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聞いたら夜中に来てくれる系の怪談について
都市伝説、オカルト、怪談系のYouTubeチャンネルが好きだ。楽しみにしていた、コヤスタのシンジラレナイハナシ第3夜にて、角由紀子さんが語った、「オカムロさん」という怪談が気になった。
オカムロさんが夜中に首を刈りにくるという話だが、この話を聞いただけで、聞いてしまった者の元に、話のように夜中現れて首を刈りにくるという。回避方法もあり、「オカムロ」と3回唱えると去るという。この手の怪談は他にもあり、有名どころだとカシマさんがあるが、四肢を奪いにくるので、コンボで来たら胴体しか残らない。
しかし、対処法がある。地域や世代により違うが、大体怪異本体の名を3回唱えるのだ。
最近物忘れが激しくなってしまい、「オカムラ」と唱えてしまいそうである。ぜひ現れた時に名乗ってほしいものである。
その系統の話だと、私が小学生の頃はポンキッキーズのトイレの花子さんのアニメの話で、「さっちゃん」というのが流行った。死神風のさっちゃんが寝床に来るのである。バナナを用意するか、絵でも良かったはずなので、急いで色鉛筆で書いて枕元に貼った記憶がある。ちゃんとバナナの皮の黄緑と黄色を塗り分けて描いた。私は安心して爆睡したが、さっちゃんは私が描いたバナナの静物画を見て感心していただけたと思っている。
しかし、思い出を辿って検索していたら、それ系の話を集めすぎてしまった。聞いたその夜に来てしまうシステムが発動すれば、同業者ともいうべき怪異達が、今夜我が家に集って私の奪い合いになってしまう。
私は現在知り合いのいない地に住み、夜に遊びに行く事もないので、夜中に私を訪ねて来てくれるという事柄だけとると、なんだか若い頃に夜通し遊んだあの日の感覚のようでこそばゆい。
あの頃は夜明けが嫌いだった。いつまでも夜にはしゃぎ回りたかった。その終わりを告げる夜明けの空の色。嫌いだったあの頃の朝陽が、一番輝いて見えていたのだと、今となっては感じている。フロアにかけるパーティチューンは、「今夜はブギーバック」にしよう。