼にはまる。こうして買っていても負けていても、打ち続けるようにできている。
これぞアメリカのグレートネーチャー
地球で行ってみたかった場所の多分トップ10ぐらいに入っていたのが、グランドキャニオンとアンテロープキャニオンである。ダブルキャニオンで主食が2つみたいな感じがするが、どちらも味わいが異なるのでまったく飽きることはない。ラーメンとチャーハンを同時に食べるのが苦にならない日本人と同じ感覚である。
ラスベガスからはどちらにもツアーが出ているが、どちらも日帰りでギリいけるくらいである。だから2連日で早朝4,5時集合、夜帰着みたいなアイドル並みのスーパーハードスケジュールで自然の絶景を拝みに行った。
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砂の彫刻、アンテロープキャニオン
アンテロープキャニオンはとにかく写真映えする。今iphoneのアルバムを見返してみても現実とは思えないほど、超現実的な絶景だった。Canyonというほどなので、砂漠の地下にその絶景がある。砂漠の上を急速に流れる水流が侵食してできた地形で、少しずつ異なる赤色の砂層が重なってグラデーションを作って、褶曲しながら峡谷の内側を形作っている。それが上から差し込む光と影に完璧に調和して、それはもうすごい。
頑張って言葉にしてみたけど、こういう絶景は百聞は一見に如かずだと思う。なので写真を載せる。
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ちなみにここはナホバ族というネイティブアメリカンの保留地で、彼らがツアーの管轄をしている。砂漠の植物の効用とか、風土や地形についての解説がおもろい。あと良い写真を撮るためのカメラのエフェクトを教えてくれたりするのでめちゃありがたい。
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これぞアメリカの国立公園、グランドキャニオン
グランドキャニオンは前から知ってはいたけれど、好きだった高校の地理の先生がグランドキャニオンの上をヘリツアーしたみたいな話を聞いてから、ここには漠然とした憧れがあった。ここら辺のキャニオン系絶景は、みんなコロラド川の造形によるものだ。
壮大。とにかく壮大。もう言葉は無力である。黙って写真だけ載せる。
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良いものというは、もう一回体験したいと思うようなものである。良い旅先は、また来たいと思える場所。間違いなくグランドキャニオンにはもう一回来る。今度来たときは、崖の下までおりて、満天の星を眺めながらロッジ泊をするぜ。
さて、次の旅先は何処に。