【修行旅】星の巡礼道カミーノ ポルトガルの道⑩
9月18日 パドロン〜テオ 14km
結局、Teoで一泊している。
明日、そのままサンティアゴに向かい、夕方のミサに出ることにした。
ポルトでのアルベルゲも確保したので、ミサが終わったら観光してポルトに帰るだけである。
Teoからサンティアゴまでは恐らく12kmほどなので、正午を過ぎるくらいには到着する見込みだ。
そういえば以前、スペインとポルトガルの巡礼道の違いについて書いたが、
どうやら調べてみると、石畳の道が殆どないのは、やはり巡礼者への心配りとしてあえてそうしているみたいだった。
確かに圧倒的に歩きやすい。
さすが巡礼本場の国、そして優しさの溢れる国である。
帰り方も宿に書いてあった。
Teoの宿でも、それまでも、
カミーノでは、ここを歩かなければ一生出会うことのなかったであろう色んな人々に会った。
クリスチャンだから歩く人
サマーバケーションにとりあえず来たイスラエル人
MyCaminoという映画の流行りに乗って、歩きに来た韓国人…
彼らと出会い、初めての景色、経験に巡り合ってきたカミーノでは、
きっとよく見るカンボジアで小学校を作ったり、アメリカに留学に行くような、今でこそ「普通」になってしまった大学生では得られないものを糧にしているはずだ。
また振り返るのは、全てが終わった後にしようと思っているが、その時が楽しみだ。
明日はついにサンティアゴ・デ・コンポステラ。
大学受験の時、小さい頃に見た図鑑で知った名前だったので、
正答率がとても低い問題だったにもかかわらず、模試で解けて得意な気分になってた、少し自分にとって特別な地名だった。
正直、明日そこに行くということは、実感があまり湧かない。
けれど、240キロ歩いてきた自分の足で、しっかり踏みしめながら最後の10キロを楽しみたいと思う。
そういえば、この旅で一つやり残したことがある。
美味しい食べ物にまだ会っていない。
サンティアゴでもポルトでも、どこかで最後の晩餐を探してみよう。