Taylor Swift - Lover
タイトル、ジャケット、収録曲。
全てがうまく噛み合った名盤です。
ファンシーな色使いのジャケットが、
このアルバムが"幸福としての愛"を
描いていることを見事に表現してます。
愛といっても、アーティストによって解釈は様々。
やたらめんどくさい難解な作風にするのも
ありですが、やっぱり愛はポップに
ハッピーに描くのが一番ですねー。
1. I Forgot That You Existed
"Lover"というタイトルにこれほど相応しい
オープニング曲はなんいじゃないだろうか?
テイラーの時々溢れる笑み、
ひたすらポップでハッピーなビート──
ラブリーポップなんてジャンルは無いけど、
思わずそう名付けたくなるほどの
多幸感で満ち溢れてます。考えてみれば、
ポップスターの仕事って人々に希望や夢や喜びを
与える職業なわけで、改めて、
素晴らしい仕事だということを痛感します。
2. Cruel Summer
テイラーの代表曲のひとつ。
瑞々しすぎるサウンドに、心の奥底まで潤います。
3. Lover
表題曲としての役割を果たすという点で、
洋楽史上でもトップクラスの
アルバムタイトルナンバー。
オープニング同様、"Lover"という
タイトルのアルバムに
これ以上相応しい表題曲はないです。
4. The Man
ダンスポップナンバー。
ライブのためにあるような曲。
テイラーが男装するユニークなMVも必見。
男尊女卑は世界共通でしょうか?
5. The Archer
地味ではあるものの、独特のビートが特徴の
ミディアムポップ。この手の曲はおそらく
歌詞重視で聴くべきなんでしょーね。
6. I Think He Knows
なぜか80〜90年代を思い出すディスコ風ポップ。
サビのリズムの刻み方が、その時代の
ダンスミュージックっぽいのかも。
7. Miss Americana & The Heartbreak Prince
サビのクソダサいコーラスがいかにも
アメリカっぽくていいですね。
曲自体は大人しめのミディアムポップで、
静かなビートと妙にはっちゃけたコーラスとの
ギャップが聴きどころか。
8. Paper Rings
ゴキゲンなポップナンバー。
こういう無条件で明るくなれるサウンドが、
結局1番好きだったりします。
9. Cornelia Street
ライブのラストナンバーに合いそうな
ミディアムポップ。音源で聴くには、
ややメロディアスさに欠けます。
10. Death by a Thousand Cuts
雲の切れ間から差し込む太陽の光のような
ビートとは裏腹に、歌詞は結構シリアス。
こんな重い恋愛、ある意味してみたいかも?
11. London Boy
タイトルから想像する通りの軽いポップナンバー。
Boyって、"背伸びした男の子"
ぐらいのニュアンスですかね、多分。
12. Soon You'll Get Better feat. The Chicks
chicksに関してはマジで全然知らない。
調べることもない。
曲に関しても特に言うことはない。
13. False God
14. You Need to Calm Down
15. Afterglow
ミディアムポップの連続。
なんかこのアルバムあんま
好きじゃないような気がしてきた。
"アルバムは10曲が最強"説を唱える俺にとって、
このゆるいポップの連続は流石にきつい。笑
迸る曲作りへのエネルギーは素晴らしいけど、
やっぱ大事なのは"引き算の美学"よ。
16. ME! feat. Brendon Urie of Panic! at the Disco
ポップスター同士のコラボ。
基本的に、どれだけ大物同士でも
この手のコラボレーションには興味ないです。
コラボすることによって起こる化学反応も、
そもそも感じたことないですねー。
17. It's Nice to Have a Friend
シンプルなアレンジのミディアムナンバー。
地味ではあるけど、わざわざ最終曲の手前に
配置するということは、彼女にとってそれなりに
大切な作品ってことがなんとなくわかります。
18. Daylight
ラストにこの手のミディアムバラードを
配置するのは、もはや様式美とすら
言っていいですね。ひたすらまっすぐで純粋で
美しい、テイラーなりの愛がここにあります。