最後までプログラマにしがみつくだろう
自分はプログラマである。みちみちと毎日コードを書いて、割とちゃんとした開発をしている気がするが、求めている技術レベルに自己評価としては常にたどり着いたきがしなく、いつも二番煎じのようなことを繰り返してなんとなく企業に属してきた気がする。確かにバックエンド、フロントエンド、インフラをそれなりに理解して自分の得意分野も人に語ることができるようなレベル感では仕事をしているが、何か人にだからといって自慢できるようなレベルでもないという極めて中途半端な存在だと思う。
基本的には、YouTubeでレトロゲームのBGMを流しながらリモートワークしているが、なんでもよく、昔聞いたことのあるゲームのBGMならなんでもいいが、気分が害されないようなものを好む。たまにダンス系の音楽も聴くが、それは聴きたくてきいており、仕事用BGMと呼ぶには少しハードルが高い。
今日も結構コードを書いた、割とチケットを消化したような気がする。とはいえ、チケットをいくら消化してもある一定以上になると評価が変わることはなく、どちらかというとデバッグしたいからやってるに近い感覚なのかもしれない。ということでプログラマという仕事は自分にとても向いている。
ただ、新卒からアラフォーまでキャリアをほぼプログラマとして生きてきた自分でさえもVSCの設定でハマったり、正規表現をいちいちググったり、公式ドキュメントの英語をGoogle翻訳で日本語にしてから読もうとしたり、けっこう雑魚な感じの仕事をしている。まぁ、そのような部分は会社で人に見せることはないので表向きにはちゃんとしているようには見えているはず。ただ、自分の中ではけっこうしょぼいミスを連発したりしていると認識しているので、自分と同世代の優秀なエンジニアの話を聞くとなぜ自分はこんなにしょぼいところをうろうろとしているのだろうか、と落ち込んでしまう。
今から職を変えると言っても、家族がおりアラフォーの身でそのような冒険はできそうもない。自分は路頭に最悪迷ってもいいが、家族を養う以上は身勝手な行動はしたくない。とはいえ、それよりも他の職種をする自信がないというのも大きいだろう。また、自分の仕事内容を嫁はよくわかってない。まるっきり畑違いの環境で生きてきたからだ。これは非常によくて、自分の仕事を正確に評価されることから怯えているので、家族にそれを知られたくないのだ。永久に嫁からは、なんかプログラマってパソコンでカタカタやってる、ぐらいに思ってて欲しい。
さらに、自分は新卒でプログラマになり、アラフォーまでその仕事内容がほぼ変わったことがないので、会社は変われど、職種を変えることは根本的にアレルギー反応がひどいので無理かもしれない。十年ぐらい前に何を思ったのか一度手を挙げてプロジェクトマネージャをやったことがあるが、あの時期ほどストレスで禿げそうになったことはなく、真剣に自殺まで考えたこともある。人を管理するという能力が皆無なのかもしれない。元々人に指示を出したりすることも苦手でコードレビューも相当丁寧にコメントしており、争いが嫌いだ。
また、プログラマという仕事の良いところは基本的には正しいことを証明しやすいという点だ。例えばデザインのように答えがないことを相手に説得させることはもう自分にはできそうにないが、なんらかの挙動をこのコードだと動くが、このコードだと動かない、と言った自分が手間をかければ調査できるようなことであれば人に説明しやすい。こういう部分が自分には本当に合っていると思う。
フリーランスとしてプログラマ業務を数年やっていた時期があるが、あの時期ほど気楽なものはなかった。本当にプログラミングしかしなくて良い。まるで天国のような状況だった。ただ、年をとるたびによくわからない不安感が襲ってきて夜急に眠れなくなったり、他の人に対して卑屈な気持ちになったりしたので、フリーランスとして働くのはやめた。
今後十年後などを想定してみると、十年前にプロジェクトマネージャをやって無理だった過去を考えるとおそらく同じくプログラマをやってそうだな、と思う。LLMなどが出てきて、AIも発展してきて、プログラマおわこんなんて言われてきて、将来プログラマの仕事が追いやられたとしても自分は最後までしがみつくだろう。
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