スポーツが、好き……

最近はやらなくなったが休日会社がらみの草野球ってのがよくあった
得意先相手だともちろん接待というのもあるけど
ボク自身イヤじゃなくむしろ楽しみにしていたくらいで
でも、数合わせの招集というのがある
こういう人たちはほとんど野球をやった経験がなく
興味もないしテレビでも見ないし打ったらどちらに走るか知ってる程度だ
で、彼らがどーいう扱いをされるかというと
打順は9番守備位置は外野のライトとなる
打つ順番は一番回ってこない最後で
守るのもボールが飛んでこない場所だ
と、言いましたがこのライトというポジション
たまーに強烈な当たりがくることがあって
プロ野球のフェンスがないような原っぱのグランドだと
どこまでも飛んできたボールを追いかけて走らなければならない
何回かその光景を目の当たりにしたが
たいてい足も遅く体力もないので
ボールにたどり着いた時点でへたり込んでしまう
野球場でこんなふうに『サラリーマンの悲哀』に遭遇するとは

サッカー日本代表のキャプテンを務め今協会の大幹部の
別に名前を出してもいいのだろうけど
その人が相撲中継にゲストで呼ばれたことがあって
サッカーの話などを聞かれながら番組は和やかに進行していたが
ある取り組みが終わったところで彼がこんな質問をした
「今のが、上手投げっていうんですか?」と
おそらく相撲を見たことがなかったんだろう、そして興味も……
決して悪いと言ってるんじゃない
ただ時代というか、時の流れみたいなものを感じさせられた一言だった

前にも話したが少しの期間付き合った彼女がいて
一度だけいっしょにうちのテレビでプロ野球の試合を見たことがある
ダレだったか忘れたがあと一本で『サイクルヒット』という選手がいて
ボクは彼女に『サイクルヒット』をていねいに説明した
一つの試合の中でヒット(一塁打)と二塁打、三塁打とホームラン
この四種類を全部打つことで、めったに出ない難しい記録だと
すると彼女からすぐにこんな言葉が返ってきた
「じゃあもう一度やったら『リサイクルヒット』?」


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