実写版サユリの愚痴 ネタバレ有


とにかく原作よんでたらコレはしないだろのオンパレードだった
原作は本当にいいんですよマジで

実写化にあたってこのほうが良いモノもあったかもしれないが
自分が気になったのは(気になったが否定はしないもの含む)

サユリのメタボ化(まあ食っちゃ寝生活的におかしくはないが)
サユリの呪いが霊能力から打撃(バール)の変更←怖いってそういう恐さじゃないから、そういう恐さじゃないから

弟、姉、母の死のテンポが早すぎるのと死亡原因の変更
弟は原作だと謎の行方不明(死の暗示はある)から3階からの転落死

姉は原作だと舌を噛み切ったあとの行方不明が包丁での首切り自殺

母は原作首つりが自身による首絞めに変更←これ無理だろ

ラーメンにかけるのが塩コショウではなくアオサ
まあこれは歯についたアオサを見せたかったのかな

元気ハツラツおマンコ満々←元気ハツラツだけでもよくね

主人公とクラスメイトの恋愛感情の追加←いらね
サユリが引きこもる原因が実父の性的虐待←まじなんなん

覚醒ババアが執拗にサユリに求めていたのが原作だと家族の遺体(葬式をあげられないからが理由)
だが、映画はサユリが遺体は親切に返しているからその描写なし
ババアが肉体的な強さでサユリに勝つ

コレで2000円カア…ってなりました

覚醒ババアとヒロインのかわいさくらいしか実写化で褒められるところがねえ

まあ原作を読み返しながら映画を振り返っていきましょうか

最序盤、映画は早くも中盤のエピソードを持ってきてさらにオリジナル演出
部屋に引きこもる娘を心配する母、たまには一緒に食べないなどと話しかけるが
娘の返答はドアに本を叩きつけるからの
バールでの暴行っ、てか、でかっ?!
1ラガー(当時のレートで1ラガーは120kg)くらいあるんじゃね?サユリ(16歳)をパワー系にしてきたかあ
まあ引きこもるならそうなるか。
からの年代ジャンプ、ロマンシングサガ2

ここからは原作に忠実、なかなか良かった。
両親姉弟祖父祖母、スキのない配役でイイ。
夜景のシーンとか良かったな
ちょこちょこ変わっている設定も理解できる範囲内
原作だとオヤジの一括購入が、映画ではローンで家を買ったとか
原作で謎のフィジカルを誇るババア、映画ではヤクザをボコれる太極拳の達人とか
姉の祟られシーンを早めに持ってきて、姉が弟を壁に叩きつけるオリジナルシーンとかね
原作だと姉が弱気になって弟にしがみつくのだが、まあいい

だがつかの間の満足は、ここから急遽終わりを告げる

映画でパワー系タタリと化したサユリがオヤジをバールで撲殺したのだ
エ、ナンデナンデ?ジャパニーズホラーじゃなくて13日の金曜日だったの?
原作では前振りなく恐怖死したオヤジが、映画では時間をかけて撲殺されたためにもうギャグになってしまった。
家に巣食う怨霊がまさな120㌔でバールが武器なんてありえんだろ、許さん許さんぞワシは

まあババアがちょっと覚醒したシーンは良かったな
この映画、ババアはド終盤以外は本当に良かった
きたろう演じる祖父も良かった。
ヒロインもかわいかったしな。

オヤジが死んだあとは原作だと緩やかに死亡または失踪した家族が怒涛の勢いで死亡、コレは尺の問題はあるにしても良くなかったな。
ヒロインはかわいいけどなぜか映画では陰キャ、BL好き、吃音持ちに変化、なぜ変えたがるの…
ミステリアスな美少女でいいじゃないか…
あと数少ないお母さんの見せ場がカットされたのが惜しかった
原作では度重なる不幸でメンタルがヤベーお母さん、料理の塩加減がうまくないことを指摘され
「嫌なら食べなさんな」
このシーンは見たかったなあ
このあとが映画では怒涛の死亡ラッシュ
転落死自刃自殺
原作では主人公視点では生死不明(まあ読者も流石に死んでるだろなあ、とは思って入るが)な姉と弟を明確に殺したのはよくない、よくないよ
ジャパニーズホラーの侘び寂びがないよ
まあ僕も原作を読んでいなければ「テンポいいね」と高評価だったかもしれないが
ちょっとした間がサユリの恐さなのに

戸を閉めるお母さんに話しかける主人公のシーンとかさ
冷静に考えたら原作の首つりも時間的に難しいが
映画だとお母さん、延長コードを首に巻いて死んでるんだよな
いや無理だろ、どんだけ強い意志と腕力やねんと


ココからババア覚醒、
やられ損のままでいいんか…
まあ良かったね〜ババア覚醒
ただ、変に礼儀にうるさいババアが手づかみで主人公の口に料理をねじ込むのは違和感があったが
まあノリノリの料理運転運動ご近所さんへの暴行はとても良かった。
そういや原作だとサユリが家族の遺体を返してくれなかったけど
映画だと家族の遺体を放置してたからふつうに警察来てたんだよな
ババアは警察嫌いなのに
ご近所さん(ついでに霊能者)への暴行だけは原作を越えたスカッとブリだった、ツバまで吐いてたしな。
祓って済ませるつもりはねえ

このあとにツイッター(いいんだよ、僕にはツイッターで)
で話題になったオリジナル決め台詞
元気ハツラツおマンこマンマン
が炸裂、あのさあ
このあとのサユリからババアへの精神攻撃は良かった
精神攻撃なのにバール使ってたけどまあ良かった

このあとはまた、原作のこのシーンを使わんのか〜が連発、はあ
しかしなあ、サユリがいないビジホに行けよ(#^ω^)
まあビジホに行ったら物語が進まないのだが

さて終盤は映画化最大の改悪点
サユリの過去の掘り下げ、掘り下げんでいいよ
あのさあ?引きこもる理由が実父からの性的虐待とかいらんのよな
あと母親はそれをみて見ぬふりをしたから罪悪感があったとかいらんのよな
映画で巨大化した理由、実父の性的虐待を防ぐために体重増やしたってのもそもそも巨大化する必要がないし

さらに、原作ではなんだかんだ自分の家族に殺意はなかったサユリが嬉々として父と妹は殺して母も目を潰すんだが
イヤイヤイヤイヤ、サユリは自分の家族には甘いのがめちゃくちゃ大事なとこなのに、家族殺すんかいと
そんだけ殺意があったら殺された日に祟り殺してるだろと

この脚本書いたやつ、もう原作付き引き受けるな。
本当に見て腹立たしい映画だったわ