3という数字と子ども その3
一姫二太郎という言葉がある。文字通り一女一男を授かった私のその次の出産は、二姫か三太郎か
余談だが語呂の良さを勝手に気に入り私がよく人に言うのが
「うちの一姫二太郎三なすびがねー」である
さてそのなすび(違)が生まれる少し前だがその性別について一姫に訊ねると今度も弟が良いと言う。
「あのね、今いる弟がわたし可愛いの」まあぁ喧嘩ばかりしてるクセに。でもどうしてよ、だったら次に妹が生まれても可愛いかもしれないわって思うでしょ(母である私心の声多すぎ)
姉である彼女は言う。「だからね、もう1人この子みたいなの欲しいから、もう1人弟が良いの」
うん。3歳ちょっとの女子の考えを甘く見てました。単純では無い。
「えっそうなの。そうだったの、えっと男の子2人でかーちゃんきっと大変になるから、色々手伝って貰うかもね、よろしくね」と唐突に3歳児に無理を言う母親でした。いやー凄いな。お姉ちゃんお下がりの可愛いベビー服とか着せたいから今度は妹が良いなって考えの私が莫迦みたいな。
ちなみに姑としては、女と女に挟まれたら真ん中の男の子が可哀想だから3人目は男の子が良い。と言う。遊び相手って事か。その理論の場合お姉ちゃんは気にせず良いのか?って事になるけど。
ふと、今まで会った3人兄弟の親が色々言っていたのを思い出す。
年を離して産んだら、違う性別になるって聞いて老体に鞭打って産んだのに男の子! 同姓の双子の次は異性が多いって聞いたのに男の子!
3人で奇数だったら互いの遊び相手に困るから、4人目産もうか悩んだ。と言う話も聞く。
関係無いかもしれないが、4人きょうだいで、男2女2になる確率なんてどれ位だろう。年の差もあるし、遊び相手は同姓の方が、って考える事自体が間違ってると思う。
またきょうだい一対一で遊ばなきゃいけない理由なんて何処にもない。
1人でも2人でも3人でも男女でもどうでも子どもは、遊ぶときは遊ぶんじゃないかと思う。
そうしてそれから、予定日より1週間早く、でもすこぶる健康で産まれたなすび(しつこい)はぶじ、男の子。まーお姉ちゃんは約束通り、猫かわいがり。保育園で赤ちゃん自慢を毎日他の園児と先生にしまくる。
流石に3歳児にオムツ替えは出来ませんが何かとお世話焼きたいお年頃。例えば歌。「ねんねんころり」を歌う位親が年代上だが
真似して「ねーんねーん、こぉぃーよ」と歌う。リアルお母さんごっこの様だ。確かに1人目の弟の時はやりたい気持ちが有っても、年が近すぎて自分の身体が小さいから抱っこは出来なかったんだわ。その時の悔しさを埋めるように、抱っこおんぶ。泣いてる時は一目散にベビーベッドへ駆けていく。小さい母さんで、小母(こかあ)さん、は今も彼女のミドルネーム。
何だかんだと大変な時も乗り越えて、3人生まれて今年で7年。一緒に過ごして年齢のの近い3人を日々見ていて気づく事。
例えば2人が喧嘩になっても、もう1人が止める。
3人一緒に遊んだり、もちろん3人で喧嘩もする。
3という数字は均整が取れてない様で、案外上手く纏まっている。
男2人ばかりで遊ぶかというと、上手に女子を入れても遊ぶ。
きょうだい内で遊び相手に断られても、もうワンチャンスが有る。
なんとラッキーな事か。