【日々雑感:2】わいせつ教員の免許再取得について
おはようございます。ないとぅーんです。
実は私、大学で教職課程(教師になるための免許を取るコース)を取っています。
なので、毎日教育関係のニュースを重要視しています。そんな中で、先日胸糞の悪い、なんとも納得のいかないニュースを見ました。
それは「ワイドナショー」で取り上げられたニュースです。
わいせつ行為などによって処分を受けた教員(小中高校)の数が2019年度に歴代二位の273名に。ちなみに、一位は前年の282名。10年前が150人であることを考えると近年わいせつ教員の数が増えていることは全くもって否定できません。
なぜでしょうか?ネットの普及などにより生徒と教員が学校の監視の目が届かない場所でつながりやすくなり、一線をこえる者が増えたのは間違いなく理由の一つです。
次に考えられることの一つに「再犯」が考えられます。
そう、実は教員がわいせつ行為などによって懲戒免職処分を受けても3年たてばもう一度、しかも割と簡単に免許の再取得ができてしまうのです。一度生徒を傷つけた教員がもういちど教壇に立つことができるのです。信じられないですよね。しかし、これには法律上の深いわけがあるのです。。。
じつはこのおかしなルールを変えようとつい最近動きがありました。「自民党と公明党がわいせつ教員の免許再取得を不可能に法整備」を検討するというニュースでした。これに賛成の声はものすごく多かったんです。しかし、この案の検討はなんども話し合われているものの何度も挫折しているのです。その挫折が先日の「ワイドナショー」で報じられていました。
「わいせつ教員の免許再取得の禁止 見送りに」
つまり、今まで通り再取得が可能ということで決まったのです。
その理由は次のようなことでした。
・法律とは悪人を裁くことだけが目的なのではなく、悪人の更生を援助するひつ。
・基本的に刑の執行後、10年で刑が消滅することから、一度わいせつをしたらアウトという、この案は難しい。
皆さんはどう思いますか?
私は全く納得がいきません。。
わいせつ教員の更生を必ずしも未成年ばかりの学校現場で行う必要があるのでしょうか?
世の中働く場所はいくらでもあります。必ずしも罪を起こす前と全く同じ職場に復帰することだけが「更生」ではないですよね。
一度罪を犯した、一度生徒を傷つけたものを更生させるために、もう一度、生徒のいる現場で働かせて、教員の更生のために生徒を危険にさらすのなど、絶対に間違っています。
仮にどんなに頑張っても免許の再取得を取りやめにすることができないならば、ほかのところで厳しくするほかありません。
例えば、
・わいせつ行為はすべて懲戒免職処分とする。
・免許再取得の際の手順を今よりも厳しくする。
などです。上記のわいせつ教員273名全員が懲戒免職処分というわけではありません。中には「戒告」や「減給」といった懲戒免職処分よりも軽い人たちもいます。というか、そっちの方が多いです。免許の再取得を取りやめにできないなら、せめて少しでも手を出したら一発アウトで懲戒免職処分。あるいは、免許再取得の際の手順に「適性検査」や「面接」を導入し、厳しくするのがよいでしょう。これなら理にかなっています。
まあ、冤罪によって懲戒免職処分を食らう人が出たり、仏に生活しているだけでいつ職を失うかわからないストレスから今よりも教員の労働環境が悪くなるという悪影響もあるでしょう。だからこの僕の案が実現されるのも難しいでしょう。
教育の世界は問題が山積み。一つのことが解決される前に次から次へと問題が見つかります。それに教育の対象は未成年です。その分慎重に扱わなければいけません。だから莫大な時間がかかるのです。
考える時間が足りません。どうすればいいでしょうか?
答えは一つです。
人手を増やすことです。問題の解決策を考える人手を増やすことです。
あなたは今町の掲示板にチラシを貼る仕事をしています。500枚を短い時間で配らなければいけません。一人では終わらない。だけど50人でやればもっと早く終わります。100人でやればもっともっと早く終わります。
教育もこれと同じです。いち早く解決するべき問題が山積みになっています。時間はありません。では人手を増やしましょう。
どこから人手をもらってくればよいでしょうか?
あなたがなればいいのです。
国民一人一人がもっともっと日々のニュースに目を向けて、しっかりとその解決策を考えていけば、その小さな意見が大きな解決へとつながるのです。
教育のことは教育者だけでは解決できません。
政治家だけでうまく政治を進めることができないのと同じです。
一人一人の意見が、世論が必要なのです。
ぜひ自分でも今日のこの話について考えてみてください。
コメントお待ちしています( ^ω^)・・・