【読書録 子どものこころの育て方 佐々木正美】
なんだかんだで本をちまちまと読んでいるんだけど記録につけれてない。笑
スマホ脳、子育てを変えれば脳が変わる、山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る
などなど、読んでいるんです。またぼちぼち記録して整理できたら。
さて、今回は再び佐々木正美先生。
何か強い言葉を使うでもなく、何かを強く否定するでもなく、優しく温かく導いてくれる言葉が本当に心地よいですよね。
発売時に挿絵がかわいらしくて気になっていた本です。
手元に置いておきたいからいつか買うかもしれない。
親がしてあげられること
いいこだからかわいがるのではなく、かわいがるからいい子に育つんですという言葉が胸に響きますが、
保育園問題かれこれ妊娠中から2年弱悩み続けている私にとっては、親の関わり方が子どもに大きく影響していること、めいっぱいかわいがってあげることを肯定されているこの本で、少し背中を押された気がします。
というのも、保育園に入れる=子育てを保育園に任せてしまうことのように思えて、それが心苦しかったり後ろめたかったんですよね。
でも、めいっぱいかわいがることや、あるいは社会性について親自身が見せてあげる、教えてあげることの大切さが書いてあり、私はこの子が少しの時間集団で過ごすようになったとしても、親らしいことはしてあげられるのかなと少し安心したというか。自分よがりな解釈かもしれませんが。
こどもがもういいというまでやってあげるというのは、ある意味肩の荷が下りる思いがしたというか、そうか、存分にかわいがるぞ!という気持ちになりました。
差別意識への向き合い方
読んでいて難しいなと感じたのは、差別意識への向き合い方。
これは大人側も身につまされる人もいるんじゃないかな。
社会の中で様々な立場や役割とその気持ちを経験した上で、
優劣ではなく役割分担として理解すること。
平等に存在や命は尊いと信じる事。
当たり前で、でもとても難しいことです。
社会上、できてない人も少なくはない気がします。
でも、親としてちゃんとそこは背中を見せて教えるためにも、そこは意識して律して生活をおくらないといけないな、と思いました。
子育てによる成長
先日家族一緒に電車に乗っていた時、隣になったご婦人が話しかけてきて下さり、子育ての可愛さや嬉しさをたくさん話した最後に
「今の時代、大きな声で言うと良くないかもしれないけれど、親にならないと人は成長できないからね」とにこやかに言っていたのが印象に残っています。
私自身も子どもを授かるまでにかなりの時間がかかったので、大きな声で言えないのは確かにそうかもしれませんし、自分の子どもではなくてもだれか定期的に会い成長を願い見守る子どもがいたら、それだけでも自分の身を振り返ることができるとは思うのですが、
確かに仕事で後輩ができて教える中で自分自身が成長させてもらうことが多いのと同じように、いやそれ以上に、親として身を律しないといけないなと感じる事は多いです。
するめ本
以前、エーリッヒフロムの愛するということという本を買い、何度か人生のタイミングに読み返しています。
ライフステージによって読み取るメッセージや自分の中で為される解釈が異なり、するめみたいな本です。
今回読んだ「子どもの心の育て方」も、心に響いたかわいがることの大切さについての話や、差別意識に関する話など、きっとまた開くたびに違うものを受け取るかもしれない、そんなするめ本なんじゃないかな、と思いながら、お財布と相談中です。
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